第120話 10月20日 甘えたい珠弓
とある休みの日。
今日の天気は雨だ。朝起きた時からずっと降っている。
俺は特にすることもないので部屋にて大学の講義の資料などの片付けをしていた。
毎回結構資料が多い講義はあふれているのでね。たまには日付とかをちゃんと確認しないと、、、。試験の時とかに困るのでね。
なのだが、、、。それより俺はちょっと気になっていることがあった。
現在寝室にて片付け中なのだが、、、。
「、、、。珠弓?どうしたんだ?」
「、、、。なんでも」
なんかさっきから仕切りの向こうからチラチラ視線を感じる。珠弓も何かしているのか今日は自分のスペースに居る。というか俺が片付けをはじめたら自分も何かすることがあったのか。リビングから寝室へとやって来た。
でも、、、。なんかチラチラ見られているんだよな。
なんか俺したかな?とか思いつつ、、、。
珠弓の誕生日会以降はまあ、、、。うん。普通の生活だし。特に何もないと思うんだが、、、。と自分の行動を思い出す。
ちなみに珠弓の誕生日の時に届いたという。お母様からの荷物を俺が見たとかそういうことも一切なので。うん。何が来たとか知りません。下着。というのはわかっているが、、、。うん。
まあ、、、。ちょっと、ちょっとだけどんなのが届いたかは気になるのだが、、、。ここで珠弓との関係に亀裂が入るとなのでね。
ってか、、、。
「、、、」
なんで俺はチラチラ見られているのだろうか。これは気にせずこのまま片付けをしている方がいいのか、、、。それとも珠弓にどうしたのかを確認するべきなのか、、、。
最近の珠弓は前からと比べると、、、。うん。かなり話すようになったからな。さっきからもちょくちょく声をかけてもちゃんと返事してるし。
まあ俺の前だけなんだが、、、。他の人の前でも普通に話してほしいんだがね、、、。たまにご機嫌だと前の桃園さんの時みたいにうっかり、、、。というのか。まあちょっとだけ話すことはあるのだが、、、。でも昔から見たらすごく変わったか。
「、、、」
って、うん。ダメだ。これは気になる。
「珠弓。どうしたんだよ」
「、、、」
俺がしびれを切らして珠弓の方に移動する。すると珠弓もこちらに出てきて、、、。
「どうしたんださっきからチラチラ。なんか俺背中に付いてる?」
「、、、」
「無言になられるとお手上げなんだが、、、」
「、、、。昨日」
「昨日?」
と、俺はふと昨日の事を考える。うーん、普通に大学行っていたような、、、。で、いつも通りお昼は珠弓たちと食べて、、、。あー、その後は講義が休講だったから帰ろうとしたら。桃園さんに捕まって、、、。ちょっと話してたな。ってそんなことしかないんだが、、、。と、思っていたら。
「、、、。これ」
「、、、。うん?」
珠弓が自分のスマホをこちらに見せてきた。
「、、、。珠弓よ。これどこで撮ったんだ?」
「、、、。昨日。大学のカフェ」
「、、、」
珠弓のスマホにはなんか、、、。俺が桃園さんの頭を触っている写真が、、、。うん。確かに昨日話している時に、、、。何だっけ?なんかあってこんなことをしたような、、、。
、、、。
、、、。
、、、。
「柳先輩。私も頭ポンポンしてくださいよ」
「なんでだよ」
「この前から珠弓ちゃんが先輩に頭ポンポンされたポンポンされたー。が顔に出てまして。気になってるんですよ。そんなにいいものなのかな?ってほら私してくれる人が居ませんから。珠弓ちゃんラブで彼氏なんて作る暇ありませんからね」
「、、、。普通に自分の大学生活も楽しんでくれよ」
「いやいや、今は国宝のお近くに、、、。が私幸せで」
うん。ホント俺の周りって変な人が多い。うん。何度でも言う。変な人が多い。
「なので、先輩しか頼めないんですよ。ポンポンしてください。今なら人少ないですから」
「ここでする必要は、、、」
「ちょっとですちょっと」
と、桃園さんは俺の横に移動してきて、、、。
「はい。どうぞ」
とか言いながら頭をこちらに。で、俺は仕方なく2回くらいポンポンしておいたら、、、。
「おう、、、。これは、、、。なかなかのダメージですね」
「ダメージなのかよ」
「、、、。いやー、そりゃ珠弓ちゃん毎日ニヤニヤになりますね」
「珠弓ってニヤニヤそんなにしてたっけ?」
「秘密です」
、、、。
、、、。
、、、。
って、この時だな。って珠弓居たのかよ、、、。桃園さん1人だったからもう帰ってたのかと思った。ってだから昨日帰ってから今までなんか変な珠弓だったのか、、、。
と、俺は再度珠弓を見た。
お人形さんに、、、。睨まれて、、、?ます。はい。俺睨まれています。
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