第2話 新生活!!②
「いらっしゃいませー。」
定員の挨拶が聞こえてきた。店の中は木造建築で、まだ新しくできたばかりの感じだ。人も、お昼すぎだったのでちょうど空いる。俺たちは窓側の一番奥の席に座る事にした。
「何食べますか?」
「そうだなー、今日は朝から何も食べてないからなー」
「ここのお店どうやらハンバーグが人気らしいですよ!さっき、外の看板に書いてありました。」
「いいなー、ハンバーグ。俺それにしようかな。」
「でも、見てください。カレーも美味しそうですよ!」
「カレーかー、カレーも頼むか!」
「このお店パスタやピザ、小籠包や焼き鳥、それから、ケバブやたこ焼きなんかもありますよ!どれも美味しそうですね!」
「流石にそんなには食えねーよ」
本当にこの店は品数が多い。適当に入ったがお店だが、一体ここは何屋なんだ?
「では、シェアしませんか?」
「シェア?」
「はい!私の食べたいもの3つとセイタくんの食べたいもの3つでシェアするんです!」
「それ、食べきれるのか?」
「大丈夫です!私こう見えても結構たべるんですから!!」
流石にその体には無理だろ、
いや、待て、
人は見た目では判断してはいけないってさっき学んだばっかだろ。もしかしたらこの子はこう見えて本当に大食いなのかもしれない。
「お前を信じるぞ」
「はい!私に任せてください!」
そして俺はこの時、選択肢を間違えた……
結局ナナミが食べたのはのは最初の皿と少しだけ。で、残りの分は俺が食べる事になった……
「腹が破裂するーーー、」
店を出た頃には辺り一面薄暗くなっていた。
「すみません、、食べられると思ったんですけど流石に無理でしたね!」
「くそ、あの時なんでナナミを信じてしまったんだ!」
「では、食後にアイスなんかどうですか?」
「ナナミ、一発殴っていいよな」
「ウソです、すみません、、」
そして俺たちはアパートの方向に歩き始めた。足を降ろすたび、体が揺れて気持ち悪くなりそうだった。早く帰ってシャワー浴びて寝たい……
「今日はありがとうございました。とても楽しかったです!」
ナナミは満面の笑みで言ってきた。
少しドキっとした。そういえば話してて忘れてたけど、こいつ実は美人だったな。
「いや、俺もなんだかんだあったけど楽しかったよ」
俺は心からそう思った。
「はい!また今度はもっと色んな所に行きましょう!」
「色んな所?」
「はい!色んな所です。例えば遊園地とか水族館とか!」
「それじゃあ、なんかまるでデートみたー……」
少し、静寂が流れた。自分で言って恥ずかしくた。
ナナミも下を向いて顔を赤らめている……
「で、では、私は先に家に帰りますね!まだ引っ越しの荷物も片付けもしてませんし、」
「いやお前、道わかんないだろ。」
「あ、そうでした。」
「お前って、意外とバカだよな」
「ムー、バカってなんですかー。ひどいです。」
「まー、でも俺は別にバカって個性があっていいとおもうぞ。」
「それ、褒めてるんですか?」
「さーな。」
くだらない話しをしていると俺らは、いつの間にかアパートの前まで、着いていた。
「では、お疲れ様です!今日は本当にありがとうございました!」
「あぁ、またな」
そう言うとナナミは2階の俺の隣の部屋に入って行った。
そして俺はナナミが部屋に入っていくのを見送った後、部屋に入った。
──今日は色々あったな……
風呂に入り、少し荷物を整理した後、明日から学校が始まるため、今日は早めに寝る事にした。
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