第2話 施設警備はパラダイス

かくして、転職した一人警備の施設警備員

いや、実に楽しかった

安全を確認して巡回することも

他愛のない社員さんからの頼まれごとを解決(ホントは警備員の仕事でないけど)することも

「階段に出たのでナントカしてください」

と、夜中一人残業してる女性社員さんから内線はいり

警棒もって慎重に確認に行ったところ

巨大なゴキブリが居て帰れないとのことだったので

魔剣ゴキジェットで魔物退治したりもした

実に楽しかった

けどどうやら警備員としては必要十分以上にやりすぎたらしい

その年、大型台風が2件あった

おれは事前に客先の総務さんに、事前の準備から台風中の連絡体制、台風中のビル内の点検計画と通過後の措置をまとめた計画書を提出、実行し

また、他の自然災害案件や警備上の発生案件についても詳細なレポートを出していた(当たり前だと思って)が

客先がそれを褒めちぎり、

現場にスゴいやつがいるとウチの警備会社の上層部から

東京本部の人事総務をしないかと社内勧誘が来た

おれは、最初断った

前職でのこともあり、楽な仕事がしたいのだ

そして今はパラダイスなのだ

給与はどうでもいい、今の職場が良いと

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

パワハラを受けるまでの記録 @kazukinara

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る