第45話 7月1日 3 桃園さんと
珠弓が超高速で料理を食べてからしばらく、、、。
ほんとびっくりするくらい早く珠弓は食べていた。うん。これは、、、。後で指導しておこう。ゆっくりちゃんと食べるようにと。俺がそんなことを思っていたら。珠弓は部屋からスマホを持って来て今俺の前に置いた
「ってことは、、、。珠弓は実家のところで毎年しているあの七夕の祭りに行きたいと?」
「、、、」
俺が聞くと珠弓は大きく頷いた。
桃園さんの言う通りだった。ということか。俺と珠弓、光一の実家の方で毎年している七夕のお祭りについて珠弓は知らべていた。
確か。少し実家からは離れているため、、、。小学生くらいの時に3家族で行ったのが最後だったか。その後は、、、。行ってないと思う。確かそこの祭りはそこそこ規模の大きな商店街の中でしていていろいろな飾りが商店街全体にあって屋台もたくさん出ているところだったかと。俺の記憶があっていればそんな感じの賑やかなお祭りだったはず。
っか、俺よく昔の事なんか覚えていたな。
「でも珠弓。なんで実家の方なんだ?こっちでも、、、。探してみたらどこかでは、祭りしているかもしれないし。知らないところの祭りもいいかと思うが、、、」
俺が聞いてみると。
♪♪
相変わらずの俺のスマホが鳴る。
「先輩と2人で回ってみたいからです」
「なら、この近くのところ探して行くというのでも、、、」
♪♪
「あそこのお祭りがいいです」
「ま、まあ、俺は別にどこでもいいんだが。じゃ行くか?」
♪♪
「はい」
行くことが決定してからは、珠弓と2人でネット検索。過去の七夕のお祭りの事などを調べたり。今年の内容を再度調べたりした。
あそこのお祭りはそこそこ大きなお祭りなのでネットを調べればいろいろと過去の情報が出てきた。
記憶の中ではなんか人がごちゃごちゃしていたイメージしかないのだが。調べていくと。ステージやらで踊りの発表?披露?するステージがあったり。最近ではご当地グルメの販売。専用スペースみたいなところもあるらしい。見ている限り、、、。うん。お腹が空いた。これは夜に検索するものじゃないな。屋台の料理とか絶対美味しいからな。
ちなみに珠弓にどこが一番見たいのか。と聞いてみたところ、、、。
♪♪
「全部です。端から端まで全部見たいです」
という、まあ、ちょっと大変そうといえば大変そうな事を言ってきたが、、、。まあ、見れなくもないだろう。とか考えていた俺だった。っか、珠弓がお祭りとかが好きということを知らなかったので、お祭りの事を調べながら楽しそうにしている珠弓にちょっと驚いている俺でもあった。
その後も、俺がネットをポチポチとサイトなどを見ている間。珠弓は自分のスマホで何かポチポチとしている。そして珠弓のスマホからは、結構頻繁に受信音が鳴っているので、誰かとやり取りをしている様子。もしかして、、、。桃園さん?とも思ったが、、、。まあ、聞くようなことではないか。と思い。俺はもうしばらくネットで過去の情報を見ていた。にしても、、、。食べ物は見ているだけでお腹がすく。実際に食べても美味しいのだろうが。こういう紹介のページというか。まあネットの記事の写真などは美味しく見せるレベルが最近はすごいというのか。うん。お腹空いた。
それから少しすると珠弓は自分のスマホを置いて俺の見ていた画面を横からのぞき込んできて。ちゃっかり珠弓がポチポチと操作しだしている。って、珠弓さんえらくご機嫌になりませんでしたか?って、顔近いよ。近いから。何かいい香りするんですが。そして、軽く俺の身体にもたれかかってきている珠弓。多分本人さんあまり気にしていないというか。気が付いていないというか。無意識な感じですね。
、、、。本当にいい香りがしています。
まあ、そんなこんないろいろありました。結局その日は珠弓と2人で過去の七夕祭の事を調べている。という夜でした。ホント結構長い間2人で旅のプランでも決めるかのように、、、。まあ、終始珠弓はいつも通り静かだったが、、、。頷きはしっかりしていた。うん。
今日のお人形さんは超ウキウキしていました。
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