第114話 10月11日 6 珠弓誕生会
「、、、」
珠弓は桃園さんからプレゼントを貰い、、、。そこでフリーズというか。よく見ると驚いた顔?なんで?とかいうような表情の珠弓が居た。なにがあった?と俺が思っていると、、、。
「珠弓ちゃん。まさかプレゼントがあるとは思ってなかったみたいです」
「えー。ってマジ?」
「、、、」
と俺が聞くとこちらを見た珠弓。そして通訳さん発動。
「友達にもらったの初めてです。だそうです、、、。ってそうなの!?」
「、、、」
小さく頷く珠弓、、、。
俺はちょっと考えてみる、、、。うん、ちょっと考えなくてもわかった。そういえば、、、。珠弓の誕生日の時って。まあ基本光一の家でお祝いをしていたが。珠弓の友達は、、、。誰も来たことないもんな。って下手したら、、、。こいつの誕生日知っている人がいないのでは、、、。とか。うん。って俺も一応今まで誕生日会には参加していたからプレゼント渡していたが、、、。俺まだ友達にすらなっていなかったのか、、、。ちょっとショック。とか思っていると。
「ってことは先輩」
「うん?」
「珠弓ちゃんへの誕生日プレゼント。友達からの第1号は私という事ですよね?」
「、、、。まあそうだな。まあ俺とか親とか。隣のうるさいの、、、。からのは。まあいつも一緒に居る人からって感じなんだろう」
「、、、」
と、俺が言うと。
「先輩は特、、、。ふがっ!」
桃園さん何かを言おうとして、、、。珠弓にいつものように口を押えられていた。
お忙しいこっちゃ。って珠弓器用なことしてるな。片手で大切そうに桃園さんからのプレゼント持って、、、。もう片方の手だけで桃園さんの口をふさぐ。うん。珠弓も何か技持ってるのだろうか?
「珠弓。もらったプレゼント落とすぞ。ってか、ほい。今年も大したものじゃないが。プレゼントな」
「、、、」
俺がそう言い。プレゼントを差し出すと。珠弓はすぐに桃園さん解放。そして、、、。俺からのプレゼントを今年もちゃんと受け取ってくれた。
「いつもながらあまり期待はするなよ?いつも通りだからな」
「、、、」
「先輩は何あげたんですか?」
横から桃園さんがのぞき込んでいる。
「、、、。まあ秘密だな」
「えー」
「まあ珠弓あとでゆっくり見ろ」
「、、、」
俺がそういうと珠弓は俺と桃園さんからのプレゼントを大事そうに抱えて、、、。寝室へと向かっていった。
「で、先輩。中身は何ですか?」
「大したものじゃないよ」
「なんで言わないんですかー」
「まあそのうち珠弓から聞け。なんか言うのは恥ずかしいし」
「えー。気になりますねー。これは寝室に突撃!」
と、桃園さんが言った時だった。
ピンポンピンポンピンポンピンポン。
「、、、」
「、、、」
俺と桃園さん多分同じことを考えている。
あー、来ちゃったよ。って。
そして珠弓も何かを察知したのか寝室から出てきて俺と桃園さんのところへと移動してきた。
ピンポンピンポンピンポンピンポン。
ピンポンピンポンピンポンピンポン。
って相変わらずだが鳴らしすぎだろ!と俺が思っていると、、、。
「弥彦!!!!!!!!ケーキ。ケーキきたぞ!!!!!」
と、いう大声が、、、。やっぱり平和には進まないな。
お人形さんとっても嬉しそうにしていました。
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