第7話 確認(小休止)
どれくらい経ったのか、遙か上空はとうに過ぎ地上の様子が見て取れるほどの距離まで迫っている、それでも二人は抱き合い決して触れることの出来ないものを確かめるように深く優しいキスをして離れない。
ドン
ズズッー
バサッ
岩場の多いこの辺りにしては運良く小さな草原地帯に落ちたらしい、それよりも落ちる寸前でフワッと浮いて衝撃を軽くしたようで奇跡的に無傷で済んでいる。
「デンジュさん、もっと欲しいです、まだ終わりたくないです。」
「うん、おれも終わりたくない。」
ただそれだけの会話だった。
二人以外には誰も見当たらないこの場所で交わる、大きな空と力強い大地に挟まれたちっぽけな存在が暗くて小さな洞窟から最も大きく明るい光を感じた頃にティーダ(太陽)は今日の役目を半分以上終わらせていた。
「ふぅ、気持ちよかったです、デンジュさんありがとうございます…。」
「うん、ありがとう...。」
二人は少しこのままで居たいと願っております。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます