第8話 エンディング

四人は始まりの場所に集まる

「松本さん!二宮さん!!!何かあったんですか!?」

こーへいが声をかける

「あかん!!ここはマジな奴や!!すぐ出るぞ!!」

二宮が告げる

「どうしたんですか!?」

かおりんも二人の様子に恐怖を感じ聞く

「いいからいくぞ!!」

二宮は答える時間も惜しむように車に乗り走り出した

全員乗り込み走り出す車・・・・

車内は緊張と恐怖で空気が張り詰める

松本は後ろを見たまましばらく黙った

・・・・

「あの・・・やっぱり二人もなにかあったんですか?」

かおりんが口火をきる

「ああ、滝に人がおった・・・いや、人というか・・・」

二宮は言い淀む

「二人も見たんですね・・・」

こーへいが言う

「 “も”って二人も・・・・」

「はい・・・実は・・・」

かおりんはあそこでおきた出来事を話す

こーへいが見た学生服の男

そして自分が体験したことを

「「・・・・」」

2人は無言でしばし時間がたつ

「これはちょっとヤバいな・・・明日お祓いいこか?」

二宮の提案に

「そうですね、なにかあってからでは遅いんで・・・」

松本はすぐに同意した

この提案に他の二人も賛成だったのか安堵の空気が流れる

しかし、二宮はちょっとした違和感を感じる

「松本?おまえあまりなにもなかった割には一番に賛成したな?なんかあったんか?」

「・・・いいえ、さすがにみんなに何かあってほしくないんで」

「そうか・・・おまえならなんかもっとやりましょうとか言い出すかと思っとてたから・・・」

二宮が苦笑いをする

それに場の空気が和んだ




・・・・

松本は言えなかった

車から見た光景・・・・

振り返ったその景色・・・・

車の後ろ窓のその先に・・・・




無数の人の姿があったことを・・・・



終わり

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る