第119話 10月15日 静かな日常
「柳先輩。これ毎年送っていたんですか?」
「まあ何がいいかわからなくてな。ってかこっちに持って来てたの初めて俺も知ったよ」
現在は自宅マンションにて俺と珠弓。桃園さんが遊びに来ていて、、、。
テーブルの真ん中には珠弓のコレクションというのか、、、。まあうん。この前珠弓の誕生日に俺が送ったプレゼントが置かれている。
「、、、」
「ってか、かわいい。これ全部ガラスですか?って大丈夫触らないから。珠弓ちゃん警戒しすぎ!」
机の上に並んでいるのは動物のガラス細工。それがいくつも綺麗に並べられている。
「、、、」
珠弓は触られたくないのか、、、。桃園さんの動きに警戒を先ほどからずっとしている。
まあガラスだからな。落としたりすると、、、。だがそこまで弱いものでもないと思うのだが、、、。でも珠弓は大切にしていてくれたらしく。
って俺は今まで知らなかったが。こっちに持って来て飾ってあったらしい。
ちなみになんでこれを公開することになったかというとそれは数日前?だったかのお昼休み。桃園さんが俺が珠弓に何をあげたかが気になるというのをずっと言っていたので、、、。珠弓が仕方ない。という感じで今日公開することとなったらしい。
俺は毎年1つずつ。いつからだったかな?中学くらいか。いや小学校?まあそのあたりでどこかの店でガラス細工を見つけてな。それを誕生日プレゼントにしたのが始まり。
俺は動物のガラス細工を毎年1つずつプレゼントして、珠弓はいつの間にかそれをちゃんと飾れるようにケースというのか展示用?の物を買っていた。まあそれがあるから最近もずっとガラス細工を、、、。って最近はそれだけだと、、、。だからちゃんと小物をプラスしているらしく俺が知らないガラス細工の物も一緒に置かれていた。木とかそういうのもあるんだな
「っかホント大切にしてたんだな。これ一番はじめにプレゼントしたペンギンだろ?」
「、、、」
俺が言うと珠弓もペンギンのガラス細工を見る。うん。そしていい笑顔である。
ちなみに大きさは全て指先サイズくらいで小さい。でも細かく作られているので、、、。なかなかいい感じなんだよな。
「私はこのリス好きですね。かわいい」
「それはいつだっけ?」
「、、、。中2」
「しゃべった!珠弓ちゃんが普通に返事した!」
桃園さん絶叫である。
「あっ」
「先輩珠弓ちゃんが普通に返事しました!」
うん、珠弓普通に返事したな。うん。まあいい事だ。
「珠弓ちゃんの声声」
なんか1人テンションが上がってしまった方がいるが、、、。
「桃園さん。あまり暴れて珠弓のコレクション壊すと出禁になるかと」
「それはダメですね。ってことで落ち着きました。って珠弓ちゃんもしかして全部覚えてるの?いつもらったか」
「、、、」
頷く珠弓。
すげー、である。うん。俺ちょっと忘れているというかあやふやだったし。今見ていて。あー、こんなのも送ったな。ってか俺まだ被ったの送ってない。よかったー。とか先ほど思っていた。
「、、、」
「あー、これもかわいい」
「、、、」
その後も珠弓は桃園さんの手が伸びてくるとガラス細工を守る。の繰り返しで、、、。まあ夕方くらいまでコレクション公開は続きましたとさ。
今日のお人形さんはコレクションの披露をしていました。
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