第6話 妥協は一切なし 全面降伏以外は受け入れない
2021年 1月6日
わたしは 悪夢の牢獄 柏藪丸二病棟から退院して1ヶ月が経った
今日は アザーフ脳外 へ 行く日だ
柏藪と同じ系列の病院とはいえ 色眼鏡で 見ないようにしよう。
ちゃんとした いや せめて 普通の医師 が いることを願いたい
MRIを取り 診察室にはいった 結論から言おう そこには 柏藪のお仲間 つまりエネミーがいた
つまり戦争になったというわけである
*****
ちなみに わたしは 戦争になる可能性を考慮していた。
読者のみなさんには 役立つ情報なので すこしご紹介する
みなさんは KEGGデータベースというものをご存知だろうか?
例えばであるが 『ラジカット KEGG』 と いれて検索すると KEGGのデータベースを一発でHITすることであろう
このKEGGのデータベースは とにかく優秀で 日米 欧州 の すべての薬品データを掲載している
薬の最強データベースなのである つまり わたしは 脳外で使用する薬品データを すべて所持した状態で診察室にはいったのである
戦争になったら このデータで タコ殴りにするためである
戦争にならないのが一番なのであるが 転ばぬ先の杖である
******
まず わたしは「キチント治療してくれる病院を求めてここへ来た、前の病院では治療途中で強制退院させられたからね」
やはり キチント 自分の脳の状態を 把握してもらいたいと 思ったら これは避けては通れないことなのである
本来14日 連日投与すべき薬『ラジカット』(ジェネリック名 エダラボン)を7日で強制的に打ち切られのだ
たいていは よその病院で起こったことなので 聞き流すだろうけどね だって もう期間切れ、手遅れなんだもの
だがこの医師はちがったようだ あろうことか 病院の垣根を超えたキズのなめあいをはじめたのである
医師「柏藪さんは ちゃんとした病院です 治療途中で放り出すなんてことしません それにラクナ梗塞なら7日で十分です」
そうか こいつの ポジションはわかったぞ 貴様もやつらの一味だと言うなら 容赦はしない
『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』柏藪のお仲間は すべて例外なく叩き潰す 戦争だ コルァ 『妥協は一切なし 全面降伏以外は受け入れない』
わたし「オレの体の状態を見て 7日目で ラジカットの投薬が おわりましたというならそうだろう、だが順序が違う。
入院と同時に退院日が決定され お前には7日しか治療しないと宣告された。薬効や体の状態を無視して、こんなふざけた話があるだろうか?」
カス医師「んーたしかにご不満に思うかもしれませんが 7日間、ラジカットをいれたなら大丈夫ですよ。」
年寄りならそれだませたんだろうけどね それはわたしには通じない KEGGデータベースのデータがあるのだから
わたし「は? それ 本気で言ってんの? 投薬に関して個人差 無視して 一律 7日でOK とか おまえらの系列だけのローカルルールじゃねぇのか? 世界基準だと 28日1クールで14日 連続投与だぞ?そもそも7日でOK っていう 医学的エビデンスはどこからきたの?」
反論できるものならしてみろ カス医師め 不敵な笑みで相手の様子を探っていると、露骨に話題をかえはじめた
カス医師「柏藪病院の 担当は 誰です?」
わたし「丸なんとかっていうヤブ医者」
カス医師「丸二くんですか?彼はボクの後輩です、そして彼は立派な医師です ヤブ医者ではありません」
道理で言動が おかしいとおもったらそういうカラクリか なるほどな リンチ確定や
わたしは畳み掛ける
「お前、あの ヤブ医者のお友達かよ、人の風上にすら置けない ろくでなしそれが 丸二くんだぜ」
「3割負担の患者は問答無用で ベット回転率のため一週間で 放り出す、患者のQOLや後遺症なんて 度外視のクソ野郎じゃねぇか」
「オレはあいつに ひどいめに 何回か あわされたよ 脳虚血発作の治療中 突然やってきて 脳梗塞おこさないならでていけとかよ」
「今回の入院だって そうだ あいつが 病棟責任者で 7日でオレのこと 病院から治療途中で放り出しやがって 」
「ほんとに立派な 医師だと言い張るなら お前さん 丸二病棟に入院して 治療うけてこいよ 」
「ヤブ医者同士、キズなめあってろ、 お前の被害にあったってやつ おれのところにきたぜって酒の肴にでもしてくれや」
といった具合に ずったんずったんのケチョンケチョンしたわたしであった
他にも「アムロジピン副作用でていて オレの脳の状態みて 血圧の薬の変更タイミングとか専門家としてアドバイスくれよ」とか質問を投げかけたが
答えられないカス医師
わたし「え?専門家じゃないの?ラクナ梗塞 高血圧のままだといかんだろ 切り替え どうしたらいいかってこと アムロジピン飲むの何日くらいやめて大丈夫?また何日で抜けると思われる?」
カス医師「アムロジピンは2日ですべて抜けますね」(大嘘です 2日じゃ半分くらいしか抜けません)
わたし「じゃ2日 抜いて 別な薬 飲めばいいってことか?」
カス医師「もうそんなこと内科で勝手にやってくれ 知らん」
まさかの逆ギレである、結局 専門医とは自称であって なにひとつ わかってなかったのである 自分らが 患者に普段処方してる薬ですらこのザマである
そのまま おとなしくなったカス医師にようはないので そのまま診察室を出た
遠回しに 二度とくるな と 負け惜しみをいっていた気がするが気にしない
ガラガラとドアをしめたあと ドア越しにとどめを刺す
わたし「ナイスゲーム!! 悔しかったらママにでも泣きつくがいいさ 職場で患者にいぢめられたよーーってな ナッハーハー」
そのあと ガラガラとドアがあいた お? 2回戦かと思ったらナースだった。拍子抜けである。
この病院もダメだな 次 探すか そう考えながら帰路につくわたしであった。
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