復活のイレギュラー5

 また夢を見たわ

 私の中で光がどんどん強くなってる

 その光が私に近づいてきて人の形になった

「もう少し、もう少しだよルニアちゃん」

「ええ、待ってるわメルカ」

 メルカはまた光って消えた

 もうすぐ復活できるはず

 その時が楽しみね


 目を覚ました

 体が少し熱いわね

「あ、目を覚まされましたかルニア様」

「ええ、あれ? リィリアちゃんは?」

「先ほどウルがいないかの情報収集に向かいました」

「そう、あまり無理はしないよう伝えてね」

「はい」

 ここはこの世界の宿屋

 この世界には魔獣がたくさんいるみたいで、魔獣王という獣の王がヒト族を脅かしてるみたい

 今いるのは宿場町で、魔獣の被害から守るためなのか高い壁で覆われてる

「さてと、私達も朝食を取ったらリィリアちゃんに合流しましょう」

「はい!」

 アスティラちゃんは私が起きるまで朝食も取らずに待っててくれたみたい

 リィリアちゃんの方はパン一個を頬張って行っちゃったみたいね

 あとで美味しい昼食を食べさせようっと

 朝食は一般的

 目玉焼きにソーセージにパン、それにスープ

 パンは少し硬いけどスープに浸して食べるのが普通みたいね

 味はなかなかだったわ

 朝食を終えると伸びをしてから席を立って外へ

 外に出ると子供二人と遊んでるラエトリア君の姿があった

 みんな早起きね・・・

 私、女神として恥ずかしいわ

「あ、ルニア様」

 子供達が抱き着いてくる

 ああ、かわいい、いやし

「取りあえずお姉ちゃんと合流するまでに通る世界ではウルがいないかを見て、いたら退治。そしてお姉ちゃんに合流したら今までのいきさつを共有ね」

 改めてこれからの予定を二人と確認

 お姉ちゃんと合流できれば私達だけの固有権能が使えるようになる

 そうすれば天使たちにも力を分け与えれるはず

 私の力とお姉ちゃんの力

 それを天使も使えるようにする

 大幅な強化ってところかしら

 子供達は向こうにいる子達も会わせて神界に送った方がいいかも

 メルカが復活するとなるとどんな危険があるかもわからないしね

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る