第4話 爆薬大剣使いとナリス
今、今度の爆薬大剣に花火を仕込んで舞う、演舞の為に使う、花火の爆薬を
ナリスと買いにいっている途中だ。
「なあ、ナリス、この前不思議な事があってな、うちの爺さんと一緒にいる時、
女の子が近くにいて、しゃべり声が聞こえてきてな、なんか、「クソ」とか、
汚い言葉を使ってたんだよ。」
『へえ~』
「いつもだったらそんな言葉聞いたとたんに嫌だなって、思うんだけど
何か爺さんと一緒にいると、あ~許せるわって思ったんだよ。」
『へえ~、、、』
「なんか、不思議だな~って思ってな。お爺さん効果かな」
『不思議なこともあるもんだね』
「女の子が「クソ」とか文句言ってたら、凄いヘコむけど、その時は
何か不思議だったな~」
『たぶんルッツォの心の何かにお爺さんが影響してたんだろうね』
「あん時はほんとに、あ~許せるわ~って」
『フフ、不思議なこともあるね』
「ほんと感動したよ」
あくる日、ナリスがどこかのお爺さんと一緒に道で話をしていた。
ああ、ナリスも少し悩んでたんだな。
ナリスはいい娘だ。しかし、どこか自分自身に納得していない節がある。
それと同時に人の輪から、少し距離を置くことも少しだけあり、少し潔癖な所がある。
自分から話すよりも、相手から話されると快く話すタイプだ。
多分自分の中の何かを変えたいと思う所があるんだと思う。
「上手くいくといいなナリス」
オレはそうつぶやくとナリスに挨拶しにいった。
そのまたあくる日。
オレは演舞を舞っている。
爆薬大剣の噴射口から、赤や緑の光が溢れ出て、流線型の幻想的な
舞いを披露する。
ナリスのやることが形になるといいなあと、思いをはせながら。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます