第19話 爆薬大剣使いと次元共有
新しい爆薬大剣を手に入れた。気分はウキウキだ。
対人戦専用のチート武器だ。
本来の爆薬大剣は柄の(持つ所)片方から刃が伸びているが、新しく手に入れた
爆薬大剣は柄の両端から刃が伸びている。
おかげで重量は倍。必要な爆薬も倍。トリガーも柄の両端に二つ。
柄の両端から伸びた刃にはそれぞれ、刃と刃の反対側に爆薬が10個セットされている。
柄の両端にトリガーが1つずつあり、右端(右手側)のトリガーを引くと、右側の刃の反対側と
左側の刃の爆薬が爆発する。
左端(左手側)のトリガーを引くと、左手側の刃の反対側と右側の刃の爆薬が爆発する。
早い話、右トリガーを引くと、柄を中心に反時計回りに大剣が動き、
左トリガーを引くと、時計回りに大剣が動く。
つまり、
右トリガー〉左トリガー〉右トリガー〉左トリガー〉以下エンドレス(爆薬の続く限り)
とトリガーを引くことによって、悪夢のような連撃を繰り出せる。
ハッキリ言って、次元共有で筋力を共有すること前提の高重量武器だ。
しかし、ロマンがある。
ずっと欲しかったが、最近になって次元共有の筋力共有を使えるように
なったので、奮発して買った。
そして、訓練場の対戦訓練で試したのだが、凶悪の一言。
10発自動装填式から繰り出す20連撃の斬撃は、繰り出しさえすれば、
対戦相手の意識をガードの上から刈り取っていく。
連撃を繰り出すパターンに持って行きさえすれば、対戦相手を有無も言わさず轟沈。
次元共有の筋力共有はまだ自分ともう一人までが限界だが、人数を増やせれば、
格段に出来ることが増えるだろう。
我ながら末恐ろしい。
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