第122話 10月20日 3 甘えたい珠弓

ポンポン。


ポンポン。


「、、、」

「、、、」

「、、、」

「、、、」

「あ。あのさ。珠弓?」

「、、、。はい」

「これいつまでするんだ?」

「、、、。もう少し」

「、、、。わかった」


あれから。俺は刺されていない。ちゃんと生きているが、、、。なんか謎なことが起こっている。


現在俺と珠弓は寝室に居て。俺のベットの方に2人で腰かけて、、、。うん。なんか俺の隣に座った珠弓の頭をずっとポンポンしたり。撫でたりしている。うん。なんでこうなったのだろうか。


ちなみに珠弓は全くこちらを見ていないので、、、。今どんな表情をしているのかは俺からはわからない。わかることといえば、、、。珠弓の両耳が真っ赤という事くらいか。なんで耳が真っ赤なのかは、、、。わからないが、、、。


ポンポン。


っか、、、。珠弓の髪サラサラなんだよな。って俺こんなに触ってるけどいいのかね、、、。とか思いつつ。お許しが出るまで続けている。


っか。なんか妹の相手をしているみたいというか。何というか、、、。これやってる方もなかなか恥ずかしいという。うん。


ちょっと気分転換というかこの空気を換えるためにたまには珠弓の脇腹を攻撃してみるということを少し前に考えたが、、、。それを実行した場合。本当に刺される可能性の未来予想図が出来てしまったため何とか思いとどまった。


うん。俺よく思いとどまったである。


「、、、。せ、先輩」

「うん?どうした珠弓?」


なんか久しぶりに先輩と呼ばれた気がするが、、、。ってそれはいいか。


「、、、。そろそろ、、、。補充しました」

「補充?」

「あ、うー」


と、すると珠弓は立ち上がり、、、。


「、、、」


うん。立ち上がっただけで止まった。


「どうしたんだ?次は」

「、、、。あ、ありがとうございました」


と、俺に背中を向けたまま珠弓は言って、、、。


「あ、ああ」

「、、、。その、、、。これは私だけです」

「なんかそんなこと言ってたが。ってか普通はこんなことしないからな?」

「、、、。桃園さんにした」

「、、、。はい」

「私だけ」

「はいはい。ってか、珠弓なんでこっちを全く向かないんだ?」

「、、、」

「あっ、ちょ」


すると珠弓はそのまま俺の方を見ることなく。スタスタと仕切りの向こうへと消えていき、、、。


ガサガサ。


ぼふっ。


、、、。あの音は、、、。布団に丸まったな。ってなんでだ?うん。眠くなった?あー、撫でられたりすると落ち着いて眠くなったという事か。ってそんな感じではなかった気がするが、、、。まあいいか。


結局その後しばらく珠弓が仕切りの向こうから出てくることはなかったので俺は片付け、整理を再開して、、、。終わらせて、、、。リビングへと戻った。


まあそれから結構時間が経ってから普通に珠弓は戻ってきた。

まあ特に変な感じはなかったから、、、。大丈夫だろう。ということにしたのだが、、、。。変に聞いてまた何か起こるとだからな。最近の珠弓の行動は謎が多いからな。





今日のお人形さん。布団に丸まっていたみたいです。

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