また、捕まってしまった

私は今とある小屋に居る。

(まさかこんな事になるとは、、、本当にテンプレ展開が続くな?)


私が何故この小屋に居るかというと、今から三十分前の事だ。



三十分前



「みんなが私達を隠してくれたこの洞穴で今日は寝ようね?イズミ」

「みぃ!」

「うん、良い子。近くに川があるみたいだから水をくみに行こう?」


川の音が聞こえるので近くにあるみたいだ。

音が聞こえる方にイズミと一緒に行くと、直ぐ近くに川はあった。


「直ぐ近くに合って良かった。水が無くなったら直ぐにくみに来れるね?」

「みぃ。、、、、みぃ!」

「うん。誰か居るみたいだね?」


人の話し声が聞こえる。

話している人達は私に聞こえているとは思ってないみたいだ。

(ん?、、、私の事を吟遊詩人だと思って売るつもりなのか)


「直ぐにもどろっ!」

「捕まえた!」

「よし!小屋に連れて行くぞ!」


そして今、小屋に居る。

小屋には大人の男の人が五人くらい入れる牢屋が合って私は今その中に居る。

(近くには誰も居ないみたい。見張りも居ない。何の音も聞こえないから、小屋には私とイズミだけみたいだ)


「みぃ!みぃ!みぃー!」

「イズミ、大丈夫だよ。うーん、興奮してるみたいだな」

「みぃー!」

「あんまり騒ぐと疲れるよ?」

「みぃー!みぃ!」

「誰も居ないみたいだし、少し子守唄でも唄うか」


イズミが興奮して暴れて怪我をしない様に子守唄を唄う事にした。

(コンくんが、興奮して暴れるモンスターには子守唄が一番効くって言ってたもんね)


「~♪~~♪、~♪~~♪、~、♪~、♪~~♪~~♪~♪~♪~~~♪、、、良かった。イズミ寝たみたいだ」

「ズビッ、うっうっ」

「、、、、、。はっ!」

「、、、スッゲ、、」

「え?」


いつの間にか、私を拐った人達が居た。


「お嬢ちゃん、あんたスッゲーよ!感動した!」

「あんな綺麗に唄う声、初めて聞いた、、」

「頼む!もう一度、唄ってくれ!」

「オレからも頼む!」


男達にそう言われ困っていると女の人が私の近くに来た。

男達は女の人に道を開けていた。

(この人がこの中で一番偉い人だ)


「悪いね。アタシ達があんたを拐ったのにこんな事を言って。けど、アタシを含め、ここに居る連中みんなあんたが唄ってるのを聞いて感動したのさ、あんたを売るのを止めるくらいにはね」

「え?私を売るの止めたのか?」

「あんたの事は売らないよ。あんたの歌声を聞いてアタシ達は初めてお金より欲しいモノを見た、いや、聞いたよ」

「私の歌声が?」

「もう一度聞きたいって思ったわ。あんた、何処に行くつもり?あんたが歌を唄ってくれるならアタシ達が送って行くよ」


とりあえず私はこの人達の事を信じてみる事にした。

私は虹フクロウにここまで連れて来られたので学園に帰りたいと話した。


「その学園は結構遠い。ここからだと大体、最低でも一週間くらいはかかるわよ」

「一週間もかかるのか、、、近くに町とかはある?」

「1日ほど、かかるけどあるわよ」

「じゃあ、そこまで連れて行ってくれる?」

「学園まで連れて行くわよ?」

「お姉さん達は最低でも2週間くらい帰れないんだよ?畑とか仕事とかあるでしょ?私はお姉さん達に苦しい思いをして欲しくないよ」

「あんた、、、、分かったわ。一番近い町まで連れて行くわ」

「うん。ありがとう」

「変な子ね。元々はアタシ達があんたを事を拐って売ろうとしていたのよ?それなのに、お礼なんて言うなんて」

「変かな?私はお礼が言いたかっただけだよ?」

「変よ。それにアタシ達は交換条件に歌を唄ってくれって言ったのよ?」

「人の前で唄うのは恥ずかしいけど、あんなふうに喜んでくれるなら頑張って唄ってみようかなって思ったよ」

「本当に変な子」


お姉さんは優しく笑ってた。

私はお姉さんと話していて疑問に思った事を聞いた。


「お姉さん達は何で私を売ろうとしたの?お姉さん達、本当は誘拐とか人を売ったりとかしない人達でしょ?」

「何でそう思うの?」

「お姉さん達の手、一生懸命いっぱい頑張って働いてる手だ。特に、畑仕事とか」

「、、、正解よ。アタシ達は元々、この森で薬の材料を取ったり、畑で薬草や食べ物を育てていたのよ。けど、、、。見せた方が早いわね、こっちに来て?」


お姉さん案内されて畑に来た。


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