第5話 卒業させて上げたい

「ハイ…… ここで存分に脱いで下さい。

 じゃァ😔」

 彼女の腕から手を離し、リビングへ戻ろうときびすを返した。

 


「あァ〜ン、待ってよ! ルー✨😝✨✨」

 すぐさまヒカリはジャレつくように、僕の後ろの襟首を掴み、グイッと引き戻そうとした。



「うッ、ぐゥ……😖💦 く、苦しィ……」

 背後から襟首を掴まれたので首が絞まる。



「ねぇ、ルーは、どこから覗く気なのォ?」

 ヒカリは僕の襟首を引っ張りながら、バスルームの中をキョロキョロと見回した。




「ンなァ! 覗きませんッてェ……😖💦

 は…ッ離して下さい」

 首が絞まって息が出来ない。



「えェ〜……、ツマんない。

 ほらァ、厨二病の男子は美少女の入浴姿を覗いてシコシコするンでしょう✨😜✨」

 愉しそうに、とんでもない事を言い出した。



「ぐゥ、僕は厨二病の男子じゃないですよ!

 とっとと、風呂に入って下さい😖💦」

 


 まったく彼女を風呂へれるのもだ。




 その後、ヒカリは風呂へ入り僕はキッチンで食器を洗った。




 十分ほど掛かって、ようやく食器を洗い終わり、ホッとついた。



「ふゥ〜……」

 まだヒカリは風呂に入っているみたいだ。


『🎶✨🎶🎵』

 かすかに音楽が流れてくる。





 僕はノートパソコンでクラスのデータを纏めた。



 思った通り小鳥遊タカナシヒカリは欠席が多い。



「ン……😔💦」どうしたモノか……。

 このままでは卒業も危ういだろう。



 何とか兄貴と結婚したことを隠したまま、学校を卒業させて上げたいモノだ。


 






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