第4話壁


買い物が終わり、片付ける。

意外?

と言うと怒られそうだけど、

色々手伝ってくれた。

もう少し、愛想が良かったらいいのに、

て、思う程、笑うことも無く、無表情だった。

それでも、買い物は、

重たいのは俺が持つ、

とか、

他にいいのか?

とか、

気を使ってくれたと言うより、自然にしてくれたんだと思う。

悪い人では無さそうだった。

明日は、お前のものを買いに行く、

とか言われた。

なんで?

て聞いたら、

そんなみすぼらしい格好して、俺の横に立って欲しくない。

きつい言葉で言われた。

そこまでいるの?

と聞いたら、

俺は女には興味無い。

だが、俺に興味のある女は多い。

そこにちょうどお前が現れた。

いい壁が出来た。

そういう事か。

少しは役にたつのは嬉しかったけど、

こんなにも気持ちのない人がいるんだ、

と、

何故か胸が痛くなった。


 

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