第2話 もういい ロキソニン よこせ
2日目
翌朝 起床時間になった せっかくなので 顔を洗いにいくことにする
車イスにセルフライドし、冒険へ出発である。
ちなみに 脳梗塞 おこして 初日は 車イス と ナースの見守りがセットでついてくるから
セルフライドして 洗顔なんて 良い子は 真似しちゃいけないぞー!!
顔を洗ってサッパリしたところで、
ちょうどいい機会なので 脳外の病棟 とは どういったものか ちょっとだけ 紹介しようと思うかもしれませんが
これは どこの 脳外でも 共通していることなので 柏藪病院は 関係ない
まず 個人情報保護法のせいで ボケてる ご老人 がいたとしても
同室の人に ボケてるって暴露してはいけません。
一昔前は 同室の人に この人 ボケてるから なんか 変なことしたらナースコール で 教えてね。
といった具合に 入院患者の 手を使う もしくは 見守ってもらうといった行為が できなくなったのである
現場のナースさん たちは そのせいでちょっと 大変な思いをしている。
そして 脳外の病棟には『まだら認知症』の患者がまぎれています。
『まだら認知症』とは ざっくり言うと受け答えだけちゃんとできる 認知症の人です。
もちろん 個人情報のことがあるので ナースたちが バラすことがないので
突然 脳梗塞 などのトラブルで 脳外の患者さんになった 人 予備知識がない人は 困惑すると思います。
受け答えはできんのに 理解不能な行動すんだから当然だよね。
おまけに なんの事前情報もなしに同室にされるんだからもちろん患者間同士で トラブル大発生。
なお 見分け方は簡単で 食事の時間になると ナースが 車イス で輸送していって 食事をさせるので それがひとつの目安だと思います
以上 脳外病棟 豆知識でした。
*****
回診の時間がやってきた
そしてやつは やってきた 親の仇 かつてわたしを いちゃもんつけて 病棟から 追放した 悪徳医師 丸二である。
丸二はわたしのことなど覚えてはいないだろうがな かつてやつが脳虚血発作の治療を妨害したせいで本当に脳梗塞になってしまったのだ。
丸二「おかわりありませんか?」
わたし「頭痛がします」
丸二「お大事にどうぞ」
わたし「だから頭痛が…」
丸二「お大事にどうぞ」
わたし『もういい ロキソニン よこせ 』
わたしと丸二の 再会は こんな感じである というか 丸二 ガチで アホなんじゃねーの? こわれたラジカセじゃん
その後 部屋移動が発生し、 となりのベットの72才のおじさんと仲良くなった
そのおじさんとの交流でわかったことなのだが 「丸二の3秒回診」 とか 「お医者さんごっこ」 などと 揶揄され
患者たちからバカにされていた。
だが忘れてはいけない 丸二は悪徳医師なのである アホだけど アホゆえに 詰めが甘いのである
わたしが おじさんたちと交流している 裏で 悪徳医師 丸二は わたしを 強制退院する準備をしていたのである
まず わたしの担当ナースに 指示を出し わたしの家族へ連絡させた、内容は「来週の月曜 退院だから 引き取りに来い」といったものだった。
もちろんわたしの頭を飛び越えての連絡である ちなみに この連絡の 意味は 裏返すとこうなる『来週の月曜まで(7日間)しか治療しない』
アホの丸二からの宣戦布告である わたしに 直接言わないあたりが やつの小物っぷりが 際立つ、
ちなみに 脳梗塞の治療には 脳の保護液 ラジカット(エダラボン)というものが使われるのだがこの薬品の仕様は 14日の連日投与(患者の状態や薬の効き方で日数がかわる)
つまり わたしは 本来 14日間 その治療薬によって改善する可能性があるわけだが 丸二の 治療妨害により 7日間しか 投薬治療をうけられないという損害をこうむったわけである
そりゃー 本人に 言いに来ないよね むしろ これるわけないよね
丸二の目的を 暴露しよう この情報元は 内部リークである
この 柏藪病院では 3割負担世代を 一週間で 無理やり 治療したふりをして
強制退院させること ナースなどの関係者の隠語では出荷 とよばれており、 毎日 出荷を行っている病棟なのだ
つまり 患者の QOL や 後遺症 なんてしったことか 自分の体ぢゃないからね
それよりも ベットを回転させ 3割負担者からMRIx3 初診料などを巻き上げるそういった方針なのだ。
なお この出荷対象は 3割負担者であれば ラクナ梗塞だろうがアテロームだろうが なんだろうが かまわない
とにかく外聞 7日くらいで 治療がおわったとしても不自然じゃないといいわけできるレベルの人間であればバンバン出荷する
治療がまだ必要な人を無理やり追い出すなんて、医者、いや 人の風上にも置けないことをやっている 人でなしども それが 柏藪病院の病棟の正体である
アホゆえに 7日しか 治療しないとか 家族に先に言ってしまうのである
いまはwebで ラジカット でぐぐれば、 組成式や 分子量 はてに 用法用量まで 事細かにでてくる時代
そんな時代で 患者を なめきっている 愚者 それが 丸二病棟である
つまり 治療途中で ぶん投げますって 自白しているということに気づいていないのであるアホゆえに
だがやってることは悪質なので 許されることではないがね。
つづく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。