第9話 マルルとミルル

 子供達の様子を見に行くと

未だ寝てる様だ


礼司)『流石にあの状態からの

早期復活は無理だな

てっ云うか

収納内の子供用備品類は一体何んなんだ?

確か収納には入って無かったハズだぞ』


神眼)『子供達を保護した時点で

私が先に創造神様に頼んでおきました』


礼司)『そうだったのか

見張れてるのかと思ってしまった』


神眼)『多少は見てる思いますよ

結構創造神様の能力を吸収しましたから

御本人も気になってるのでは無いでしょうか?』


礼司)『そうなのか!』


神眼の話しでは

俺の魂は創造神様の能力を結構吸収してしまい慌てて吸収を遮断をした様だ

ただ今回の勇者召喚は3万年以上前に造られた転移陣を使用して行われたため

傷んだ部分や欠如した部分等が有り

本来の勇者の能力は無いのだそうだ

そしてオマケに

生体エネルギーが使われており

恐らく奴隷達の命が使用されたと思われる

今回召喚に俺が巻き込まれた直接の原因は

生徒の中の一人が突然消えてしまい

人数合わせの都合で

近くを通っていた俺を中途半端に巻き込み

時空間の狭間に

俺が飛ばされてしまったための様だ


礼司)『そうだったのか

俺の召喚は偶々だったんだな』


神眼)『その偶々が

大当たりだったんですね』


礼司)『ふ〜ん

大当たりね~~

まあ俺としては前の生活よりも

今の方が好いのかも?

なので俺自体も大当たりかな

でもおいそれとは出歩け無いのが難点だな

そう云えば祖国の日本では気軽に出掛けれる所結構有ったんだけどな

他の国は無理な所が結構有ったな

アッ!俺が三か月位居たウクライナ

今戦争なんだよな

結構気軽に出歩けるとこだったんだけどな〜』


神眼)『そうなんですか

戦争の無い平和な星だと思ってました』


礼司)『まあどっちもどっち何だけど

俺の居た日本ではロシアが悪で

ウクライナが正義だったんだ

でもウクライナに居た外国人達はとてもそうは思わないだろな』


神眼)『何だか深い事情が有りそうですね

此方の世界では高ランク冒険者や

ドラゴンスレイヤー等になれば結構出歩くなら大丈夫ですよ』


礼司)『まあ〜分かったよ

俺も頑張るよ………………

しかし此の二人はメチャメチャ可愛いな

こんなに可愛い子供達を餌にするとは

なんちゅー世界何だよ!

呆れて物が言えんぞ』


神眼)『人数が多いからなのかも

知れません』


俺はニャンコ少女の頭を撫でながら

物思いに耽っていると目が少し開いた

「お・か・あ・さ・ん・………………」

ん!?少し意識が戻ったのかな?


礼司)「オッ!

目が覚めたのか?

安心しろ、もう大丈夫だからな

俺の名前はレイジだよ」


マル)「マルルはマルルにゃ〜

ここは何処にゃ〜」


礼司)「此処はオレん家だよ

お腹は空いてないか?

トイレには行きたくないか?」


マル)「あれっ?ミルルは何処にゃ〜」


礼司)「横で寝てるぞ」


マルルは慌てて直ぐに右横を見て

少し安心した様子だ


マル)「お兄ちゃんが

助けてくれたのにゃ〜?」


礼司)「そうだよ

悪者は全部捕まえたよ

暫くはオレん家に居れば好い」


マル)「トイレに行きたいのにゃ〜」


俺はカエデを呼び

マルルをトイレに案内させ

トイレの使い方を教える様に頼んだ

その後オムツを外し普通の下着に着替えさせて貰った

俺の選んだ下着は

可愛いプチモンイラスト入りのシャツとパンツだ

マルルはそのイラストを見て

非常に喜んでいた

暫くするとミルルも目覚めたので

マルルとカエデがトイレに案内をし

マルルがトイレの使い方を伝授した


その後二人に食事をさせ

デザートにプリンを出してあげた


ミル)「おいちぃー!」


マル)「うん!本当に美味しいのにゃ〜

カエデお姉ちゃんとモミジお姉ちゃんは

料理の天才にゃー!」


ミル)「てんちゃい!」


どうやらシチュウもプリンも

マルルとミルルはお気に召したようだ


礼司)「生野菜も全部食べたもんな

普通は嫌うのに

マルルもミルルも偉いぞ」


マル)「へへへへへ………」


ミル)「みるるももえらゃい?」


礼司)「勿論だ、二人共偉いぞ」

(二人共ガリガリだから

栄養が有って美味しい物を

たくさん食べさせないとな)


神眼)『二人の内臓機能は良好です

ライフアップポーションが効果を発揮していますね

直ぐに普通の体型になります』


食後はクリーン魔法を掛けてあげ

歯磨きを教えベットに寝かせた

やはり体力が落ちているのか

二人共にスグ寝息をたて始めた


礼司)『結界が有るからと云って

此の世界は油断が出来無い

今は子供達も居るし

カエデとモミジの仲間達を召喚したい』


神眼)『元々カエデ達は

五体一組のチーム何です

執事の男性タイプ

馭者の男性タイプ

庭師の男性タイプ

そして彼等を補佐する赤、青、緑の戦闘ゴーレム達と云った感じです』


なるほど

カエデ達は元々一つのチームだったのか

今回カエデとモミジが先行したのは

移動用のプレハブ住宅で建屋の規模が小さかったからの様だ


俺は早速人型ゴーレムを召喚した

執事は口髭の中年男性で190以上の大柄

馭者も二十歳位の男性で180以上の大柄

庭師は二十歳位の男性で170半ば位で少し安心


礼司)『大柄なんで少し驚いたよ』


神眼)『この世界に対する

威嚇の意味も有ります

見た目だけでも

余計なトラブルは避けたいですから』


この世界の平均身長は

食料事情が悪い様で

男性で165、女性で155前後の様だ

今の俺は175位なので平均よりは高い

俺は未だ未成年なのでたぶん高い方なのだろ

でもな戦闘ゴーレム達が

全員200以上なのは如何なものか


神眼)『大丈夫です

忍者スパイゴーレム達は全員10センチ未満です』


礼司)『意味がチョット違うから』


オマケに戦闘ゴーレムの姿形が

俺がガキの頃から大変お世話になってたライダー?に良く似ているのだ


礼司)『買って貰った

玩具や怪獣怪人図鑑等は地球に置きパだな』


神眼)『でしたら

直ぐにでも回収致します』


礼司)『今は実家だけど

てっ云うか結構実家デカいんだぞ!

だから荷物も大量に有るんだぞ!』


神眼)『大丈夫です』


礼司)『てっ云うか

俺が地球に残して来た物はどうなるの?

詰り貯金や不動産は?』


神眼)『地球神様に頼み

ポイント化して頂きましょう』


礼司)『爺ちゃん達の家や墓も?』


神眼)『全てお任せ下さい』


すると突然寝室から泣き声が

どうやらミルルが泣いている様だ

釣られてマルルの声までも



――――――――――――――――――――

予告

可愛いマルルとミルル達に

手を出し殺し掛けた奴等の末路は18話だ!

乞うご期待(^^)


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