遠足と君とテストと
はぁ......とうとうこの手帳の封印を解いてしまったな。
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電磁誘導:磁束が変化する時に電圧が生じること。
レンツの法則、ファラデーの電磁誘導、・・・・・・
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うわぁ~懐かしい。
そうそう、この手帳でわからないところをメモって覚えてたなぁ。
てか、相変わらず電磁気苦手なんだ(笑)。
まぁ、これが見たかったわけじゃなくて.......。
んー次のページだな...................よし!開くか。
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大丈夫。修ならできる。
今日の様子、一度も話してない。目も合わせてない。
落ち着くんだ俺。何があってもでしゃばるな。彼女を愛せるのは俺だけなんだ。
今日の様子、隣の席になった。とんでもなくドキドキしまくった。
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いやぁ~これはやばいな(笑)。好きすぎだろ(笑)当時の俺。
とてつもない汗の量だ。冷や汗ってやつか。
これはだらだら汗をかいてもしょうがないな。
やっぱり黒歴史だな、これ母親に見つかったらエロ本見つかるよりきついよ。
このときはあの子誰だっけ.......。
まぁ、よく助けてもらったし特に鞍手にはお世話になったな。
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※宗像修→宗 、古賀翔太→古 、宇美康樹→宇
と話している人のカギかっこの初めに書いときます。
-歓迎遠足(当日)-
宇「よし二人ともバレないでこれたな。」
古「いや~ドキドキだね」
宗「恋(笑)?」
ここは門司港。北九州人なら必ずくる......と思われる場所だ。
宗「それにしても宇美は早かったな」
宇「友達いないからな、余裕だぜ」
古「アハハハハ、さすがこうちゃん。」
宇「笑うな古賀。これは永遠の俺の悩みや。」
古「いやでもこうちゃん、俺らがいるから大丈夫だろ。」
宇「まぁたしかに。古賀は来るの遅かったくないか」
古「え、えーまぁね」
あーこいつ知らないのか
宗「宇美、こいつには好きな」
古「あーちょっと.......。」
宇「ふーん。まぁ~とりあえず、どっか行こうぜ。その話はあとでじっくり聞いてやるよ古賀。」
そう、歓迎遠足と言いつつ自由行動なのでどこへでも行ける。
そして、彼女いない歴年齢の宇美康樹はたいそう嫉妬するだろう。
彼はまだ付き合っていない翔太に対してもう芽をつぶそうとしている。
ちなみに、彼は
彼との出会いは.......
-1年時-
「それじゃあテスト返しをします。心して待ってください。ちなみに欠点が4つ以上ある人は補講となります。
ゲッそれ先生、先に行ってよ。まぁ、補講なんてことはないと思うけど。
「はい、じゃあ宗像修!」
「はいっ」
「これからまだ高校生活は長いです。頑張っていきましょう。」
なんで、僕だけそんなこと言われるんだろ。まぁいっか。
「はいっ」
え
え
え
下から3番目!?つまり267位.......。いやいや、クラス順位の見間違eえええええええええええええええ
クラス順位39位!?
「宗像君、何番目だった?」
そう聞いてきたのは古賀君
「い、いやぁ.....そっちこそ何位だった」
「しょうがないな~教えてあげよう。俺の順位は32番!」
この前課題やってないとかほざいてたくせにコイツ......。
「ほら、見せたから。見せろ――。」
「あ、ちょっと、やめ...。」
「どれどれ、に、、に、にひゃくろくじゅ」
「やめろ、それ以上言うな。だれかこいつを.....。」
僕はとっさに古賀君の口を覆った。もちろん手で。
しかし遅かった...。こいつの驚いた声はとてつもなくデカくクラス中にバレた。
クラスのみんなこの順位の見たさに近づいてきてめちゃくちゃ笑っていた。
「宗像、お前いい子感あるのに順位は悪いんだな。」
「あははは.....。バレた。」
これがきっかけで友達はたくさんできたが、それと共に俺より下の順位を探し出して.....。
「あっ、お前か!」
クラスの誰かが見つけたらしい。
そうそれが
「宇美かよ(笑)。」みんな爆笑
「俺の勝手に取んなよ!」
そう彼が宇美康樹ことヤンキー君だった。
その瞬間、違和感があった。あれ出席番号順に並んだ入学式は.....あれ、え、もしかして知らないふりして並んでたのか。彼はうから始まるのによくむの僕の後に並べたな。やはり、ヤンキー君恐るべし。
そう考えていると何やらクラスのみんながわめいていた。
「えぇ」
なんで、喧嘩してんの!?
きっと火種は順位が載った紙をとったことからだろう。
いやぁ~しょうもないなぁ。僕みたいに温厚に対応すればいいのに。
この場は先生が静めた。
そして、後日教室はヤンキー君が仲良くできない環境になっていた。
しかし補講の時、当然ヤンキー君は来た。
「なぁクラスのみんななんで、俺のこと怖がんの」
「え、そ、そりゃあ急に喧嘩するからじゃないかなぁ....。」
さすがヤンキー君。迫力、圧力、強力って言葉しか似あわない。
「とりあえず、補講仲間だし仲良くしようぜ。ぼっちゃん」
「ぼっちゃん....。ぼっちゃん!?それ僕?」
「あぁそりゃお前のその見た目どっからどう見てもぼっちゃんだろ。特に髪型なんだそれ、前髪ぱっつんじゃん。」
「これは、頭髪検査が悪い!。眉毛より上とか無理じゃん。ぱっつんしかない。」
「いやいや頭髪検査の時だけ前髪あげればよくね。そして、一人称が『僕』なのもなぁ.....。」
・・・・たしかに、一人称が『僕』なのは.....直そう。
「じゃあ、お、俺もヤンキー君と仲良くしようぜ」
「なんか日本語大丈夫か(笑)ぼっちゃん。とりま補講頑張ろうな。てかヤンキー君やめろ」
-歓迎遠足-
こんなんだったな。
宗「フフフ」
宇「なに一人でわらってるんだ」
宗「いやなんでもない、なんでもない」
古「お、見えてきた!」
宇「デカい橋だな」
宗「これは関門橋だな」
宇「おれらこの橋を下から見てるけど、どうするん。上れるんか」
宗「たしか歩いて行けるところがあるはずだよ。たしかそこに県境の線があっ て、」
宇「まぁ行こうぜ」
宇「そういえばさ、お前とうとう一人称が『俺』になったな」
古「それ~。おっちゃんいつから『俺』になったの。気づかなかったわ~。」
宗「おっちゃん。やめろ。そうだなぁだんだん変わったってことで」
宇「もしかして、俺の影響(笑)?」
宗「あるかもね~」
宇「きょうはやけに素直?だな。いいことでもあったか。」
宗「そういう日があってもいいやん」
古「この線がもしかして、県境の線??ねぇねぇ、これみんなで飛び越えようよ」
宇「いやだるいって」
宗「まぁ、思い出になるだろうししょうや」
古「ほら、せーのっ!」
古「はい~ここは山口県だよ!」
宗「知ってるよ。」
古「おぉしゅうちゃんしんらつぅ」
宇「また歩くのかぁ....]
古「俺らと歩くの楽しいし、いいじゃん」
宇「そうだな」
古「ついたぁ」
宇「なんで下関に来て石焼カレーなんだよ」
古「あーそれはごめんごめん」
宇「じゃあ話を聞かせてもらおうか古・賀」
古「えぇ、何のこと」
宇「そりゃあ好きな子に決まってんじゃん」
古「えー、んー、いやー」
宗「同じクラスの子が好きなんだよな」
古「いやなんでいうの」
宇「じゃあ俺も同じクラスやん。え、だれ 朝倉さん?広川さん?・・・」
古「八女さんだよ!」
宇「おぉ~八女さんか。背が高くて胸もデカい。あれはビッチだろ(笑)」
古「おい、八女さんのことをビッチっていうなよ」
宇「しかしなんでそれが遅れる理由になるんだ」
古「実はテストの成績が悪い方がはちみつソフト奢るって約束で...。」
宇「うわぁ、お前そんなに仲良しなのか。この野郎今すぐ爆破させてやる。」
古「いや、やめてくれよ一年からの仲だろ」
宇「しゃーないなぁ。じゃここ奢り」
古「え、ここ奢りって石焼カレー?」
宇「そりゃあ、そうだろ。奢らないとばらすぞ」
古「えーーー。ちょっとしゅうちゃんどうにかしてよー」
宗「いやぁ~奢りで食う飯はうまいだろうなぁ」
古「えーちょっと、元はといえばしゅうちゃんがばらしたからだよ」
宗「いや、宇美に教えてないのが悪い」
古「たしかに」
納得するのか。
古「今日俺はいくら失うのだろうか」
宇「よし、奢りめしはうまいぞ」
古「そんな~」
宗「なぁ八女さんのどこが好きなんだ」
古「んー優しいところかなぁ、でも八方美人なんだよな」
宇「そういいつつ、デカパイ狙いだろいやらしいなぁ翔太」
古「ち、ちがうよ。でもまぁ~あるかも」
認めるんだ。
宗「八女さんか、良い噂しか聞かないし俺話したことないからなぁ」
宇「え、修話したことないのか、俺でさえあるぞ」
宗「クラス違うしな」
宇「お前は優等生軍団の1人だもんな。俺と同じバカのくせに」
宗「ん~否めない。古賀はなんでいかなかったんだ特進に」
古「それはさすがにわかるだろ」
宇「いやコイツはバカだからわかんないだろ(笑)」
宗「なんだと・・・・・」
こうして歓迎遠足は終わった。長いようで一瞬だった。
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仲良し3人(3)
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宇『今日は楽しかった
まさか古賀に好きな人がいるとは頑張れよ!』
『まぁそうだな
八方美人は難しいぞ~奢りあざす』
古『今日は楽しくも散々な1日だったよ』
古『あ、もうすぐテストだから頑張れよ~w
特に特進のしゅうちゃん 』
『うるさいわ!上から目線やな。
特進の力見せたるわ!』
宇『名前だけw』
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-中間テスト-
いやぁナニコレ
未然形だろ....たぶん いやこれは『ずてまることどもびっくり』だから・・
共有結合かイオン結合かうーん、とりあえず間をとって配位結合。
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ふぅ~ところどころわかるけど、たまに勘がはいるな。
「どんな感じだ」
その声は裕太か
「まぁ順調だと思うよ」
「特進クラスの平均点を下げるなよ(笑)」
「うるさいわ(笑)そっちこそどうなんだよ」
「そりゃあ順調だよ。少なくとも平均80点以上はいけるな」
「はいはい」
「なんてな、成績は帰ってからのお楽しみで今はわからん。でもあいつは優秀だと思うよ。」
彼が指をさしたのは門司君
「え、あのイケメン君?」
「そう、あいつは1年の時も1位を何度もとっているトンデモ野郎だ。きっと大学は国立の大学だろうな」
「そういえば、裕太はどこを目指しているんだ」
「俺はゲーム会社に入りたいから、情報系?プログラミングを学べる大学ならそれで満足かな。お前は」
「俺は........造船系かな。」
「珍しいな、まぁお互い夢に向かって頑張ろうぜ」
「おう!今日も一緒に帰ろうな」
「オッケー」
宗像修→宗 、鞍手裕太→鞍 、直方歩→直
「裕太」
遠くの方で裕太のことを誰かが呼んでる誰だ。
鞍「お、直方お前のテストの調子はどうだ」
直「ん、それがあんまよくないんて、どうすればいい」
前髪を横に流しつつ上げている髪型でいかにも元気がいい感じだ。
でも声はかなり落ち着いている。
宗「彼は?」
鞍「ん、同じクラスの
直「よろしく、同じクラスなのに顔も名前も覚えてないとかどんなだよ。」
宗「よろしく~、申し訳ない。全然関わらない人の顔は見もしないんだ」
直「裕太の友達か、なら仲良くできそうだな」
裕太は信頼されているんだな。信頼したくなる気持ちはわかる。
裕太の冷静さと楽しむときは楽しむ。あった時から友達なりたいし仲良くなりたいと思ったもんな。
鞍「そうだな。一応幼稚園の時に会ってるらしいけど俺は覚えてないんだよな。」
宗「思い出してくれよ!」
鞍「それは無理な話だな」
宗「そんなぁ~今度アルバム持ってきて嫌でも思い出させてやる」
直「ところで名前はなんて言うん」
宗「おっと、名前を言ってなかった俺の名前は宗像修」
直「『しゅう』ってじゃあ呼ぶわ」
宗「お、あだ名ねうーん『あっくん』とかどう」
直「初めて呼ばれたわ(笑)」
宗「まじか。これは記憶にしか残らんし唯一無二の存在やん俺」
鞍「ほらバカがバレるし、そろそろはじまるぞ次のテストお前ら大丈夫なんか」
宗「あ、」
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