第7話 確認(小休止)

 どれくらい経ったのか、遙か上空はとうに過ぎ地上の様子が見て取れるほどの距離まで迫っている、それでも二人は抱き合い決して触れることの出来ないものを確かめるように深く優しいキスをして離れない。


ドン

ズズッー

バサッ


 岩場の多いこの辺りにしては運良く小さな草原地帯に落ちたらしい、それよりも落ちる寸前でフワッと浮いて衝撃を軽くしたようで奇跡的に無傷で済んでいる。


 「デンジュさん、もっと欲しいです、まだ終わりたくないです。」


 「うん、おれも終わりたくない。」


 ただそれだけの会話だった。


 二人以外には誰も見当たらないこの場所で交わる、大きな空と力強い大地に挟まれたちっぽけな存在が暗くて小さな洞窟から最も大きく明るい光を感じた頃にティーダ(太陽)は今日の役目を半分以上終わらせていた。


 「ふぅ、気持ちよかったです、デンジュさんありがとうございます…。」


 「うん、ありがとう...。」


二人は少しこのままで居たいと願っております。

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