無公害発電
第10話、ケンタウロス
「如何でしょうかね」
「断る。
何が悲しくて、回し車を回さにゃならんのだ!
わしらはハムスターではないわ!」
「いやあ、無公害エネルギーの研究ですよ。
回し車から発電機に連結させる、完全無公害発電の研究なんですから」
「そんなもん、リスかハムスターにやらせれば良いだろう」
「やったんですけどね。パワー不足で発電までいかなかったそうなんですよ。
ですので、ここはパワーのあるケンタウロスさんにお願いできないかと」
「断る!」
はあ、ケンタウロスさんにも断られたか……
あと可能性があるとしたら馬魔ギバさんかユニコーンさん。スレイプニルはオーディンさんが手放さないだろうし……
牛頭馬頭は頭だけだしなぁ。
はあ、こんなこと考えるなよ。
「あっ、ユニコーンさん。
私、異世界職業斡旋所 外商のトコウニと申します。
今回、某大学の研究室で無公害発電のお手伝いしていただける方を探しているんですけど、如何でしょうか」
ブヒヒン
「ですよね~、言葉が通じるわけないですよね……」
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