第5話
「さて、俺たちは何処へ行けばいいんでしょうか? 」
翔かけるはレイシアに訊ねた。
レイシアはちょっと思案して答えた。
「オクの街に行ってみようかと思う」
「オクの街ってどんなところですか? 」
「結構栄えていて冒険者がたくさん居る街だ」
「どのくらいの距離なんですか? 」
「ここから歩いて二日くらいかな」
レイシアと翔は歩き出した。
途中、レイシアは語った。
「ミシェルも昔は可愛かったのに、今じゃ私を邪魔者扱いだ」
「そうなんですか」
翔は答えながら、そこら辺に魔物がいないか注意した。
「あれでも、ミシェルお姉様って言って、後を着いてきては大変立ったんだけどね」
「レイシアさん」
翔はなんと言えばいいか分からないまま、歩き続けた。
「ちょっと、気をつけて、吸血コウモリがいるよ」
レイシアはロッドを構えると翔に言った。
翔は銅の剣で斬り掛かった。
吸血コウモリは一撃で倒された。
「これ、何ですか? 」
翔は吸血コウモリからコロリとこぼれた光る石をレイシアに見せた。
「それは魔石だ。魔物は魔石をもって生きている」
「そうなんですか」
そう言っていると、伝説の銅の剣が魔石に反応して光った。
そして魔石を吸い取ると、ステータスゲージが表示された
銅の剣 LV2
攻撃;20
魔力;30
特殊効果:体力ドレイン、魔力ドレイン
「あれ? パワーアップしました」
「どうやら魔石を吸い取って、強くなる剣みたいだな」
レイシアと翔は不思議そうに伝説の銅の剣LV2を見つめた。
「さて、そろそろねるか」
「野宿ですか? 」
「そうだ。しかたあるまい」
2人は木の根に腰掛けると火をおこし、寝ることにした。
幸い夜盗に襲われることも無く、夜が明けた。
「さて、今日中にオクの街に着こう」
「はい、レイシアさん」
翔はそう言って、レイシアの後についていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます