第4話 入学式!!①
入学式が終わり、中庭の前に体育館から出ると、中庭で生徒達が集まっていた。
──どうやら、クラス番号が張り出されたらしい
えっとー、俺の名前はー……
あ、あった
4組の列に俺の名前がしっかりと載っていた。
そういえば、ナナミは何組なんだ?
同じクラスに広瀬七海の文字は無かった。
「私は2組でしたよ!」
後ろから、顔を出してきた。
「おぉ、いきなり出てくんなよ、びっくりするだろ」
「そんなことより、セイタくんは何組だったんですか?」
俺の話しを聞け、
「俺は、4組だったぞ。まー、流石に一緒のクラスではなかったな」
「そうですか、ちょっと残念ですね……でも、休み時間なんか遊びに来てくださいね!」
「あぁ、わかった。それに、同じアパートに住んでるんだから、帰りに一緒に帰ってもいいしな。」
「そうですね!」
言い終わると、生徒達のクラス招集が校内放送で流れ出した。
「では、また!」
そう言うと、クラスの方へ歩いていった。
「今日から、4組の担任になります、藤田
それでは早速ですが、一人ずつ自己紹介をしてもらいます!」
廊下側の方の席から順に生徒が自己紹介を始めた。
ちなみに俺の席は、窓側の後ろから2番目の席だ。
やっぱり最初の印象が大事だからな、
自分がどんな風に自己紹介をしようかと考えていたところだった。ある1人の生徒が自己紹介を始めた途端、クラスの空気が一気に変わった。
「三奈岸
えっ、あの三奈岸香里?
まじで、ちょーやばない!?
すげー可愛い。
後で話してみよーぜ!
「一体誰なんだ?」
一つ前の席の人が、こちらを振り向いてきた。
「お前、もしかしてアカリちゃんを知らないのか?」
「全く、」
「最近、雑誌やテレビなんかでモデルとして出てて、今チョー人気なんだぜ?」
「なるほど、有名人ってわけか……」
最近、テレビ見てなかったからな
「ちなみに俺の名前は久賀
「俺は、鈴木征達。」
「じゃあ、セイタだな。よろしくな!
──それにしても、アカリちゃん可愛いなー。」
完全に三奈岸さんに惚れてるな……
「タイガ、人は見かけによらねーから気おつけろよ」
「なんでそんなこと言うんだ?」
「いや、最近そういう事が身近にあったからな」
「大丈夫だって!アカリちゃんは、まじでそんな事ないから」
「それ、フラグだろ……」
その後、先生の介入により、クラスの騒ぎは一時的に収まったが、休み時間の度、三奈岸七海の周りはずっと騒がしかった……
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