スマホは圏外
・クローズド系では、スマホ(ケータイ)は邪魔もの。
・外部との連絡手段を断たせ、閉鎖状態を維持させるために排除される。
・放置したままにしておくと、「なんでスマホ使わないんだよ」とツッコまれるので、面倒だけど触れなければならない。
・固定電話がある場合は、犯人によって電話線が切断される。嵐で倒れた木も、電話線を切断しがち。
・山のてっぺんでも電波が入る時代だけど、山や森に入れば圏外。そういうことになっている。
・お約束のシークエンスで、受け手もわかっているので、たいていは「なんか圏外になってるんだけど~」と、特に理由が明示されないまま軽く流される。
・「圏外なんておかしい! 国内の96%を電波がカバーしてるのに!」などと余計なことを言ったり、変に説明を付けようとしたりすれば、胡散臭くなってシラケられる。
・「ここに来る途中のAでは電波が入っていた。そこまで行けば助けを呼べる!」と、A地点まで引き返すという脱出目標に。
・殺人鬼もの→犯人が妨害装置を使っている。
・モンスターパニック→裏で暗躍する軍隊が妨害装置を使っている。
・ディザスター→ライフライン全般がおしゃかになってる。
・ゾンビ→イタズラ電話と思われる。
・心霊→霊障で使用不可。通話中にノイズが混入して内容が伝わらない。原因不明で電源が入らない。心霊ものならどうとでもなる。
・ソリッドシチュエーションスリラー(デスゲーム)では、スタート時に犯人が回収済み。
・閉じ込め系では、逆にスマホだけが与えられ、制限時間までに、自分がいる場所を外部の人間に特定させ、無事救助されることができるか――といったゲームに。
・洞窟や地下に居るため使えない。
・電波が受信できているときは、ここぞというときに、充電切れ、または、スマホを落とす。手が震えて操作に手間取っているうちに攻撃される。手元から離れた場所に置きっぱになっている。人質に取られた仲間を殺すぞと脅される。
・「日常のことは忘れて過ごそう!」などと、登場人物たちが自主的にスマホを回収するケースもある。(グループで湖畔の別荘などに旅行中)
・心霊スポットを訪れるときには、スマホを回収されて、トランシーバーを渡される。内部間の通信は可能に。
・スマホ回収された場合、そのスマホを入手しようと探し回るシークエンス。
・連絡が取れたとしても、助けが来るまで持ちこたえられるか(終盤)。
ホラー演出事典(仮) 猫渕珠子 @nekobuchi
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