第2話 秋葉原からメガドライブが消えた ー謎のロシア人富豪ー

発売されたばかりのメガドライブは当初さほどの人気でなく、予約せずとも十分に店頭で買えた。


ところがある日、秋葉原中のゲームショップの店頭のメガドライブが一斉に売り切れた。


ジュラルミンケースに一万円札の束を詰め込んだ謎のロシア人集団が流暢な日本語で「店にあるだけのメガドライブを全部くれ」と言って、ライトバンにメガドライブの箱を満載して走り去っていったのである。


その日買い占められた数は数百台と言われたが、その後も何度も謎のロシア人集団は現れた。

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