第124話 10月24日 2 珠弓派遣
昼休み。俺は珠弓と桃園さんを待っている。
ちょっと前の講義が早く終わったんでね。俺が先に食堂近くで2人を待っている。先ほどから何人もの学生が食堂へと吸われていっているのだが、、、。待っている2人はまだ来ない。
とか思っていたら。それは突然やって来た。
ツンツン。
「ぎゃ、、、。って珠弓か」
「、、、」
うん。なんか変な声が出てしまった気がする。周りを歩いていた学生に見られた気がするぞ珠弓。
「普通に話しかけろよ。ってか、なんで後ろから突っ突くんだよ」
「、、、」
珠弓はちょっと、、、。笑顔だった。って楽しんでるなこいつ。うん。決めた今度やり返す。うん。どっかで珠弓を驚かそう。
って、、、。
「あれ?珠弓1人か?」
「、、、」
すると珠弓はスマホを取り出してこちらへ、、、。
「うん?」
画面を見てみると、、、。
「ごめん。熱でダウン。今日の資料お願い」
と、桃園さんからのメッセージ画面だった。
「えっとつまり桃園さんは休みと」
「、、、」
頷く珠弓。
「じゃあとりあえず、、、。昼食べるか」
「、、、」
再度頷いた珠弓とともに食堂へと入った。
そして食堂ではたまたま窓際の席が空いていたので外を見つつという形で珠弓と並んで座ってる。
「、、、。あたりか」
俺は珠弓を見つつつぶやいた。
「、、、?」
俺がつぶやくと珠弓がなに?という顔でこちらを見てきたので、なんでもと返しておいた。
2人の注文したのは。俺はナポリタン。珠弓はバジル?かなのパスタと。とチーズケーキ。うん。やっぱり珠弓チーズケーキをゲットしていた。とか思っている俺だった。
まあ静かな昼食、、、。のち。
ツンツン。
また隣から攻撃をされた。
「なんだ?珠弓」
「、、、」
珠弓は俺が振り向いたのを確認してからスマホを操作して、、、。
♪♪
俺のスマホが鳴った。
「、、、。メッセージ会話ね」
まあまわりに結構学生いるから、、、。か。ちなみにいまだに珠弓は無口なお人形さん?という扱いというか。そういえば最近は桃園さんがそばに居たからどんな感じだったんだろうな?そこそこ周りの学生とコミュニケーション。とか思いつつ。スマホを確認してみると、、、。
「お見舞いに行った方がいいですかね?」
「あー、どうだろうな、本当につらいなら、、、。だが。って桃園さんって1人暮らし?あれ?実家から?」
「、、、」
うん。ここにきて桃園さんの事について知っている情報が意外と少ないことを知った俺だった。
すると珠弓はスマホをポチポチと、、、。ちょっと角度的に見えていたため覗いてみると、、、。うん。珠弓も別にみられてもよかったみたいな反応なので良かった。で、どうやら桃園さんに送っているみたいだった。
「まあそれが正解だな」
するとすぐに返事があったらしく、、、。
「飲み物が欲しいよー。1人暮らしの風邪はしんどいよー」
と、書かれている画面を珠弓がこちらに見せてきた。
「うん、桃園さん情報ちょっとゲットだな。って飲み物ね。って俺まだ講義あるし、、、。って珠弓は終わりだっけ?」
「、、、」
俺の横で頷く珠弓。そして何やら移動の準備をしているので、、、。
「桃園さんとこ行くのか?」
「、、、」
頷いているので行ってくるみたいだな。
「わかった。まあ気をつけてな。ってか家知ってるのか?」
「、、、」
うん。動いていた珠弓がフリーズした。
「、、、。まあなら、飲み物とか買ってから。買ったけど家わからない。って感じで聞いてみたらどうだ?今から飲み物買ってから行く。だと遠慮されるかもだが。もうあるアピールみたいな」
と、俺が言うと。
珠弓は何度か頷いて、、、。食器。トレイなどを持って、、、。移動開始。出発みたいだな。と、俺が思った時。ちょっとこちらを振り向いて、、、。ぺこりと頭を下げてから返却口へと歩いて行った。
珠弓ってたまに一緒に居る人の事忘れて行動するよな。とか思いつつ俺も返却口に食器を持って行き。次の講義室へと向かった。
お人形さんお友達の家に向かいました。
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