第2話 撒き餌
ある男がいた。
最近男には悩みがあった。
抜け毛である。
毛量多い方であると思っていたので最初は気が付かなかったが、床に落ちている毛を見る限りではかなりの量が抜けているようであった。目につく毛の量は日に日に増えていき、至るところに落ちているため男は一気に部屋中を掃除することにした。
手当り次第に髪の毛を拾っていく。
しばらく拾い続け毛の掃除も大方終わったかなと思うと
家の中でも普段はあまりいかないところにいることに気がついた。
なんでこんなところにいるのだろうと思い
床から顔を上げると
目の前で見知らぬ髪の長い女がブチブチと髪をむしっていた。
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