『百万本の薔薇』
矢田誠一
第1話
ある所に、 絵を描く事しか、 能の無い、
しかし、 絵が、 売れない
絵描きが、 居りました。
働いても 長く 続かず、
いつぞや 体を こわして
薬を 飲む 生活に なりました。
そこへ
花が 全く 売れない 花屋が
表れました。
花屋は、 絵描きに 「百万本の薔薇」を
渡し 『絵を 描いて みなさい・・・。』
と 言いました。
絵描きは 昼も 夜も 問わず
薔薇の絵を 描き 続けました・・・。
そして 十五日 経った ある 晩
筆が ピタリと 泊まりました。
その絵は 今まで 誰が見たよりも 大きく、
美しい 『百万本の薔薇』 の 絵でした・・・・・。
絵描きは その 絵を 花屋に
御礼として
プレゼント しました。
花屋は たいそう 喜んで
店先の
看板と しました。
それより 花屋の 花は どんどん 売れ、
絵描きの 絵も ドンドン 売れました・・・。
お蔭で 体も 良くなり 『花屋』、「絵描き」も、
嫁を 貰って 幸せに
暮らしました・・・・・。
花屋の 片隅には ひとひらの シロツメクサが 咲いてました とさ
終わり。
『百万本の薔薇』 矢田誠一 @yattyann
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