第37話 6月7日 2 ケーキバイキング
現在ホテルのケーキバイキングに来ている俺と珠弓。今居る空間は当たり前っちゃ当たり前だが。甘い良い香りで溢れている。周りをちょっと見れば、取って来たケーキを美味しそうに食べている人。写真を撮っている人。女性グループの人が楽しそうにわいわいしたりしている。
ちなみに、俺が先ほどケーキなどを取って席に戻ると、、、。珠弓の皿は半分ほどが綺麗に無くなっていた。こやつ、、、食うのも早い。今も結構はペースで口にケーキを運んでいる。
「美味いか?」
「、、、」
俺が座りながら聞いてみると。めっちゃいい笑顔で珠弓が頷いていた。ホントいい顔するな。珠弓の奴。ケーキめっちゃ食いたかったんだな。幸せそうだし。うんうん。来てよかった。
珠弓の笑顔見て癒された俺も「さて食べるか。どれどれ」と思っていたら。珠弓が立ち上がり、、、。
「どした?珠弓」
「、、、」
フォークを置いて、珠弓はスマホを片手に俺の横に来た。そして、、、。パシャり。珠弓は俺の持ってきたケーキの写真を撮ると、自分の席にまた戻っていった。
「、、、。珠弓。ホントは食べる前に写真撮るつもりが。美味しそうで食べちゃった。とかか?」
「、、、」
一応聞いてみると。珠弓は何も言わず反応も無かったが。まああたりらしい。ちょっと顔が赤くなっていた。
まあ、そんな珠弓を見つつ。俺も一口。
「、、、。美味いじゃん」
「、、、」
俺が言うと珠弓は俺の方を見て頷いて反応してくれた「でしょでしょ?」って言っている気がした。
その後は、俺も珠弓に負けず劣らずの速さで食べたと思う。いや、美味かったのでどんどん食べてしまった。
そして先程からは、珠弓が2回目のケーキ探しに向かっている。
あの小さな身体にどれだけ入るのだろうか。と思っていたが、、、。うん。あれだな珠弓はよく食べて。これから成長するのだろう。ケーキで成長するかは、、、。俺知らないが。食べることは良いことだろう。にしても、、、。ちょっと2回目にしては持ってき過ぎではないだろうかね?珠弓さん。
「珠弓。1回目と同じくらい持ってきてるけど、、、。それ全部食えるのか?」
「、、、」
俺が一応確認すると。珠弓はチーズケーキを一口。幸せそうな顔をしてから頷いた。どうやらまだまだ大丈夫な様子で第2ラウンドが開始されたみたいだ。
その後すぐにギブアップ。とか言うことはなく。小さな身体の中にケーキはどんどん入っていく。まだ余裕はあるみたいだ。っか、珠弓が美味しそうに食べるので俺も先ほど珠弓が食べていたチーズケーキを探しに向かうことにした「どこだ。あのチーズケーキはどこにある、、、」と、思いながら。
そして、チーズケーキを無事にゲット。あと、アイスなどもあったので、アイス2種類ゲットしてきた。そして飲み物のおかわりを持って席に戻ると、、、。珠弓。本当にパクパクとケーキを食べていて。もう2皿目も3分の2は無くなっていた。綺麗に食べているお人形さんです。はい。
俺はそんな珠弓を見つつ。チーズケーキ試食、、、。うん。あっ、これも美味い。これはもう一個いける。いや、行っておかないと次食べれないかもしれない。などと思い。もしかしたら俺は第3ラウンド行くかもしれない。まあ珠弓からみたら取ってくる量が少ないからな。
そういえば先程ケーキを選んでいる際に光一からメッセージが来ていた。
誰から来たかを一度確認して、すぐには見る必要なし。と。判断して放置していたので、アイスを食べながら確認してみると、、、。
「弥彦ー!どこいるんだー!」
だったので、やっぱり見るのをやめた。もう帰ってきたらしい。早いおかえりなことで。もっとゆっくり旅にでも出てくれたらいいのに。とか俺は思いつつ。それからも、俺と珠弓は時間が許す限りケーキバイキングを楽しんだ。
「やー。食った。これ夜は要らんなって、珠弓は大丈夫か?めっちゃ食ってたが、、、」
「、、、」
珠弓は、あれからパクパク食べ続けていたが。うん。ちゃんと自分の食べれる量をわかっていた様子。お腹を触りつつ。大丈夫と言っているのか頷いている。うん。なんか。ケーキバイキング帰りと知らない人が見たら、、、。誤解をされそうだが、、、。ニコニコしつつお腹を触っている珠弓、、、。うん。でも今は、言わないでおこう。珠弓本当に楽しんだみたいで、ニコニコだし。
なお。さすがに「さあ、帰ろう」にはならなかった2人。いや、結構食べたから俺は苦しいし。なので。
「ちょっと歩くか?」
「、、、」
俺が聞いてみると珠弓も頷いてくれたのと、せっかくちょっと遠出してきたので、と言うことで。2人でちょっと町をぶらぶら歩くことにした。
腹ごなしにしばらくぶらぶら歩いた俺たち。食べ物は見る気にならなかったため。雑貨やらやらを見てまわった。
そして夜にのんびり2人で帰ったら、、、。家の前に光一が居ましたとさ。ホント毎度のことながら。大変。ルンルンで帰ってきた珠弓がエレベーター降りた瞬間超警戒モードになりましたと。
今日のお人形さんは家に帰って来るまで超ニコニコでした。
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