第38話 反省するクズ
はい。鈴風紅です。
ただいま反省中です...。マジで。
なにがあったかご説明致しやしょう。
まず、俺はとある一件で夢栗数裡といういけすかないクソ野郎と喧嘩しました。
そして夢栗自身も俺のことが相当気に入らなかったようで、江原の代理で勉強を教えてくれるはずが、「俺だけ」教えてくれず、仲間はずれにされたのです。
ですがここで気分が上がる事がおきました。
なにかって?
そう。女子からの勉強会のお誘いデェス...。
しかもぉ...2人っきりで...。
んぅ、なにも起きないはず...ないですよねぇ。
そんなお誘いを俺が断る事はもちろん無く、
是非お願いしますと言ったわけだが。
夢栗に連れて行かれた3人(渓、青葉、山吹)が
すごく申し訳なさそうに帰ってきたじゃありませんか。
そしてー、俺は3人に謝り倒されました。
夢栗は3人にしか教えないと言ったそうです。
でも今の僕にはどうでもいいのです...。
なんてったって僕には?誰がいる?
そう!!!
ですがもちろん3人が夢栗を説得に行ってくれてる間に、俺が飯島と2人きりで勉強会することになったとか言えるわけありません。
俺はなんとか隠し通そうとしました。
無理でした。
天然ちゃんの飯島結衣ちゃんが笑顔で暴露したのです...。
あぁ、天然とは人間とは僕とは、
愚かな生き物です...。
で、今に至るんだが。
その後3人は黙ってしまい、俺は渓にボコられました。ゆるさん。
青葉は1日口を聞いてくれず、
山吹は2日口を聞いてくれず、
渓は4日も口を聞いてくれませんでした。
なんと悲しい事でしょうか。
やはり隠し事とは、いつの時代も良くないものです。
てか1日で許してくれる青葉さん優しくね?
逆に渓家畜じゃね?
あぁ間違えた。鬼畜じゃね?
まぁとりあえずそんなこんなで無視されてるうちにもうテストは5日前という事態!
ま、この4日間何もしなかった俺ではない。
孤独から救ってくれた飯島との勉強会も4日間やったし、今からもう一度3人には謝る。
そして話によれば明日からは江原がまた勉強会に復帰してくれるそうだ。
予定より遅くなっての復帰になってしまっているが、仕方ない。江原には江原の事情というものがあるんだろう。
それを俺がとやかく言うのは間違っていると言うものだ。
さて、今日もながーいながい1日の始まりです。
3人にもう一度ちゃんと謝ってみますかね。
俺はそう思いながら、
教材などを入れてあるロッカーへと向かった。
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