一切の記憶をなくした状態で目覚めたイツキは、麗人ジンのポンコツ助手として巡る、悲しく凄惨な出来事が連鎖するこの世界を。
ラプラスの悪魔のように、運命を予測したり、よりよく変えることができたなら、、!
しかし傍観していた悲劇は、悪魔が仕込んだとしか思えない、ひとつの環に連なるもので、その発端はイツキ自身の※※※だったという。。
ラストは衝撃的で、読者の立場によってはちょっと悲しくなるかもしれません。
が、納得にして秀逸です。
ビルの屋上でマフラーをもぎ取ろうとする風、
酷暑の丑三つ時に神社で謎の穴を掘る不穏と不快、
様々な感覚が文章からありありと伝わる、五感で楽しめる名作です