第121話 10月20日 2 甘えたい珠弓

お人形さんに睨まれている俺。

さてさてどうするべきか、、、。


「、、、」

「あの珠弓さん?」

「、、、。言い訳なし」

「いやいや説明は?」

「、、、。ヤダ」


うん。ちょっと今の珠弓かわいい。じゃなくて、、、。


「ヤダと言われてもな、、、」

「、、、」


うん。なんか不穏な空気。これはどうしましょうかね。


「いやさ。桃園さんに聞いてもらったらいいから」

「、、、」


うん。珠弓の視線がちょっと痛いな。


「いやホント。桃園さんに頼まれたんだから。珠弓が最近ニヤニヤしてるから私も頭ポンポン1回してくださいって」

「、、、。ッ」


うん?なんか今珠弓反応した?うん。反応したよな?どの言葉に?


「、、、。ちなみに珠弓、、、。なんで俺が桃園さんの頭をポンポンしているところの画像を持っているんだ?」


♪♪


すると俺の机のスマホが鳴る。ふと見ると珠弓は自分のスマホをポチポチしていた。


「、、、。またメッセージ会話になったよ」

「、、、」


俺はつぶやきつつ自分のスマホを確認しに行くと、、、。


「たまたまです」

「たまたまね。って昨日は聞いてこなかったのに」


♪♪


「だって、イチャイチャしてましたから、、、。邪魔しちゃと」

「うん?あのさ。イチャイチャしてないぞ?あれはしてくれ言われてしただけだし」

「、、、」

「だから無言をやめい」


♪♪


「桃園さんといい感じじゃないんですか?」

「ちょっと待て。そんなことないぞ?って珠弓は、、、。えっと。何に怒ってるんだ?って怒ってるんじゃないのか、、、」


♪♪


「仲良くはしていいです、、、。でもポンポンはダメです」

「、、、。まさかの桃園さんの頭をポンポンしたから怒られてるのか?俺は、、、」

「はい」

「しっかり答えやがった、、、」


うん。普通に返事してきたよ。


「、、、」

「そしてまた黙った」


♪♪


「あれは勘違いするからダメです」

「勘違いって、、、。なにを?ってまあわかったわかった。もう誰にもしないから」


♪♪


「私はしていいです」

「はい?」


あれ?今珠弓勘違いするからダメって言わなかったか?なんで自分は除くになったんだ?


♪♪


「そんなに見ないでください」

「いや、なんで珠弓にはポンポンOKなのかと思ってな」

「、、、」


♪♪


「ご褒美は必要です」

「ご褒美?」

「、、、。はい」


うん。なんかわからんが、、、。とりあえず珠弓以外には頭ポンポンはダメ。でも珠弓にはポンポンご褒美時に必要と。そういう事だろうか、、、。うん、わからんが、、、。まあ今も普通に返事をしたということは、、、。まあうん、そういうことか。


「珠弓は、、、。ポンポン好きなわけ?」

「、、、」

「こらそこで目をそらさない」

「、、、」


くるりと後ろを向いた珠弓。


「後ろを向くな」

「、、、」


うん。反応してくれなくなったので、、、。そっと手を伸ばして、、、。


ポンポン。


「ひゃあ」

「、、、。いい反応で」


珠弓の頭を後ろからポンポンしてみたら、、、。なんかいい声が聞けました。そして、、、。今刺されるかもしれません。


遺書でも書こうかな?めっちゃ顔赤いよ?珠弓さん。そんなに怒ってるの?あれか。ご褒美以外にポンポンすると、、、。俺が刺されるのか。うん。マジで遺書書こうかな、、、。紙とペン封筒でもあればOK?ってどう書くの?誰か教えてください。





お人形さんに刺されそうです。助けてください。

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