ヤマタノオロチ
第8話、ろくろ首
「ごめんください」
「いらっしゃいませ」
「特技っていうほどのものでもないんですが、首が伸びるんですけど……」
「首が伸びるですか、確かに難しいですね」
カチャカチャ
「あっ、これなんか如何でしょう。
ヤマタノオロチさんからの募集で、首が一本欠けてしまったので代わりを募集です。
退治されるまでの短期間のお仕事ですね」
「退治されちゃうのは困るんですけど」
「えっと、お酒を飲んで酔っぱらうシーンがありますので、そこでうまく抜け出してください。
お給料は現物支給でクサナギノツルギですね。
これは、ヤマトタケルさんが高額で買い取ってくれると思いますよ」
「現物支給ですか……」
「これ、ヤマタノオロチさんの鱗なんかと一緒にオークションに出せば、億行くんじゃないですかね。
その場合、こちらで手配いたしますから、一割は手数料としていただきます」
こうして、ろくろ首さんはメイクアップしてヤマタノオロチさんのところで働くことになりました。
クサナギノツルギはヤマトタケルさんに5千万円で売れたそうです。
めでたしめでたし
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