アレ?誰かの前で歌を唄う事が多くなってる?
案内されて来た畑の花や薬草や食べ物などの植物は元気がなく少し萎れているモノもあった。
(うわっ、、、やっぱり、黒いモヤモヤがある。コレがあるから育たないんだろうな)
「コレだよ。どんな事をしても全然育たない。そのうち、アタシ達もイライラしてきてね。あんたを誘拐しても何故か罪悪感が沸かなかったのよ」
「お姉さん。育ちが悪くなったのはいつ?何処かに行ってからなったの?」
「そうね、、、!そういえば、あんたを連れて行く町に行って、変な客に会ってから育ちが悪くなってきた様な気がするわ」
「客?どんな人?」
「まだ若い男だったわ。変だと思ったのはその男と握手した時ね。その男と握手した時、アタシの中に何かが入った様な変な感覚がしたのよ」
「握手、、、。その男、お姉さん以外にも握手した?握手だけじゃなくって触られた人とかはいる?」
「握手したのはアタシの他にも何人か居たわ。それ以外は、、、、。思い出してみたら、みんな触られていたわ。肩を叩かれたりしていたから」
「そうか、、、」
「それがどうかしたの?」
「、、、お姉さん達はその男に悪いモノを貰ちゃったみたいだ」
「え?悪いモノ?」
「うん。けど、もう大丈夫だけどね。畑に元気が出る曲を、、、横笛なかったんだった。元気が出る歌を唄っておくよ。それで畑も大丈夫だと思うから」
「今、唄ってくれないの?アタシ、あんたの唄っているのを聞きたいわ」
「うー、、。恥ずかしいんだけど、お姉さん達には歌を唄ってあげる約束だからね。、、、今、唄うよ」
私は元気になる歌を唄った。
(最初にお姉さん達と会った時、お姉さん達にも黒いモヤモヤがあったけど私の唄を聞いてなくなったから、このくらいのモヤモヤは私の唄で無くせるみたいだな)
「ー♪~♪♪ー♪~♪~♪」
「あんたの唄はやっぱり凄いわね。嫌な感情が無くなっていくみたいに感じるわ」
「ありがとう。あ、それと町に行く前に少し寄って行きたい所があるんだけど良いかな?」
「別に良いけど、何処に?」
「それは、、、」
私ぐ寄って行きたい所を言うと少し驚いたけど了承してくれた。
みんなが町に行く準備が終わったので、私は少し寄り道をして町に向かう。
「君にちゃんと話しておきたかったからここに来たんだ」
「ホゥホゥ」
「私達だけで帰る事が出来そうだから、お別れの挨拶をしに来たんだ」
私は虹フクロウの所に寄ってお別れの挨拶をした。
(少し寂しいけど、早く帰る為にはこっちの方が早いからな。虹フクロウも怪我をしてるこの子達を置いて離れるのは心配だろうからね)
「もし良かったら、みんなの怪我が治ったら遊びに来てくれるかな?私は遊びに来てくれると嬉しいけど?」
「ホゥホゥ!」
「遊びに来てくれるの?ありがとう、待ってるね」
「ホゥホゥ!」
「うん。またね」
私は虹フクロウと別れてお姉さん達の所に向かった。
「モンスターの所に行きたいって言った時は驚いたけど友達かしら?」
「うん」
「そう、遊びに来てくれると良いわね。アタシ達も町に向かうけど大丈夫?他に何か無い?」
「うん、大丈夫。心配してくれてありがとう。お姉さんみたいな綺麗な人に心配されると嬉しいね」
「そ、そう、なら良いわ。行きましょうか?」
私達は町に向かった。
(お姉さんの顔いきなり赤くなったから驚いたけど大丈夫かな?けど、私とイズミは早く帰らないとな。みんな心配してるだろうから)
この後、私達を町まで送って小屋に帰ったお姉さん達が、前よりも良い品質に育った畑の野菜や薬草達を見て驚く事を私は知らない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます