第34話 5月27日 いつも通り
珠弓が大学に入学してから2ヶ月弱。俺が思っていたほど、珠弓の周りで混乱はなかった。なかったというか。単に周りが珠弓に近寄ってこないからか、、、。
なんせ珠弓の周りには、珠弓の同性のお友達1号?であって、珠弓の考えていることなら全部わかってしまう桃園さん。あと自称?っていうのか。なにを言われても、珠弓の彼女と言い切る馬鹿野郎。光一。と、もうそれだけでお腹いっぱい。そしてこの2人がよく大学でぶつかっているため。知名度はそこそこあるみたいだが、、、。まあ、こんな面倒なところに寄ってくる人がいない。光一のお仲間さんは、珠弓と友達になりたいのか。近くには何回か来ていたが、、、。えっと光一の友人、、、。ABC、、、。って、未だに俺名前すら知らないわ。
まあ、こんな感じてなんか問題ありそうだが。いろいろ言い出すと、なので現状説明はこのあたりで。
今日も朝から珠弓と大学に向かって歩いていたら。後ろから光一がやってきてラブコール。と、思ったらさらにその後ろに影があり。すぐに飛び蹴りをされていた光一。
「、、、。おはよう。桃園さん」
「、、、」
俺の横では珠弓が桃園さんにペコリと頭を下げていた。
「おはようございます。柳先輩。珠弓ちゃん」
「、、、。下にゴミあるから気をつけて」
「大丈夫です。蹴飛ばしますから」
「おい!弥彦!おまえもそっち側なのか!っか今ゴミ言っただろ!」
「ゴミだろ」
「、、、」
俺の横では珠弓がまたしっかりと頷いている。珠弓もゴミと思っていたらしい。
「わっ、ゴミが喋った!」
「この女。本当に退学させるぞ。知らないと思うが。俺超お金持ちな?なんでもできるからな?」
「桃園さん。大丈夫、金は確かにあるが。光一の金じゃないから」
「わかりました!」
「俺の金だよ!」
朝から疲れる。ほんと疲れる。
そして、なんかあったが。うん。まあ気にせず3人で歩き。珠弓、桃園さんとは途中で別れる。講義室が違うのでね。なお2人の方に付いていこうとしたゴミ、、、。光一を今から受ける講義の部屋に引っ張っていく俺がいたりした。まあ毎日そんな感じの繰り返し。
そして昼になると、珠弓、桃園さんが俺のところに来る。基本俺と桃園さんが昼を食べながら話している。珠弓はちゃんと話は聞いているみたいだが。話すことはない。桃園さん曰く「まだ珠弓ちゃんの声は、ほとんど聞いたことないですよ?そりゃ国宝ですから、バンバン聞けたらダメですけどね」と、なんか、、、。うん。俺には理解できないことを言っていた。
昼の後はまた別れて、俺は午後の講義受けて、終了時間が珠弓と同じ時間なら一緒に帰り。まあ俺と珠弓が同じということは、、、。後ろか前からうるさい声もやってくるので、、、。大変なんだが、、、。
なお、俺か珠弓が終わる時間が違うと待っているか。先に帰るか。まあそれはその時々でかわる。以前は珠弓が待っていることが多かったが。さすがに2時間3時間待たせるのは、、、。なので、ちょっと考えた結果。
「珠弓。もし珠弓がよければだが。俺が遅い時は晩御飯を作って家で待っていてくれると嬉しいんだが、、、?」
とか言ってみると。なんか珠弓は目を輝かせて。何度か頷いてくれた。なので、今は俺が遅い場合は珠弓が先に帰って晩御飯を作ってくれている。俺めっちゃ助かる。帰ったら温かいご飯がそこにあるとかめっちゃ最高なので。
なお、珠弓が1人で帰る時に光一が何回か付いていく事件が起きるので、ちょっと対策考え中だが。珠弓も逃げる。は得意みたいなので、まあ足めっちゃ速いし。今のところ大丈夫と本人が言っているので、様子見みたいな感じになっている。っか、光一よ。講義の出席数、、、。知らんからな。マジで。
ちなみに俺の帰りが遅い日の家は、、、。
「ただいまー」
珠弓がいるので、明かりが灯っている家。今まで一人暮らしだとあり得なかったが。今はそんな日常がある。さらにリビングに入るといい香り。そして珠弓がキッチンにいる。そして目が合うと、、、。
「、、、。おかえり」
「ただいま」
というやりとりが毎回ある。うん。ほんと家に帰って来た時に誰か居てくれるって良いな。そんな生活が最近はあります。という報告?でした。はい。それだけです。
今日のお人形さんは料理をしていました。
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