第7話
「吸血コウモリの館ですか? 」
「ああ、LV上げに丁度いい」
「この剣も、LV上がるかな? 」
「それは翔かけるの心がけ次第だろう」
地図の印のあった場所についた。
街の外れと言うこともあって、人通りはほぼ無い。
「ここだな」
レイシアはそう言うと剣を構えた。
翔も伝説の銅の剣を構えて後に続く。
「失礼する、依頼を受けた冒険者レイシアだ」
「翔です。失礼します」
そう言いながら、朽ちかけた洋館に入ると、そこには吸血コウモリがあふれていた。
「行くぞ、翔」
「はい、レイシアさん」
2人は剣を振り回した。そのたびに吸血コウモリが倒れていく。
「あれ? 俺、倒すたびになんか回復している」
「特殊技能の魔力ドレインと体力ドレインの効果じゃないか? 」
翔はレイシアの前に立って、吸血コウモリを倒しに行った。
「だれ? うるさいわね」
誰も居ないと思っていた洋館に女性が住んでいた。
「あ、吸血コウモリ倒しに来てくれたのね、ご苦労様」
それだけ言うと、20代後半と思わしきネグリジェの女性は寝室へと帰っていった。
「住人がいたんだ」
「ああ、動じてないところがすごいな」
レイシアと翔は話しながらも吸血コウモリを倒し続けた。
すると、伝説の銅の剣のLVが上がった。
銅の剣 LV3
攻撃:25
魔力:35
特殊効果:体力ドレイン中、魔力ドレイン中
「やった。やっぱり、伝説の剣はLVが上がるたび強くなるんですね」
「そうみたいだな」
「そろそろ吸血コウモリも居なくなったみたいですね」
「じゃあ、さっきの住人にサインをもらおう」
レイシアはそう言うと、寝室のドアをノックした。
「はあい」
「あの、討伐がおわったのでサインをいただけますか? 」
「分かったわ」
レイシアはネグリジェからあらわになった太ももにドキリとしながら、サインをもらった。
「ずいぶんセクシーな方ですね」
「ああ」
翔が少し興奮している。
こうして、2人は初依頼を順調にクリアすることが出来た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます