第14話

家に帰りつき、コタツに潜りこむ。


手を伸ばして、枕をとる。


ヒナタがいないだけで部屋がすごく広く感じる。

すごく静かだ。


暖房を切っているけど余熱でまだ暖かい。


この町で2回目の冬を迎えてしまった。

自分の家まで持ってしまった。


どこかにいるであろう、お袋。今の俺を知ったらなんて言うんだろう?あきれる?怒る?


親父はどんな人だったんだろうか?

知ってるヤツは酒を飲んでは暴れるヤツだったはず。それだけだったはずなんだ。

時折、頭をよぎるあいつは優しい感じがする。


何があった?


何の原因でバラバラになってしまった?


お袋……。会いたい……。


でも。


ヒナタとは別れたくない……。


どうしたら


いいんだ?


考えているうちにいつの間にか眠りに沈んでいった。




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オレ、彼女 神稲 沙都琉 @satoru-y

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