第109話 10月11日 珠弓誕生会

10月11日。


本日は桃園さん曰く。珠弓誕生祭。お祭りらしい。


まあまだ今は朝なので普通。というか今日平日なんでね。俺も珠弓も大学にまず行かないと。である。


「珠弓。おはよう。珠弓はもう出るんだよな?」

「、、、。うん」


今日は珠弓の方が家を出る時間が早い。

そのため俺はゆっくりしていたが。珠弓はわたわたと準備をしていた。


珠弓が大学に行く準備をしている時に俺は朝食の準備。あと簡単にお弁当を作っている。いや別に珠弓の出発時間に合わせなくていいからな。俺の出発時間に合わせて作り。お昼に渡せばいいのでお弁当があるからといって俺はバタバタはしていない。

そしてちょうどパンが焼けたころに珠弓が準備を終えて机へとやってきて、、、。いただきます。


ゆったりとした朝食の時間ではなかったが。まあそれなりにゆっくりと食べて、、、。片付けは俺がしておくということで。


珠弓は大学へと向かって行った。


まあなんやかんやでゆっくりな朝。平和な朝、、、。と思っていたのだが、、、。珠弓が出かけてから、、、。10分もしないうちにだったと思う。


♪♪~


俺のスマホが鳴った。


「弥彦!!!!!!!」

「、、、」


ポチ。


とりあえず騒音が聞こえてきたため俺は通話ボタンをすぐに切った。

いや、まあ着信があった時点で誰からかというのはわかっていたから。ある程度の予想はしていたので通話を切るまではスムーズに行えた。っかちゃんと出ただけでも感謝してほしいのだが、、、。とか思っていたら。


♪♪~


すぐに俺のスマホは再度鳴った。鳴らなくていいのに、、、。まあもちろん同じ相手からだ。


「、、、。なんだ。朝からうるさいな」

「なんで切るんだよ!!!!!切るなよ!!!!!」

「、、、。うるさいから切りたくなるんだよ。で、なんだよ。もうすぐ大学行く時間なんだが?」

「なんで珠弓ちゃんの誕生日に普通に大学行こうとしてるんだよ」

「行くのが普通だろ?」

「大学より珠弓ちゃんの誕生日の準備しろよ!」

「、、、。誰もお前に声をかけてないと思うのだが、、、」

「自主的だよ!珠弓ちゃんを出迎える準備は必要だろうが!」

「、、、。それ誰も来ない可能性あるんじゃないか?」

「問題ない。弥彦のところに最悪乗り込む予定だからな」

「鍵閉めておくか」

「ってか、手伝え!」

「却下。じゃ」

「待て待て待て待て!!!!!!」

「、、、。うるせー」


これスマホが壊れるんじゃないか?というレベルの音量なんだが、、、。壊れたら最新機種で弁償させよう。うん、


「とりあえずケーキを運ぶの手伝え!」

「今から大学だ」

「大学なんか問題ないだろ!」

「無理だ」

「3段ケーキを頼んだら1人じゃ運べないんだよ!!!」

「、、、」


3段ケーキ?と、思いつつ、、、。まあ嫌な予感しかしない為、、、。


プチ。


とりあえず通話を終了。そしてスマホの電源を切って俺も大学へ行く準備を開始した。


まあその後玄関のドアをバンバンというのが無かったので、、、。光一はすでに家に居ないことが確定した。どこかから電話を掛けてきていたのだろうが、、、。光一が居たところはちょっとした騒ぎになっていそうだ。電話口であれだけうるさかったんだからな。もし街中だったら、、、。不審者。通報だろう。うん。


まあなんか嫌な予感というか、、、。絶対何か光一がやらかす未来が見えているのだが、、、。うん。仕方ない光一だからな。


と思いつつ俺も大学へと向かった。





お人形さんの誕生日当日です。

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