第118話 10月11日 10 珠弓誕生会

光一のところでケーキを食べて戻って来た俺たち。うん。もう俺は満腹、、、。マジ満腹だ。でもまあ多分光一の事だから金はかけているであろうケーキはうまかった。


「あー、やっぱ柳先輩と珠弓ちゃんの部屋は落ち着きますね」

「そうか?」

「はい。空気がいいです」

「ははは。っか桃園さんも飲み物いるか?」

「欲しいです」

「珠弓は?」

「、、、」


うん。珠弓も頷いているので飲み物が欲しいみたいだ。


ということで、少し飲み物を飲みつつ雑談。という感じでその後はのんびりと過ごして、、、。


「でわでわ。今日はごちそうさまでした」

「気を付けて」

「はい。じゃ珠弓ちゃんバイバーイ」

「、、、」


と、桃園さんは遅くなる前に帰っていった。


「、、、」

「、、、。って珠弓」

「、、、。なに?」


うん。桃園さんが帰るとやっと珠弓の声が聞けた。ホント他の人が居るとしゃべらないなこのお人形さんは、、、。


「荷物。見なくていいのか?」

「、、、」


すごくどうでもいいというか。見たくないオーラが珠弓からあふれる。いやいやなんでなんだよ。普通に実家からのプレゼントでは?と俺は思っているのだが、、、。


「なんで珠弓はそんなに見たくないんだ?」

「、、、。嫌な予感が、、、。する、、、。から」


と小さな声が、、、。ボソボソと、、、。

まあでもそのまま放置は、、、。なので俺と珠弓で寝室に置いてある珠弓の実家からの段ボールを部屋に持って来て、、、。開封してみることに。


「で、開けていいのか?」

「うん」


と、珠弓の許可を得たので俺がダンボールをあけると、、、。


「、、、。これは、、、。お菓子だな」

「、、、。ほっ」


と、なんか隣でめっちゃ安心している珠弓がいた。一体何が送られてきたと思っていたのだろうか。


「これは、、、。珠弓父からだな」


お菓子には父よりと書かれていた。百貨店とかに入っているちょっといいところのお菓子。だった、、、。ってまだ入っていた。


「うん。珠弓?なんかまだ袋が入ってるぞ?」

「、、、」


と、俺は切れにラッピングされている袋を珠弓に渡す。持った感じ、、、。かなり軽かった。


俺から袋を受け取った珠弓はリボンを解いて中を確認、、、。


「!」


と、急に袋を閉じて、、、。


「珠弓?」

「、、、」


俺が声をかけたが珠弓は立ち上がりそのまま袋を持って寝室へと小走りで消えていった。うん、移動までめっちゃ早かった。


「なんだ?」


と、俺は思いつつ、、、。箱の隅っこに張り付いていた紙を見つけた。


「うん?」


手にとってみてみると、、、。


「下着は大切よ。これで勝負しなさい。ファイト!!母より」

「、、、」


あれ?これは何だろう、、、。うん?と、俺がメモを見つつ固まっていると、、、


シュッ。


俺の手からメモが抜き取られて、、、。


「あっ。珠弓、、、」

「、、、。むっ」


なんかとっても顔の赤い珠弓さんが、、、。後ろに立っていました。


「、、、。大丈夫どんなのかは知らないからな?」

俺は珠弓の方を向きながら言う。


「、、、」


トン。


うん。珠弓に胸?あたりを攻撃されました。はい。珠弓母よ。何を送った、、、。である。


それからしばらく。珠弓はとっても恥ずかしそうに、、、。というか、、、。うん。寝室で何かバタバタしていた。

何をしていたかは、、、。うん。俺知らない。知らないからな?


さらにその後珠弓が超高速でスマホをポチポチしていたが、、、。うん。あれは、、、。実家へのお礼、、、。いやクレームかな?うーん。雰囲気的に感謝を書いているという感じではなかったが、、、。

まあ俺は触れないでおいた。何かおこるとだからな。





今日のお人形さんは、、、。何をもらったんだろうね。ホント。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る