第9話「クリコロ丼」

コンテ

https://www.pixiv.net/artworks/87159378


(擬音・吹き出し外文字)

「セリフ」

{人物モノローグ}

<ナレーション・モノローグ・解説>



◎コンさん

 今秀人。梨由子の昔なじみでカフェ「ルーズ」のマスター。30代? 年齢不詳。

 雰囲気のある飄々とした聞き上手。ちょっと意地悪で優しい。

 メガネで太っていてヒゲで少し長髪。Tシャツ、フードパーカー、アロハとか。ニット帽をよくかぶっている。サングラスのときも。

 昔は美少年だったんだな、と思える二重瞼。モテる。

 


◎沙織

 石川沙織。梨由子の店・高級クラブ「アランチャ」のチイママ。25才。

 アバ女の番長で元ギャル。梨由子の親友。

 トロンとしたタレ目でおっとりした雰囲気の美人。

 パチンコ好きでだらしないので梨由子によく叱られる。


◎モリモン

 森真矢子。京子のクラスメイト。16歳。

 茶髪の黒ギャル美人。

 小学校のときは白くて上品だったけど、すっかり下品に。




●1

 爽やかな5月の夜。

 梨由子の店「アランチャ」の入っているビルの前。

 タクシーに乗る客の見送りに出ている梨由子と沙織。

客「じゃあママ、また来るから」「今度ゴルフ、ね、ね?」

 と乗り込みながらギリギリまで約束させようとする客。石田純一風。

梨由子「うふふ、またイタリアのお話きかせてください」

 落ち着いた笑顔でかわす。

 タクシーの中。

 車窓から通りを眺めるほろ酔い気分の客。

客{いやあ梨由子ママって人は若いのになかなかツワモノだな}

客{ふわっとしてるようで芯が強い……}

 と感心して惚れ込んだように。

 客がはけた「アランチャ」店内。

(すぱー)

 とカウンターによりかかってタバコの煙を吐き出して、

梨由子「塩野七生のウケウリばっかでアクビが出そうだったわ」

 うんざりしている。

 苦笑いしながらカウンターを拭いている沙織。

 若いホステス江美、クリップボードの出勤表を灯りにかざして、

江美「ママ、明日って遅出ですか?」

梨由子「小学生の甥っ子の三者面談」「そのあと姪っ子と待ち合せて三人で晩飯」

 と咥えタバコで自分の肩を揉みほぐすようにおさえて首を傾ける。

沙織「梨由子が保護者とかウケるぜ」「オバサン」

 とニヤニヤしながらグラスを片づける。

梨由子「死亡診断書に「泣き死に」って書かれるくらい泣かすぞテメー」

 と睨む。


●2

■大

 タイトル。

 翌日の放課後、忍の小学校。教室。忍、梨由子、子安。

 忍をともなって、目を伏せるようにおしとやかに微笑し挨拶する梨由子。

梨由子「お世話になっております、忍の叔母です」

子安「梨由子先輩……!」

 唖然として棒立ち。

梨由子「おっ?」

 と目を丸くして子安を見る。

梨由子「純子じゃねーか?」

 驚いてパッと豪快な笑顔になって指さす。

 えっ、えっ、と二人を見比べる忍。

 驚きとまどい言葉がない子安。


●3

 夕方、小学校からの帰り道。

 忍と手をつないで歩いている梨由子。上機嫌に笑っている。忍はあまり手をつなぐのに乗り気ではない。もう子どもじゃないと思っているので。

梨由子「いやー純子が出てくるとは思わなかったよ」

梨由子「葬式んときはすれ違いだったんだな」

 と忍に。

忍「梨由子姉ちゃんは子安先生と同じ大学だったの?」

梨由子「あいつ教育学科の後輩でさ」

 と思い出すように。

梨由子「学生時代はもうドン引きするぐらい貧乏なオンナで、見かねてアタシがバイト紹介してやって……」

 といいかけて何かに気が付く。

梨由子「おっと……」

 と、まずい、というように口を覆う。

忍「?」

 と、いぶかしむ。

梨由子{危ねー危ねー、口止めされたばっかだった}

 目をそらして思い出す。

 回想。教室入った直後。

子安「梨由子先輩と一緒に銀座でバイトしてたことは絶対シーっですよ!」

梨由子「アタシの悪行のことは忍に言うんじゃねーぞ」

2人「あっはっはっは」

 と肩を組む二人。

忍「?」「?」

 わけがわからないという顔で二人見てる。


●4

■小

 同時刻。コンのカフェ「ルーズ」。

 カウンターに座って、中のコンに話しかけてる京子。

京子「こないだコンさんに教えてもらった猪木対天龍の試合、DVDで見たよ」

 コン、タバコくわえている。

■大

コン「キラーな猪木にスリーパーで失神させられちゃう奴? びっくりしたでしょ?」

 笑いながら。

 コンと京子のバック、猪木が背後から天龍にスリーパーをかけているイメージ。

京子「どうするんだろうコレ、どうやって収拾するんだろうって」「試合前から謎だらけで、見ててドキドキした」

 興奮気味に鼻息荒く。

コン「ふふふ」

京子「え?」「なんかおかしいこと言った?」

コン「プロレスを喜々として語る女子高生って、モテなさそうだな」

京子「えっ」

 ちょっと動揺する。

京子「別にモテなくていいもん!」

 ちょっと怒ったように。

コン「クラスメートとかと話が合わなくない?」


●5

 ハッとしてコンの顔を見る京子。

京子「友達とは合うけどクラスメートは合わないかも」

コン「……そう」

 とタバコをもみ消す。

コン「いつのまにかクラスメートと友達は違ってるんだよね」

 京子、カフェオレに視線を落とす。

京子<そういや、いつからだろう>

京子<小学校のとき仲良かったモリモンとか> <なんかギャルっぽい子としか話さないし>

 回想。教室。京子の後でモリモン(茶髪の黒ギャル美人)がギャルの友達、チャラい男子と5人くらいでギャーギャー話している。

京子<いまはおんなじクラスでも無視されてる>

京子<中学のときにいじわるされたこともある>

 黒コマモノローグのみ。

京子<モリモンとはあんなにスリキンでデュエルしまくったのになー……>

 と回想イメージが京子の頭に浮かぶ。カードゲームで遊ぶ小学生のモリモン(まだ色白で上品な女の子っぽい服)と京子。

モリモン(黒騎士シュバルツをしょうかん! 敵のモンスターを二つはかいする!)

京子(なにっ!?)


●6

コン「でも話が合う友達がいていいね」

 ほほえましそうに。

顔を上げる京子。

京子「うん!」

 と笑う。

コン「合わない奴とは距離とったほうが幸せっていう人いるけどさ」

 洗物している手元。

コン「オレは嫌いな奴がいても別に距離をとらないんだ」

京子「え、なんで?」

コン「見方を変えたら楽しくつきあえるかもしれないじゃん」

京子「えー? ちょっとわかんないなー」

コン「プロレスがわかるならそのうちわかるよ」

京子「そうかなー?」

京子<コンさんと話してると> <なんか自分の中でモヤモヤしてるのがなんなのかハッキリしてくるから不思議だ> 

 コンと話している京子の顔。楽しそう。


●7

■のせゴマ

(からんころんからん)

 ドアベルが鳴ってドアが開く。

コン「いらっしゃい」

梨由子「お、京子もう来てた」

 と梨由子と忍が入ってくる。

コン「ご注文は?」

梨由子「アタシはクリームソーダー」

忍「僕も」

コン「あいよ」「忍は替え玉無料だからな」

 えへへと笑う忍。

京子「替え玉ってなに?」

 と忍に。

コン「上に載ってるアイスクリームだけのおかわり」

コン「忍用の特別サービス」

梨由子「なにそれ、いいな!」「ずるい!」


コン「お前もう大人なんだからずるいとか言うなよ」

 と笑ってる。

京子「三者面談どうだった?」

 と梨由子に。

 あっと思い出す梨由子。

梨由子「そう、ちょっとコンさん聞いて!」

 と急に興奮気味に立ち上がって。

コン「ん?」



●8

梨由子「純子が忍の担任になっててさー」

 と、耳打ちの手つきで、ちょっとこっち来いと忍たちから離れるようにカウンターの隅に移動して手招き。

コン「はあ? 純子ってあの純子?」

 驚きつつ、近寄る。

(ごしょごしょ)

 とカウンターの隅で立ったまま内緒話をするコンと梨由子。コン、まじで? まじだー、と驚いている。梨由子楽しそう。

京子「なにあれ?」

忍「子安先生が梨由子姉ちゃんの後輩だったんだって」

京子「コンさんもあんたの担任の先生知ってるの?」

 と忍に。

 忍、わかんない、というように首をかしげる。

京子「ねえ、梨由子姉ちゃん」「後輩ってアバ女の後輩?」

 と席に戻ってきた梨由子に。

梨由子「アバ女出身の小学校教師なんかいるわけないだろ」

 はあ? バカか、と無下にするが、

梨由子「いや……、まあ、危うくアタシがそうなるところだったか」

 とわが身を思い返す。

<アバ女とは──>


●9

<──関東最凶不良女子高と名高い「私立練馬女子学院高校」通称「アバズレ女学院」>

<略して「アバ女」のことである>

 荒れ果てた校舎をバックに黒いセーラー服のギャル軍団が木刀やチェーンなど凶器を手に群れ、それを背負って吠えるギャル時代の梨由子。4本ライン黒セーラー服。宮下あきら風。

梨由子「八州無双アバ女生徒会副会長市川梨由子!」「犯したるーっ!!」

梨由子「そもそもアバ女からの大学進学者はアタシが10年ぶりって言われたし」

梨由子「アタシ以降、誰も大学に行ってないはずだよ」

京子「なんでわかるの?」

梨由子「大学進学者が出たらOGに回状がまわって大騒ぎになるんだよ」

コン「破門状かよ」

忍{どういう学校だろ……?}

 破門状のような回状イメージのバック。

 市川梨由子

 右の者練馬女子学院高校卒業生でありながら大学進学したる事

 渡世上許し難く、よって今後同窓会名簿から除籍処分と致しました。

 従いまして今後母校同窓会とは何等関係無き事をご通知申し上げます。

 練馬女子学院高校同窓会執行部

 とか書いてある。


●10

京子「そういえばスッポンがアバ女に行ったんだよね」

 と思い出す。

梨由子「スッポン?」

京子「小学校からの仲が良い友達なんだ」

梨由子「すげえあだ名だな」

梨由子「アタシが言うのもなんだけど、お前、アバ女なんかに関わんなよ」

 ふと真顔になって目つき鋭く釘をさすように。

梨由子「結束力が強い家政科のメスゴリラ軍団も鬱陶しいけど」「保育科はとんでもない戦闘力を持った名もない修羅がゴロゴロいんだ」

 かたや黒セーラー服着てウホウホ言ってるメスゴリラの集団。猿の惑星的な。かたや北斗の拳の修羅の国のような雰囲気で一匹狼の猛者が一人一人自立しているイメージ。

梨由子「普通科のハンパな連中は最後までつとまらなくてどんどん退学してくからさ」「アタシの代なんか卒業率3割だぞ?」

 バトルロイヤルのように戦いまくっている女子高生たち。累々たる屍。


●11

梨由子「入学式で足踏みしながら「100人入って、出るのは30人!」ってエンドレスで合唱して新入生をビビらせたなあ……」

 とちょっと楽しそうに思い出している。

 バックにマッドマックス3サンダードームみたいな入学式のイメージ。

コン「サンダードームかよ」

 呆れて。


梨由子「悪いことは言わないからアバ女保育科の4本線黒セーラー見かけたら顔伏せて歯ァ見せず全速で逃げとけ」

 とニヤニヤして脅す。はあ、みたいに苦い顔の京子と忍。

 と、梨由子のケータイが鳴る。

梨由子「……おっと沙織だ」

 とケータイを見て。

梨由子「噂をすれば元アバ女の番長からだよ」

梨由子「もしもし?」

 と立ち上がって席外す。

梨由子「……出られないって何箱積んでんの?」「30ぅ? どこのホールだ?」

 とドアを開けて出て行く。

コン「元アバ女の副番と番長がやってるクラブだなんて知ったら客が来ないよな」

 と笑ってる。

 

●12

京子「コンさんてさ…」

 おそるおそる。

コン「ん?」

 とタバコをくわえる。

京子「梨由子姉ちゃんとつきあってんの?」

 へへへ、聞いちゃった、みたいな。

コン「つきあってないよ」

 と火をつける。

京子「えっ」

京子「じゃあ昔つきあってたとか?」

 期待外れの反応が意外で食い下がってみる。

コン「なんでそう思うの?」

 とフフッと可笑しそうに笑って京子を見る。

京子「うーん、ほら梨由子姉ちゃんって黙ってれば美人じゃない」

 思わぬ逆質問にえーと、となって。

コン「そうだね」


●13

京子「お店のキャラで気取ってるとすごいイイ女風だし」

コン「そういう仕事だからな」

京子「けど、コンさんて梨由子姉ちゃんを雑にあつかってるっていうか、あんまり優しくないっていうか」

コン「「優しくない」かー」

 とはっはっは、と笑う。

京子「それなのにコンさんと梨由子姉ちゃんて、すっごく仲良いから」「つきあってないないならなんなの? って」

 笑われてなんか面白くない京子。黙って聞いている忍。

コン「まあ、オレは銀座のクラブで黒服やってて」「あいつがバイトでホステス始めたときから知ってるからなあ」

コン「あ、そうだ」「さっき、オレは嫌いな奴がいても別に距離をとらないって言ったじゃん?」

京子「うん」

コン「オレと梨由子、最初はお互い嫌い合ってたんだぜ」

京子「え、うそ、そんな風に見えない」


●14

コン「あのバカ、遅刻は当たり前だし、客とはケンカするし、とにかく仕事をナメててさ」

コン「注意しても聞かないからあいつのバッグにパンパンになるくらい石を詰め込んだことあるぞ」

忍「グリム童話みたい」

 大笑いしている京子と忍。

コン「しかし、そーかー」「オレは梨由子に優しくないかあ」と心底面白そうに笑う。

■大

コン「でも、もしオレが梨由子と昔つきあってたら」

コン「今でもあいつには優しくしているよ」

京子と忍{なんかよくわからないけど}{かっこいい……!}

 と、おお、となる。


●15

京子「優しいコンさんってどんな感じ?」

 憧れるようにコンを見つめる京子。

 はっとして京子を見る忍。

コン「オレの優しさはつきあった女にしか見せねえの」

 笑っているコン。

京子「またー!」

 笑う京子。

忍「……」

 京子の態度になにかピンとくる忍。

(からんころんからん)

 ドアベルが鳴ってドアが開いて梨由子が戻ってくる。

梨由子「また沙織のバカの尻拭いだよ」

京子「コンさんちょうウケる」

 と盛り上がってる京子とコンを見る梨由子。

梨由子「アタシの姪っ子にちょっかださないでよー?」

 とイスに座る梨由子。睨みながら笑う。


●16

コン「ちょっかいなんかかけてねえよ」「京子ちゃんになんでお前に優しくしないのか? って聞かれてたんだ」

梨由子「……え、アタシに?」「……なんで優しくしないの?」

 急に核心を突かれたようにとまどう。

コン「つか、オレってお前に優しくないの?」

 とジッと見つめる。

梨由子「……うん、いじわるだよ」

 と何か期待するかのようにしおらしい顔でジッと見つめかえす。

コン「バーカ」

 と笑う。

コン「そもそも、オレがお前に優しくする必要あんのかよ?」

梨由子(ぐっ)

 とフラれたかのようにショック。プライドを傷つけられた。

梨由子「……お勘定!」「京子、忍、メシ行くぞ!」

 と怒ったように目を伏せて立ち上がる。


●17

コン「メシならウチの新メニュー食って行けよ」

 準備していたのを思い出したように。

梨由子「はぁっ?」

 揺さぶられ振り回されて混乱してどう反応していいかわからない。

コン「お試しだからサービスで出すよ」

コン「感想聞かせて」

コン「はい」

<クリコロ丼>

コン「どうぞ」



忍「のってるのカニクリームコロッケと水菜?」

京子「あ、クリコロにかかってるのはデミグラスソースだ」

 とのぞきこむ。


●18

梨由子「う、炭水化物オン炭水化物か。これで美味くないわけないな」「太りそう」

コン「デブの考えたメニューだからな」

 と自分を指さす。

京子「う、あふっ」

(はふはふ)

 と熱さにはふはふなる。

京子「クリコロの熱い中身がデミグラスソースとごはんにまざって……」「うふふふ」

 美味しくて笑ってしまう。

京子「あ、ごはん五穀米」「カフェっぽい」

コン「でしょ?」

梨由子「こんな単純でうまいもの、なんで今まで思いつかなかったんだろ」

 とほめざるを得ないことに悔しそう。

コン「業務用の大ぶりのクリコロのっけて、業務用のデミソかけるだけ」「パッと出せる」

忍{冷凍食品とかレトルトの食材を簡単に組み合わせただけで……}{そうか}{おいしいければ簡単なほうがいいんだ……}

 軽く自分の料理観を揺さぶられ、コンへの畏怖の念がちょっとにじみ出てくるみたいな。あんまり大げさでない感じ。


●19

コン「どう忍?」

 と忍に。

忍「うんと」「僕これすごく好き……」

 とはにかむように。

コン「そうかそうか」

忍「もっと色々感想が言えたらいいんだけど……」

 と苦笑い。

■大

コン「「ローマ人は味と色を論じない」」

忍「なにそれ?」

コン「「どんな味」「どんな色」ってのは人によって感じ方が違うから論じるだけ無駄ってこと」

コン「食べ物の感想なんて別にベラベラ言えなくてもいいんだよ」

■大

コン「「おいしい」とか「好き」でいいんじゃない?」

 忍、目を丸くして、わあ、と感心したような笑顔。


●20

梨由子「気をつけろよ忍」

 ふん、と言うように。食べながら。

梨由子「コンさんはテキトーにもっともらしいこと言うときがあるから、油断してると騙されるぞ」

梨由子「たいていのことはローマ人が言ったことにすればそれっぽいしな!」

忍「え、嘘なの?」

 とコンに。

コン「ははは」

 笑う。

■大

コン「オンナには嘘ついても、忍には嘘つかねーよ」

 と忍をじっと見る。

■大

 恋に落ちたようにドキッとする忍。

忍{かっこいい……}

 とコンを上目遣いに見ている。

梨由子「バーカ」

 と冷ややかな目でみながら丼をかっこんでる。。

京子{この二人はどうやって仲良くなったんだろう?}

 と食べながら観察して考え込む。

 背を向けてタバコをくわえながら洗い物をしているコン。



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