読み進めるたびに織田さんの印象が変わりました。
結局どっちなんだ?と自分でも訳のわからない問答をしながら一気に最後まで読みました。
伏線とミスリード、双方が絡み合って結末に繋がっていて、読んでいてハラハラしたりホッとしたり、感情が忙しかったです(笑)。
とても楽しめました。
不器用な織田さんを救ってくれる人が現れることを祈っています。
作者からの返信
とても楽しめたという感想、すごくうれしいです!
伏線とミスリードは、途中から意識していました。最初は不器用に誰かに憧れ、心酔する人、またそういう対象となる人というテーマで書こうとしていました。ラストのシーンについては、たまたま1月に当地でこれまで経験した事のない位の大雪が降ったからなんですよね。職場では、車で出勤の人達が凍結の道で滑ったとかタイヤにチェーンを巻いたとか、そんな会話が行き交い、それがヒントでこのラストになりました。
不器用な織田さんの事を考えて下さり、ありがとうございます。私も織田さんの救いとなる誰かが現れてほしいですが、また自力で強くなってほしいとも思います。
織田さんの純粋さが全体を通して伝わってきました。
南さんがそれを理解するのに紆余曲折し、時には織田さんに疑いを向けてしまうこともあったようですが、最後には織田さんの純粋さを理解していたように感じました。
素敵なお話、ありがとうございました。
作者からの返信
織田さんの純粋さを感じて頂き、ありがとうございます。私自身は、実は当初織田さんに全てを許す天使的な人物像までは託してなかったので(織田さんも傷付いているし)……だからラスト、少しはヒヤッとする展開も考えていました。公開してからもすぐ内容を付け足したり、削除したりして。
人って、人に傷付けられたりして恨みだってあってもいいし、でも最終的には信じる気持ちや好きな気持ち、治癒力が勝つという、そういう姿勢でいたい自分がいます。なので今はこのラストで良かったと思っています。
織田さんの良さを理解してもらえて何かうれしいです。(^・^)
編集済
多くの悪意が存在する中、純粋な織田さんは摘み取られてしまうのではないかという危うさがあり、まるで保護者のような気持ちで見守っていました。
張り巡らされた伏線に気付いた時、思わず最初から読み直していました。
ラストは、漢方の知識を交えながらの表現で織田さんのその後について描かれていて、ますます魅力を感じた瞬間でした。
織田さんの心情が変化していく様子に、今後の彼女らしい素敵な未来が待っているのではないかと思いました。
秋色さんの作品は、読み終えた後の何とも言えない満足感があり、読むのが私の楽しみでもあります。
今回も素敵な作品をありがとうございました。
作者からの返信
レビュー&温かい感想をありがとうございました。 「凍えるほどに……」は昨年の冬、同じタイトルで作品を書くという自主企画に参加した際、書いたものです。自分としても思い出深い物語です。
織田さんの危うさに保護者のような気持ちで見守って下さったという言葉に感激しました。
実際、純粋な人ほど夢を信じやすいものですよね。
漢方については、自分で服用する事はないのですが、植物としての美しさに惹かれます。製薬会社の卓上カレンダーを毎年のように使っています。観賞用に栽培された花より、漢方として使われるような草花、樹木の方が私は好きなんですよ。強さを秘めた美しさと言うのでしょうか。織田さんも未来にはきっとそのような強さを身につける人だと思って書きました。
ここで言及した麦門冬も。清らかな青い実をつける美しい植物ですよ。いつか調べてみて下さいね。今回は本当にありがとうございました。