第2話 見知らぬ場所

 目の前には草原が広がっていた。

 腰の高さくらいの草が一面に生い茂っている。芝生をそのまま巨大化したような感じの草だ。


 微風そよかぜと表現するには幾分強い風が顔に当たる。視界一面に広がる草原の草を波打たせていた。

 波打つ草が陽射しを反射させて風が草原を波打たせるのに合わせて陰影が移動する。そのさまは緑の海原のようだ。

 

 人の会話、ざわめきやどよめきはどこにもない。聞こえてくるのは風の音と風に揺れる草の奏でる音だけだ。

 先程までの不思議な体験を共有していた人たちはいない。もちろん、ひいらぎちゃんもいない。


 俺は草原にスーツ姿のまま放り出されていた。


 スーツがきつい。動きづらいな。

 足元を見下ろすとスネがむき出しになっている。


 スーツが縮んだ? いや、違うみたいだ。俺が大きくなったのか? 

 そう考えるのが妥当なようだな。


 視線の位置が高い。身長が伸びているのか? 胸と肩の辺りがきつい。肩幅が広がり胸の筋肉――だけでなく全体的に筋肉質になってないか?

 手を見る。明らかに見知った自分の手と違う。力強そうな大きな手だ。


 外見が変わっているのかっ!

 俺は慌ててスーツの胸ポケットを探る。あった。スマホだ。先月買い換えたばかりのスマホは健在だった。


 女神さまの言う通り異世界なのだろう。圏外なので通信と通話は出来ないが他の機能は使える。

 顔と全身、幾つもの角度から自分自身の写真を撮る。

 

 そこに写っていたのは見知らぬ男だ。

 いや……嘘だ。キャラクターメイキングのときに俺自身が思い描いた容姿がそこにあった。

 

 焦げ茶色の髪に茶色の瞳、容貌は西洋人のそれをベースにわずかに東洋のものが混じっている。

 おおっ! 美形じゃないか。

 にやけた感じもない。思慮深そうな雰囲気が漂っている。


 身長は高くなっていた。

 スーツの感じからすると十センチメートルくらい高くなっているようだな。

 となると、百八十九センチメートルか百九十センチメートルほどか。


 そうだ、スキルっ! 女神さまは、鑑定と隠蔽いんぺいっぽいスキルを、全員にくれたようなことを言っていたな。


 でも、どうやって確認するんだ?

 いや、その前に装備と持ち物を確認しないと。足元に適当に転がっている武器や防具、頭陀袋に視線を落とす。


 かなり散らばっているな。これをかき集めるのか。

 散らばっている武具や道具の個数に比べて頭陀袋が小さい。入りきらないだろう、これ。


 早くもここで、取捨選択を迫られるのか。

 異世界を救え。

 ダンジョンを攻略しろ。

 そう言っていたよな。人に頼みごとをしている割に、ハードモードを強いるよな。


 他の人たちは近くにいるのだろうか?

 できれば、早々に地球人――先ほどの人たちと合流して相談や協力をしたいところだ。


 脳裏をよぎるのは、女の子集団に護られていた下着姿の女の子と男物のTシャツを羽織っただけの女の子のことだ。

 彼女たちはあの格好のまま放り出されたのだろうか? 草原や森の中ならまだいいが街中だったらと考えると。ちょっと、いや、凄く気になるな。


 いや、他人の心配をしている場合じゃない。今は自分のことだ。


 ここが異世界なのか?

 先ほどの女神さま……だよな? の説明によると俺たちは異世界に転送されたことになる。


 思うに、あのVRMMOは転移候補者ホイホイだったのだろう。

 それにまんまと引っ掛かった俺たちは訳も分からぬままに飛ばされたと……しかもバラバラでだ。


 改めて周囲を見渡す。


 陽は高い、お昼くらいだろうか。とすると草原の向こう、森が広がっているのが南側かな? いいや、南ってことにしよう。

 東は草原が延々と広がり遥か彼方に山脈が霞んで見える。西側も同じようなものだな。

 北側も草原が広がっているが数キロメートル先に道だろうか? 東西に伸びている街道らしきものが見える。


 異世界と言われればそんな感じがしないこともない。外国の田舎と言われても信じそうな景色だ。少なくとも俺の知っている日本にこんな場所はないな。


 選択肢なんてないよなぁ。やっぱり街道に出て誰か人を探すしかないか。

 もう一つの選択肢、ここは敢えて森で数ヶ月を過ごして強奪系スキルで自分を強化――――無いな。


 ◇

 ◆

 ◇


 ――――ひと通りの準備を済ませ装備を調えたので北へと向かうことにした。

 うん、こうして軽装とは言え、革の鎧と剣を身に着けて頭陀袋を背負うと本当に異世界に来た気になる。


 先ず驚いたのがこの頭陀袋だ。

 いわゆるマジックバッグといわれるもので収納量が見た目とは違う。見た目の五倍ほど収納したがまだ余力があった。


 続いて装備だ。

 グレーを基調に縁取りや模様? デザイン? 部分が黒の革製の軽装鎧とガントレットにレガース、ブーツを装備する。

 兜の類は見当たらなかった。


 武具は長剣とスローイングナイフを半数――五本ほど装備する。予備の長剣と短剣、スローイングナイフの残りは革の盾――バックラーと一緒に頭陀袋の中へ放り込んだ。

 こちらに放り出されたときの服と持ち物――スマホと腕時計、ボールペンも頭陀袋の中へと放り込んだ。

 

 さて、準備は整ったか。移動の準備が整ったところで、頭陀袋の中にあった手紙に再び目を通す。

 この手紙――俺は何故この手紙に早く気付かなかったんだ。激しい後悔の念が襲ってくる。


 うわーっ、死にてーっ。先ほどの自分の行いを思い出すと顔から火が出る思いだ。

 不幸中の幸いは目撃者がいなかったってことだな。

 

 先ほどまでの自分の姿とセリフが脳裏をぎる――厨二病丸出しのセリフやポーズ……

 仕方がないさ。鑑定や隠蔽のやり方、スキルの使い方を知らなかったんだから。


 暗い過去は忘れて明るい未来を目指そう。


 鑑定で自分の所有するスキルとその効果と言うか概要だけは確認できた。

 俗に言うパラメータの類は確認出来なかった。そもそもそんなものは無いのかもしれない。


 街道を目指してひたすら草原を歩き続ける。


 この世界に送り込まれたのが二十四時過ぎだよな? 緊張をしているからだろうか、全く眠気がない。

 軽装とはいえ装備と頭陀袋で相当な重量になる。 これも重荷とも感じないし疲れもない。

 

 ん?

 目の端に何か動くものが映った?

 街道まで一キロメートルほどのところまで来たとき、街道の西側を行く馬車が見えた。人だ。よし、この距離なら少し急げば間に合うな。


 ガサッ


 何だ!!

 速度を上げようとする矢先に背後で何かが動く気配がした。


 慌てて振り向き剣を抜く。ここが安全だなんて手紙には書いてなかったな。だいたいゲーム通りの世界なら魔物がいてもおかしくない。

 冷や汗があふれ出る。恐怖がわき上がってくる。のどが渇く。


 思考を、全身を、恐怖と緊張感が支配しようとする。俺は剣を持つ手に力を入れて恐怖心を無理やりねじ伏せた。


 右手に剣を持ち左手の頭陀袋を盾代わりに持って周囲を見渡す。

 しかし、特に変わった様子はない。気のせいか? 警戒は怠らずにその場をゆっくりと後ずさる。


 クスクス


 ――ッ?

 街道へ向けて走り出そうとした瞬間、若い女の子の笑い声が聞こえた。

 女の子の声? しかも笑い声だと? 幻聴かな?


 ウフフフッ


 まただ。若いというか幼い感じの声だ。幻聴なんかじゃない。確かに聞こえた。

 いや、赤ん坊の泣き声みたいな声で鳴く妖魔だっているんだ。若い女の子みたいな声で笑う魔物がいたっておかしくない。


 街道まで一キロメートル。周囲を警戒しつつ街道までの距離を測る。

 次の瞬間、街道へ向けて駆け出していた。


 ◇


 途中、何があったのかはよく覚えていない。

 転んだり転がったりしたのだろう、馬車にたどり着いたときには身体のあちこちに擦り傷と打撲があった。


「助けてください」


 馬車で移動する人たちに向かって半分涙目で助けを求めると剣と槍を突きつけられて迎えられた。


 ◇


「悪かったな兄ちゃん」

 

 ガハハハハ、と豪快に笑いながら俺の背中を叩く。その凄い力に咳き込む。


「いやー、ビックリした。抜き身の剣一本で頭のおかしい若造がこの隊商に襲い掛かって来たのかと思ったぜ」


 護衛の人たちが悪びれる様子もなく、人のことを笑いものにしてくれている。

ちょうど昼食時と言うことで、俺を捕縛する騒ぎの流れからそのまま昼食をご馳走になっていた。


「しかし、フェアリーを魔物と勘違いして、大慌てて逃げて来たとはな」


 周りからも笑い声が響いてくる。


「でも、野生のフェアリーに気に入られるなんて滅多にない幸運だ」


「そうだ、フェアリーの加護を手に入れたんだ。羨ましいぜ」


 どうやら、ラノベの主人公のように初っ端から幸運に恵まれているらしい。

 野生のフェアリーに好かれる、それも初対面で懐かれるなんてことは本当に幸運なことだそうだ。


 それにフェアリーの加護だと? 何だろう、もの凄く良いものに聞こえる。後で鑑定を使って確認してみよう。

 だが、一番の幸運は何にも考えずに助けを求めた隊商の人たちが良い人だったてことだよな。


「私はマリエルよ、これからよろしくね」


 己の幸運に感謝しながら笑われることに耐えていると、俺を追いかけてきたフェアリーが耳元でささやいた。


「え? よろしくって?」


 柔らかい声に反応して振り向くと、無邪気にほほ笑むフェアリーがフワフワと浮いている。


「あなた、気に入ったから付いて行くの。加護もちゃんとあげるからね、えへへへー」


 顔を近づけて上目遣いで覗き込むように見上げて来た。


 付いてくるって? 何を言っているんだ、この美少女は?

 そう、美少女なんだ。改めてよく見る。金髪を肩で切りそろえている。小さいけど美少女だ。しかもミツバチみたいな羽がある。


 美少女なんだけど、さすがにこのサイズは無理だ。

 三十センチメートルじゃ。いやまあ、フェアリーなら普通サイズなのかもしれないがな。


「いや、それはちょっと。さっきも皆に言ったけど、田舎から出てきたばっかりで何も知らないんだよ。そんな男に付いて来ても不幸になるだけだよ」

 

 首だけでなく身体ごとフェアリーへ向き直る。小さな子どもに言い聞かせるように、ゆっくりと優しい口調になるように努めて伝えた。

 俺の言葉にフェアリーの女の子がニコリとほほ笑み返す。


「ステータス、オープン」


 空中で何かの戦隊もののようなポーズを付けて叫んでいる。それは、あれだよな……


「我の求めに応じ、敵を撃て!」


 片手を前に突き出し、斜に構えて何かを言っている。覚えている、それ、覚えているぞ……


「漆黒の闇をはらい」


「分かった、連れて行く。一緒に行こう。いや、一緒に来てください」


 ポーズをつけて演技をするようにセリフをしゃべるマリエルを両手で優しく包み込んでそっと口を塞ぐ。


 これ以上、先ほどの厨二病全開の自分の姿を思い出したくなかった俺はマリエルの願いを聞き入れることにした。

 まあ良いか、美少女だし。


「でも、フェアリーを初めて見るなんて相当な田舎なのだな」


 大型の戦斧を自分の足に立てかけた四十代に見える厳つい顔をした護衛の人が、俺とマリエルのやり取りを不思議なものを見るような目で見ながら話しかけてきた。


「ええ、地球ってところなんですけどご存知ですか?」


 愛想笑いをしながら本当のことを伝える。変な作り話をするよりも事実を適当にぼかして伝える方が後で話が食い違うことがないだろうとの考えからだ。


 今の話だとフェアリーってのは割りと一般的なんだな。少なくとも都会では普通に暮しているようだ。


「チキュウ? 知らないな?」

 

 記憶を手繰るような表情で少し考え込む。


「まあ、良いじゃないか。それで兄ちゃんはどこに向っているんだ」


 横合いから別の護衛の人が人懐っこそうな表情と口調で聞いてきた。

 若いな。まだ、二十代半ばじゃないだろうか? 俺とさほど差はないように見える。


「特にあては無いんですが仕事を探しています」


 先程から『兄ちゃん』と呼ばれるのに違和感があったが、キャラクターメイキングで十八歳にしていたんだっけ。


「ミチナガ君は何が得意なんですか?」


 その柔和な見かけ通り、商人らしい丁寧な口調で聞いてきたのはこの隊商のリーダーであるドーンさんだ。


 何ができるんだ? と聞いてこないあたり思いやりというか人の良さを感じる。


「得意ですか?」


 自分の身体にできたすり傷と打撲を光魔法で治癒しながら答える。


「魔法が少しだけ使えます」


 周りの人たちから『おおっ!』という感嘆の声に続いて、ちょっとした驚きと感心がその場に広がっていく。


 あれ? 予想よりも驚きの声が少ない。光魔法ってたいしたこと無いのかな? ゲームでは割とレアな魔法のはずだったけど?


「兄ちゃん、すげーな。光魔法が使えるならそれで食べてけるぞ」


「そうですね、それだけの光魔法が使えるなら街中やダンジョンの近くで辻ヒーラーをやっても何とかなりそうですね」


 護衛さんのうちの一人とドーンさんがヒーラーの需要の高さをうかがわせる。


「そうなんですか? いろいろと教えて頂きありがとうございます。それと……その、申し訳ありませんが街までご一緒させて頂いても良いでしょうか?」


 ちょっと図々しいとは思ったが思い切って言ってみた。


「ええ、構いませんよ。その代わりと言ってはなんですが、トールの町までの二日間、雑用を手伝って下さいね」


 人の良さそうな笑顔をたたえて大きくうなずき、俺に見えるように右手の二本――人差し指と中指を立てる。


「はいっ、もちろんです。よろしくお願いします」


 快く受け入れてくれたドーンさんに向かって、思わず立ち上がりお辞儀をしていた。


 ◇


 トールの町までの道中、特に変わったこともなく世間話をしながら知識を仕入れる。

 知識を仕入れるため愛嬌を振りまいているのでつい口数が増えてしまう。そのためか周囲の評価は『人懐っこくて、礼儀正しい兄ちゃん』となっていた。


 トールの町はこの辺りではかなり大きな町で人口四万人弱。そのうちの一万人程が探索者だと言う。

 ここの護衛の人たちも探索者で隣のガロンの町で探索者として登録しているそうだ。


 やっぱりあったよ、探索者。ここら辺はゲームの通りだな。


 ん? 馬車の速度が落ちた? いや、止まるようだな。こんなところで休むなんて聞いてない。何かあったのか?


「馬車、止まったね?」


「そうだな、ちょっと聞いてみるよ」


 俺の髪の毛を引っ張って遊んでいたマリエルを引き剥がして、荷台の上を御者席の方へと移動する。


「どうしました? 何かありましたか?」


 御者へと問いかけながら御者の視線の先にある前を行く二台の馬車の様子を確認する。


 何か問題があったようにも見えないが? いや、馬車の前方に木が倒れている。あれのせいか。


「注意しろ、それと剣は持っておけ。盗賊や知能の高い魔物の可能性がある」


 倒木をよけるのを手伝おうと馬車から降りるなり、最後尾の護衛さんから注意が飛んだ。


「分かりました。ありがとうございます。マリエルは馬車から出るな」


 付いて来ようとしていたマリエルを制止し、剣と盾を装備して先頭の馬車へと向かう。


 先程の護衛さんから弓矢に注意するよう声がかかる。

 俺は即座に了解の意思を示した。

 しかし、弓矢に注意ってのはどうやったら良いんだろう?


 近づくと、護衛の人たちの緊張した顔がはっきりと分かる。

 護衛の人たちは、倒木はそのままに周囲の警戒を優先しているようだ。


「倒木をよけるのを手伝います」


 先頭の馬車付近にいる護衛の人たちへ向けて手伝いを申し出る。


「すまんな。助かるよ。イワン、ヘルムート、ミラン。光魔法の兄ちゃんと倒木をよけてくれ。他の者は周囲の警戒を続行だ」


 護衛隊長イーノスさんから指示が飛ぶ。


 盗賊か知能の高い魔物か。ゴブリンとかオークだろうか? 定番だとその辺だよな。

 この面子なら勝てるのか? 護衛の人たちだけでなく商人の皆さんも緊張はしていても、どこか落ち着いている。勝てそうな気がするな。少なくとも俺一人で相手するよりはよっぽど勝算はある。


 出て来てくれないかな、魔物。【スキル強奪 タイプA】鑑定した限りじゃ一番使い勝手が良さそうだった。こいつを使ってみたい。

 それに、町に着くまでに少しでも強くなっておけるなら、それに越したことは無いしな。


「来たぞっ! ゴブリンだ。弓使いがいる。気をつけろっ! 倒木は一先ずそのままで迎撃態勢に入れ!」


 イーノスさんから再び指示が飛ぶ。


 その指示に合わせて皆が一斉に動いた。さすがに手慣れている感じがする。

 迎撃だ。ゴブリンとは願ったりかなったりじゃないか。俺も迎撃すべく使えもしない剣と盾を準備しながら前方に見えるゴブリンを鑑定する。


 前方に見える五匹のゴブリンのうち、目ぼしいのは二匹。


「前方のやつは恐らくおとりだ。側面と後方の警戒を怠るな」


 三度指示が飛ぶ。


 なるほど、ゴブリンは思ったよりも知恵が回るようだ。慎重に行こう。


 目の前にゴブリンが迫っていたが落ち着いた対応をする護衛の人たちのお陰で、俺も初めての戦闘にもかかわらず恐怖がないどころか落ち着いている。

 いや、むしろ【スキル強奪 タイプA】を使って相手のスキルを奪うことへの高揚感に包まれていた。

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