文化祭

「ねぇ、私の今日の服どう?」

「ん、今日の服もかわいいし似合ってるよ」

「いつもかわいいって言って参考にならない!」

「しょうがないじゃん。かわいいのはホントだし」

「もう!かわいいはこれから禁止ね!」

「じゃあプリティー?キュート?」

「それも禁止!」

 ・

 ・ 

 ・

「あっ!」

なんだ夢か。さすが俺この部屋で寝たら当初の夢まで見るのか..........。

てか夢かよ。今頃俺の大学生活はこんな感じで花があるはずなのに。

クソッ あんな夢見たら彼女欲しくなるじゃないか。

はぁ.....。今頃、みんな何をしてるんだろ。

久しぶりに連絡でもするか。





                  📜


※宗像修→宗 、古賀翔太→古 、宇美康樹→宇






今日は文化祭、クラス事に企画を考え、教室内でその企画を実行をする日。

俺のクラスの企画は祭りだ。

そもそも教室内で行う出し物だデカいものはできない。

こういうときの女子の団結力は恐ろしい。命でもかけているのかと思うほど団結している。

そして俺は、宇美の図書委員会の手伝いをしていた。

こっちの方が楽だし、のりやらはさみやら工作はめんどうだった。

宇「宗像、 手伝いありがとなじゃあそろそろ行くか体育館に」

宗「お、もうそんな時間か」


文化祭の開会式は体育館で行われる。

この公立西筑高校は公立のわりには立派な文化祭であることで有名だ。

『みなさん!今日は楽しむ準備はできてますか!!!』

『うぇーーーーい』

返事になってない返事で運動部特に野球部が答えた。

『今日は保護者の方や地域の方が来るので素行には気を付けてください』

『はぁぁぁいい』

『それじゃあ、それぞれクラス企画、部活動のだしもの、それぞれ頑張ってください!文化祭を開会します!』

それと共に体育館を出るもの、体育館で次のプログラム軽音部を待つものに分かれたそんな中俺は古賀と宇美と校内3階の外にさらされた廊下で中庭を眺めボーとしていた。

宇「なぁ文化祭ってわりかし暇じゃないか」

そういうのは宇美だ。

古「んーたしかに。でもこうちゃん図書委員会の仕事あるよね」

宇「あーそれか。それなら俺の担当時間誰かに押し付けてきた」

古「そ、そうなんだ(笑)」

そいつも不運だな。こんな怒髪冠を衝くような髪型をしたやつのいうことなんてことわれないよな。

宗「んー暇だな」

校内は笑い声でいっぱいだ。1年生はまだ、仲良くなったばかりの友達とつるんでいる。これから仲良くなる友達。初めての文化祭を楽しんでいることがわかる。

中庭では、カップルが手をつなぎニコニコしている。その歩く姿は堂々としている。きっと彼氏をつくった自分が強くなった気分でいるんだろう。

そして、彼女をつくった自分は他の生徒とは違うと実感しあるいているんだろう。

他の二人は何を思うんだろう。

古「あーー八女さんと文化祭回りたかった。」

宗「ふん(笑)それはお前が頑張らなかったのが悪い」

宇「お、じゃあ暇だし八女さんに会いに行くか」

古「えぇ、んー、えーー」

宇「ほら行くぞ」

宇美と古賀と俺は性格の凹凸がそれぞれきれいにはまっていて補えるような関係だなぁと考えつつ宇美についていった。

宇「てか、八女さんどこなん」

古「八女さんは仲良し女子グループで行動していたような......。」

宇「ん、あれか!」

と宇美は指をさした。

その方向には4人で行動する女子軍団がいた。

宇「ほら、行くぞ!」

古「あー、ちょっとー」



※宗像修→宗 、古賀翔太→古 、宇美康樹→宇

 八女桜→八 、岡垣千夏→岡 、黒崎春香→黒 、田川優華→田





宇「八女さん、文化祭は楽しんでる?」

突如として声をかける宇美はすごいと思う。文化祭楽しんでるっていうその言葉もなかなかのチョイスだ。

八「んー、そうやねー私たちは色々なところ回ったし充実していて楽しいよ」

八方美人を発動する八女さんもすごい。

「あっ、修じゃん!」

えっ誰

宗「あぁ!千夏!!」

岡「なに、してんの。もしかして私たちをナンパしに来たの(笑)?」

宗「はっ...いや、違うよ。古賀が」

古「あーーーちょっとしゅうちゃんやめようね」

と大声で古賀が叫ぶ。

八「んー私たちと行動する?」

そういったのは八女さんだ。

古「え!行動しようよ!。ねぇいいでしょ~しゅうちゃん、こうちゃん」

宗「どっちでもいいよ」

宇「お前がしたいようにしていいよ」

八「じゃあ紹介するよ(笑)こちらが黒崎春香くろさきはるか。あっ、宗像君?と同じクラスってか優華も同じじゃん。」

黒「こんにちわー宗像君!。もちろん私のこと知ってるよね同じクラスだし。今日もさぼったでしょ文化祭の出し物。でも宇美君は初対面だね。君、学年では有名だよね。」

え、いや二人とも知らない。

宗「あ、あぁ。そうだな」

宇「え、なんで俺学年で有名なの。え」

黒「それは君のその髪型と態度だね」

そういったのはきっとゆうかという人だろ。同じクラスなのに知らない。

田「私の名前は田川優華たがわゆうか!よろしく!まぁこの一日しか関わらないかもだけど(笑)」

というか

女子はすごい。一方的に俺らのことを知っている。さすがフレンド回線。

恐ろしい。

八「それじゃあ、どこ行く?」

古「んー学校回るのはどうかな」

そういったのは古賀だ。

黒「いいね」

岡「賛成!することないしね」

いや、することないから回るんじゃないの


-宗像修、岡垣千夏 パート-


しばらく歩いていると

「ほら、宗像こっち!」

と千夏が引っ張ってきた。

「これ奢ってよ~」

とこの高校で有名な西筑シュークリームを指さしていた。

「ったく、しょうがないな。えーと300円!?高くない!」

「知らないの2年にもなって。まぁしょうがなく買ってください」

「そんな上目づかいをしても.....」


「ほら」

「お、気が利くね!どうしたの~。」

「なにもない」

「あれ、みんなどっか行っちゃった。」

「違うだろ。俺らがどっか行ったんだ」

「まぁ、こんなかわいい女の子と二人でいれることないよ(笑)」

「自分で言うな!」

あの時の上目づかいはかわいいとは思った。

「とりあえず探すか」

「そうだね」




-その頃(田川目線)-


古「あれっ、しゅうちゃんと岡垣さんは?」

黒「あーホントだ二人で抜け駆けなんて!」

宇「ったく、あいつは何してんだ。まぁこっちも楽しもうぜ」

田「んーあっ!二手に分かれて探さん?」

宇「そうだな、じゃあ~男子とじょ」

田「私とはるかと宇美君、 さっちゃんと古賀君で探そう」

宇「なんでだよ」

あんたこんなこともわからないの。

田「耳かして」

 ・ 

 ・

 ・

宇「あーなるほど!まぁそういうこった!じゃあな!」

古「じゃ、じゃあ・・・・(なにを聞かされたんだ)」

八「え、あーあとでー」



黒「さすが優華。機転が利くね」

田「アハハ」

宇「それにしても、なんで古賀が八女さんのこと好きなの知ってんだ?」

『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!』

校内に響き渡った

宇「いや、声デカすぎお前ら」

黒「え、ちょっ、ごめんね!!」

田「いやぁ~~これは声を出せずにはいられないって感じだったね。」

黒「実はさくらも古賀のことが好きなんよ!!」




-その頃(古賀目線)-


ってかなんで、二人でいるのマジで恥ずかしいてかやばい。

たまたま、運がいいこの機会を逃すと二度と機会はないかもしれない。

チャンスはピンチだ!!

じゃなくてピンチはチャンスだ!!

「あの、この前のはちみつソフトどうでしたか」

「敬語?美味しかったよ~はちみつとソフトクリームの甘さがあって」

「あ、いや敬語!」

やばい緊張しすぎてだって、あの八女さんと二人っきりで

「どうしたの?なんかいつもの古賀君と雰囲気が違うよ。」

「え、いやなんかあれ」

八女さんの顔がほんのり赤い

「八女さんなんか、顔真っ赤だよ」

「え、えぇ、なんでだろうね(笑)」

なぜかちょっと色気がすごい。

今しかないいまこの瞬間しかない.......。

当たって砕けろだ!!!!

「あ、あの!僕は八女さんのことが........。」




-宗像と岡垣ー


「それにしてもうまそうに食うなぁ」

「ん!やっふぁりわたしぐづめれぽおーたぁになれそぉ?」

「ちゃんと食ってから話せ!あと、食いすぎたらまた太るぞ」

「うるさいわー!」

といいつつシュークリームにかぶりつく


「修も変わったよね。1年生の時と人が違うみたい。」

「んーそうか?」

「そりゃそうだよ。なんか髪型も変わるし、『俺』になるし」

「そうだなぁ」

宇美にも言われたなぁ。

「でも、今の方が私はいいと思うよ。あか抜けたみたいな(笑)」

「うるせー」


「あっ!」

「ちょっとどうしたの!」

俺はとっさに階段に身を潜めた

「ほらあれ」

俺は指をさした。

「あっ!古賀君と桜じゃん」

まさか古賀いまから告白するつもりなのか。

「ねぇ......ねぇ」

いやまさかな古賀が告白する勇気があるわけないよな。

ましてや廊下だ。大丈夫だろ。

「ねぇ・・・・聞いてるの修?」

さっきからなにを言ってんだ顔を真っ赤にして

「だから・・・・手・・・・」

「手・・・?」

俺は千夏の手を握りしめていた。まったく気づかなかった。

多分とっさに手をとって隠れた時からだろう。

「ご・ごめん」

「う、うん」


『おーーーーいたいた!!!!』

これは宇美の声だ今の現場を完全に見られたやべっ!

宇「お前ら何してんの」

やばいなんて答えよう。

宗「えーっと実は.....??あれいない」

廊下の向こうの方から聞こえる

田「あんたなにしてんの!!」

宇「えっいや見つけたから」

黒「宇美君、最悪だね~」

宇「えぇ俺なんか悪いことしたっけ」

古「いやいや何もしてないよ(笑)」

八「古賀君、私のことがどうしたの?」

古「え、なにもないよ(笑)」

八「そうなの...。」

 うわぁ~やりやがったな宇美のやつ告白デストロイヤーじゃねーか。

宗「俺らもそろそろ行くか」

岡「そうだね」


宇「あ、いたいた。なにしてたんだよ」

宗「「いやこの食いしん坊がシュークリーム食べたいっていうからさぁ」

岡「食いしん坊いうな!」

黒「そういうことね~」

八「まぁみんな集まったことだしそれじゃあ.....。」

古「えぇぇぇもうこんな時間!文化祭終わりじゃん」

宇「だれだよ~はぐれたのは~~」

宗・岡「申し訳ない」

 あれなんで俺謝ってんの。

黒「ある意味記憶に残る文化祭だったしいいんじゃない」

田「まぁそうだね~宇美君は反省ありかなぁ」

宇「え、えぇぇなんで!」

古「まぁ、楽しかったし最後また会えたし良かったと思うよ」

八「そうね、宗像君も楽しそうだったしいいんじゃないかな」

宗「え、おれ!?俺は..そうだな思ってたよりは楽しかった」

岡「なに、えって楽しかったでしょう。こんな美女といれて」

宗「どこにいるんだ美女は(笑)」

 ・

 ・

 ・

『文化祭を閉会します』

『お疲れさまでした。』

『クラスの企画1位は1-4組の『遊園地』です!!』

歓声が聞こえる努力が報われた瞬間だ。

でも大半が努力が報われない。俺は手伝ってないしなにもいえないけどね。

『おめでとうございます。』


文化祭がおわった。


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仲良し3人(3)

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古『お疲れ~こうちゃんマジ最悪だわ。』


宇『えっ!?なんでや。二人で文化祭を楽しんでよかったやん。』


古『まぁ~そうだけどさ~』


                  『たしかに、今回のやつはやったなぁ~』


古『てか、なんで知ってんの?見てたの?』


        『あぁ~そうだな。見てたぞ。おもいっきし邪魔されてたのww』


古『しゅうちゃんを探してたのに!』


               『いや、俺のおかげでいい思い出来たんじゃない』


古『んーそうだけど』


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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――クローバー(4)

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黒『今日は宇美君のせいで散々だったねさっちゃん』


八『え、なにが?今日は2人でいれて楽しかったよ』


                  『あー、さくらわかってないなぁ~』


八『そういう千夏も2人きりだったじゃん。」


                    『そうだけどなにもなかったよ』


田『ほんとに~あとで宗像君聞いたけど、千夏から誘ったらしいじゃん』


黒『まじかぁ~やるやん!』


                       『だからなにもないって!!』


黒『はいはいw そういえばなんだけどなんと古賀君がねw』


田『あ、それ言うのだめだよ~w』


八『え、古賀君がどうしたの!?』


                           『それ私知らない!』


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