第七章 彼の敵、ギルガメッシュ。
第54話 メインキャラクター紹介と追記
第二幕、舞台はサロニアム大陸からグルガガム大陸へ――
聖剣士リヴァイアの宿命のライバル? ギルガメッシュも登場して、何故かクリスタ王女とダンテマも飛空艇仲間と合流することになって。
聖剣エクスカリバーから混血の聖剣ブラッドソード、それから最後の聖剣ホーリーアルティメイトへ、聖剣士という冠がつくタイトルらしく? 次から次に新しい聖剣が登場するのだけれど、聖剣を振り回した戦闘シーンは少なくて……。
そもそも、この物語は1000年前に古代魔法の図書館で、修道士見習いのリヴァイアが究極魔法レイスマの預言書に出会ったところから始まっています。
こんなに複雑なストーリーにする予定は、まったくありませんでした。
たまに、自分で読み返しても「そうだったんだ……」と再発見しています。
というわけで、ここでもう一度、主人公の聖剣士リヴァイアとメインキャラクター達の紹介文を書いて、RPGらしく分かり易い冒険物語の初心に戻ることにしました。
【リヴァイア・レ・クリスタリア】
銀鈴と称せばいいのだろう――綺麗な銀色の髪の毛を腰まで下ろしている。
年齢は20代半ばくらい?
彼女は1000年前から生きている伝説の聖剣士である。
生きたくて生きている訳ではなくて、大海獣リヴァイアサンの毒気による呪いで生き続けているにすぎない。
悲運の女主人公――それがリヴァイアである。
聖剣士と皆から一目置かれている立場ではある。けれど、彼女はその冠の名称とは似つかず、一切甲冑を纏ってはいない。
腰に提げているのは聖剣エクスカリバー。別に隠そうとはしていない、堂々と提げている。
サロニアムの城下の町娘が着ている一般的な服装――上下を揃えた出で立ち、さらにカーディガンを纏っていて、その色彩も質素であり、上下のそれらはベージュを基調にして、カーディガンは薄い桔梗色の青。
街歩く乙女の姿と揃えても、全く違和感を感じさせない都会の女性である。
ひとつ、リヴァイアの首の後ろに
その色は橙色である。
彼女の全体を見渡しても、そこだけは何故か目立っている。
けれど、そのリボンを派手に見せることはせず、ごく普通のファッションとして彼女はそれをマイカラーにしている。
【アリアの追記】
魔法都市アムルル出身で、いつも明るくて陽気で……天然な元魔法使いの女性。
そう! レイスやルンやイレーヌ達と出会う前は、彼女は魔法が使えたのだ。
伝説の最強魔法使い――大魔導士ドガウネンさまの最後の弟子であるが、今では、その魔法は一切使うことができなくなってしまった。
アムルルコメットという魔法大会で、貴公子のお坊ちゃまと彼女の弟子の弟子が対決することになったとき、ドガウネンと元老達は魔法都市アムルルの発展のために、貴族達のご機嫌を取るために、そのお坊ちゃまに出来レースで勝たせようとした。
封建的な
――アリアはドガウネンに懇願した。
魔法都市はこのまま腐敗に屈して堕ちていかなければならないのですか? ……そう、お思いなのですか?
天然なアリア、正義感も自分の気持ちに素直なのだ。どういうことか? つまり抵抗した。
彼女は弟子の弟子に魔法力がアップする魔法を掛けて……魔法大会で優勝してしまったのだ。
結果、彼女の魔法能力はドガウネンの大激怒により剥奪されてしまい、魔法都市アムルルから追放処分を下されてしまう。
大海峡を越えて辿り着いた場所は、サロニアム大陸の西端の港町アルテクロス――
飛空艇仲間の一員として、彼女はここから新しい人生を始めようと決心する。
【クリスタ】
港町アルテクロス――アルテクロス城の第14代クリスタ王女。
王女ではあるが玉座に君臨しているだけで、実効支配しているのはウルスン村出身の領主である。
レイスの生みの母親。そして、リヴァイアの1000年後の子孫である。
リヴァイアと初代ダンテマの間に生まれた一人娘のクリスタ。
この女の子は成人すると大帝城サロニアム・キャピタルの王様の命により、砂漠を越えたサロニアム大陸の西端地域の支配のために、アルテクロス領主と政略結婚させられる。
初代クリスタ王女から1000年後、第14代クリスタ王女が彼女である。
……ちなみに、聖剣士リヴァイアはサロニアムの王族。
リヴァイアの生まれ故郷は木組みの街カズース、城塞都市グルガガムとサロニアム・キャピタルが交戦中の時代に生を受けた。
軍事力を比べてサロニアムにかなうはずはなく。リヴァイアは戦火から逃れるために敵国サロニアム・キャピタルに飛空艇で密航する……。
では、どうしてリヴァイアは王族になったのか? 簡単な話、大海獣リヴァイアサンの毒気により無敗の女騎士――聖剣士リヴァイアになったからである。サロニアムの王族が迎え入れた養子がリヴァイアだ。
この血縁関係はこの物語においてとても重要で、ルンはサロニアムの王子の末裔、一方のレイスは言わずもがな初代クリスタ王女の末裔。
2人のルーツはサロニアムの王族であるが、遺伝子的には他人。
だから、混血の聖剣ブラッドソードを誕生させることができたのである。
【ダンテマ】
正式には第14代法神官ダンテマ――検察と警察と裁判のすべてを任されている泣く子も黙る法の番人。
初代ダンテマはサロニアム次期王子の教育係で、リヴァイアの夫。この2人から初代クリスタ王女が生まれてくる。
第14代法神官ダンテマは、初代クリスタ王女から続く男子直系の子孫。その子孫は代々アルテクロス城に住み、法神官としての役職を任される。第14代クリスタ王女とは遠戚関係――王女にとって最も信頼できる相談役でもある。
法の番人の裏で、諜報活動も盛んだ。
サロニアム城に上級メイドのイレーヌを“忍者”としてスパイさせていた。また、スラム街に暮らしていたレイスを陰ながら監視・保護していた。勿論、サロニアム王子の飛空艇乗り――ルンのことも、ダンテマはよ~く知っていたのだった。
――レイスとルンとイレーヌのキャラクター紹介については、先に書き残しているのでそちらを読んでもらえればと思います。
一昔前のRPGのように、主人公達には名前を付けるだけであとは自由に想像して物語を読んでください――という設定で始めたこのラノベだったので、作者が正直思うところは適当に……、もとい気軽に読んでください。
作品へのフォローと応援をくださいね!!
続く
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