第34話 下品な儀式

場所:クレスタイン家の地下基地

演目:大賢者のための儀式

登場人物:ミュウカ、ルタ

見届け人:デンジュ


 ミュウカ:「よし、では始めます!」

 

 ルタ:『舞曲ロボ「ガガ村松」』のスイッチを入れる。

  

 和風な音楽にガガ村松は舞い、厳かな空気が漂った。

 ここから、下品な儀式が始まる。


 初手、ミュウカはどこからか溢れ出すおつゆをお椀に集めた。


 ルタ:「ミュウカのお汁、しかと受け取ったり」


 ルタは低頭しながらお椀を受け取ると、どこからか吊るされた宝玉をちょんちょんと、お汁に付けるのである。

 

 デンジュ:驚愕な現実に酸素不足で顔色が優れない。しかしデンジュは堪えるのである。


 天井はピーカンの空模様を変わらず投影している。


 ミュウカ:「マスカケ、マスカケ、虎の穴、一律五円のレントゲン、マサカリ草刈りガリこぼし、一寸法師は富士の山、ママゴト仕事に慢心す」


 ルタ:「あ、それ、あ、それ、あ、それそれそれそれそーれそれ、積み木小道の桃源郷、小紫には江戸紫、さすればお主はニューヨーク都下狂宴す」


 デンジュ:心の中(うわぁ、やべえ、これ意味分からんし脳みそ狂ってしまうやつだ、なんでおれココにいるんだろう…いや、いかん、いかんぞ、ミュウカちゃんもルタも真剣なんだ全部見届けねば)


 忍耐とは時に苦痛を通り越す、説明出来ない感情を受け入れた先に見える新たな景色は果たしてデンジュに何を与えるのだろうか!

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