神と鬼神4
根源魔法、効いてたのかな?
本当によくわからない魔法だけど、ひとまずは世界を壊そうとした謎の少女を捕らえることは出来た
目を覚まさないけど覚ました時が問題だ
現れて突然攻撃してきたし、あの虚ろな目、何かに操られているのか、感情がないのか
「これで大丈夫だと思います」
「おお、凄いねリディエラちゃんの回復魔法は。傷一つ残ってないよ」
「さすが精霊王女といったところかのぉ」
カイトさんとアンミツ姫の傷は癒した
クロハさんもハクラちゃんもアカネさんもまだ気を失っている少女を警戒してくれてる
「ひとまず世界崩壊は回避できました。カイトさん、この子に心当たりは?」
「ある。ちょっと待ってて、サクラに連絡をするから」
なるほど、異世界を旅していたサクラさんなら創造主って呼ばれてる子のこの事が何かわかるかも
「よし、すぐ来るみたいだよ」
そう言ってる間にサクラさんが転移で現れた
「話は聞いたわ。この子、確かにリルカに似ている・・・。創造主リルカ、イレギュラーメルカの母親。リルカと同じ気配、顔、それに能力も。この子はリルカに間違いないけど、何かが違うわ」
リルカ
全ての世界を創造した世界の管理者で、あの妖怪族の迷宮で出会ったメルカちゃんの母親だという
「どうしましょうこの子」
「ひとまず私が預かるわ。リディエラちゃんはお母様についていてあげなさい。それからクロハちゃんにハクラちゃん、それから・・・。なんでアカネちゃんがここにいるの? 鬼ヶ島にいたはずよね」
「ああそれは、あたしら未来から来たんすよ」
これまでのいきさつを説明するとサクラさんはやっぱり驚いた
「時を操る?その子が? それはあり得ないわ。だって時の大神は亡くなっているのよ? 時を操る力自体がなくなっているのに」
「ふふふ、この天才ハルナ大明神様にかかればおちゃのこさいさいですよ」
ハルナさんなんか性格変わってない? めんどくさがりでいつもけだるそうだったのに
「取りあえず僕は母さんに報告しに行きます。あ、アカネさんは鬼ヶ島に行っちゃだめだよ」
「えー、なんでっすか?」
「過去の自分と会っちゃったらややこしいでしょ?」
「そっか、そっすね」
アカネさんとハルナさんを置いて僕は一人母さんのいる精霊の国へと戻った
ちなみにリルカちゃんはサクラさんが面倒をみるらしい
精霊の国に着くとすぐに四大精霊と母さんが出迎えてくれた
思いっきり抱き着かれるけど、この前の絶望からか幸せな気分
「リディちゃん、大丈夫?」
「うん、怪我一つないよ。でもよかった、守れて」
もう少し遅かったらカイトさんとアンミツ姫は倒され、世界は消えていた
根源魔法、これのおかげで今も世界はある
もっとよく研究していつでも引き出せるようにしておかなくちゃね
母さんに全部報告し、異界の扉前に戻ると扉はもう直されていた
五色龍とアンミツ姫があっという間に治してしまったそうだ
あれ? ひとりいない。クノエちゃんがいなくなってる
「未来のクノエは消えました。恐らくこの世界を救ったことで未来に秘術で渡った歴史が無かったことになったのでしょう」
「え、でもそれじゃあハルナさんがここにいるのは? 僕らも残ってるし」
これがタイムパラドクス? 僕らが助けたから秘術で時渡りをした妖怪族族長娘ーズは消えたはず
でも彼女たちに秘術を教わったハルナさんはここにいるわけで、あああもうややこしい!
何も考えない! 世界は救われた、それでいいじゃないか
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