避難

第12話 傷痕

 鯨と子鯨が姿を消してから、島に起きていた様々な変事はすべて終わりを告げ、日常が戻った。

 タオと良太は、一日中、島を巡っては櫛を一緒に探した。勇一郎と遠見も、仕事の合間を縫っては櫛を探したが、有力な情報を聞き出すことさえもできなかった。オチヨはあれから姿を見せなかったが、毎朝、タオは天竜神社に行き、子鯨の骨を包んでいたヨネの着物を供えては、オチヨとヨネの再会をしきりに祈った。ヨネの着物の生地は、水と石鹸で洗い、ある程度は綺麗になっていた。ヒカルは、正気を取り戻してから食事もまともにできるようになり、次第に元気を取り戻していったし、高潮が治まったお陰で本島から医療物資が届くようになり、より治療に専念できるようになった。太一は、元に戻ったことを一旦は喜ばれたが、父親から大目玉を食らい、夏休みの間、自宅謹慎を命じられ、パソコンも没収されると、一日八時間の勉強を強いられた。

 それぞれの日常が始まったのだ。


 青葉の香りが島を包み込んでいた。夏空のもとタオと良太は櫛が拾われた恵比寿屋の牧場近くを探していた。一向に見つかる気配がないので、良太が、櫛が拾われる映像を見直してみよう、とタオに提案をし、二人は太一の家へと向かうことになった。

 インターフォンを鳴らすと、太一の母親が現れた。

「太一に会いたい? でもなぁ、お父さんから友達にも一切会わせるなって言われてるし」

 母親は困惑した表情を浮かべた。

「すみません……あんなことがあったので、そうなるのもわかるのですが、どうしても櫛を見つけたいんです。櫛が拾われた映像を観たらすぐに帰りますから、少しでいいので、太一君と会わせてもらえませんか?」

 とタオが食い下がると、母親は仕方なく了承してくれた。

 階段を上り、太一の部屋の前まで行くと、ドアをノックした。部屋から太一の返事が聞こえた。タオがドアを開けると、机に向かって勉強に勤しむ太一の背中が見えた。

「太一君」

 タオが呼びかけると、まさか友人が来たと思っていなかった太一は勢いよく振り返り、その姿を認めると同時にイスを降り土下座をした。

「良太……タオちゃん、この度は本当に申し訳ありませんでした!」

 あまりの瞬時の出来事に、タオは戸惑いを隠せなかったが、良太はタオを横切って太一の側にしゃがむと、太一の肩に手を乗せて、

「太一、肝試しはみんなでやったことだから、それは問い詰められないが、櫛を盗んだのはどういうことだ?」

 と問い詰めると、太一は顔を上げて、

「はい! すみませんでした! タオちゃんのおばあちゃんから、鯨女神社の櫛を盗ったら祟りが始まると聞いたものですから、それでもし本当に起こったら動画のネタになるなぁ、ぐらいに思ってまして! それから本島に出かけて、鯨の骨でできた櫛を買って、古く見せるようにちょっと細工をしたわけです! 櫛を返せば祟りが終わると思っていたんですが、まさかなくなってしまうとは! 本当に申し訳ありませんでした!」

 と経緯を説明すると、また頭を下げた。タオが二人に近付いて、

「まぁ、でも……今さら太一君を責めてもしょうがないから」

 すると、太一はまるで観音様を見るような眼差しでタオを見上げ、

「あぁ、まるで……後光が射しているようだ」

 と独り言ちた。

「櫛がないと分かった途端、怖いのと申し訳ないのとで、ライングループに返信できなかったんです……本当にごめんなさい」

 太一が改めて謝罪すると、良太は呆れたようだった。

「お前、それで音沙汰なかったのかよ」

「本当に、オチヨ様の祟りは辛かった、なんべんも死ぬかと思った……オチヨ様があんなに苦しい思いをしていたなんて、その気持ちも考えずに本当に馬鹿だった」

 そこでタオが本題に入った。

「別に今日は太一君を責めるために来たわけじゃないの。櫛が拾われた動画があるでしょう? あれを見せてくれないかな、なにか手掛かりがあるかもと思って」

 すると太一は、勉強机に置いてあったカメラを手に取った。

「ビデオだけは没収されなかったんだ、まぁこれだけあってもしょうがないんだけど……まだデータは残ってるはずだよ」

 カメラを操作し、その時の映像を再生した。

 タオは以前も見たことがあったが、良太は初めてだった。カメラを持つ太一を挟んで、三人で液晶を眺めた。

 恵比寿屋の牧場の横に入り、鯨に追いかけられる映像がまだ残されていた。

 地面に落ちた櫛が画面にずっと移されたが、暗くなり、ナイトモードに切り替わった。太一は再生速度を十倍にすると、それからしばらくして、腕が一瞬映って櫛が画面から消えた。

「拾う場面で止めてくれないか?」

 良太の要求に応え、太一は腕が櫛に延ばされるコマで一時停止をした。

「前にお父さんたちと見た時も思ったけど、やっぱり子供の腕だよね」

 とタオが言ったが、良太はそれには答えずしげしげと画面を見つめて、

「この腕にある模様、なんなんだろ? なにか斑点のようなものが見えないか?」

 と呟いた。タオは、画面に顔を近づけてよく見てみた。

「ホントだ、前に見たときは気が付かなかった。この位置の斑点……もしかして」

 閃くようにある場面が思い出された。

 それは神浦の海で、高波に襲われそうになっていた諾人を抱きかかえて壁際で下ろした時、その腕と手首にいくつもの小さく膨れ上がった跡があるのを思い出した。

「諾人くん」

 と思わずタオはその名を口にすると、良太が問いかけた。

「心当たりあるのか?」

「今、私の家に、母親から虐待されている子を一人かくまってるんだけど、その子の腕に、タバコが押し付けられた跡があるの。もしかしてその子かも。この映像の斑点の位置と同じような気がする」

「ホントかよ。じゃあ早速その子に聞いてみよう」

 そう話しているところで、タオの携帯が鳴った。母親のリョウコからだった。

「タオ? 今どこにいるの?」

 声が落ち着きを失っていた。

「今、櫛を拾う映像を観に太一君の家にいるんだけど、どうしたの?」

 それから、息を整えるかのような呼吸が聞こえた後、

「落ち着いて聞いて。さっき、諾人君のお母さんっていう人が男の人と一緒にやって来て、諾人君を無理やり連れてっちゃったの」

 タオは息を呑んだ。

「え? 諾人君を?」

「そう、諾人君、連れてかれたくなかったみたいで暴れたんだけど、男の人が家の中に上がり込んできて力ずくで連れてっちゃったのよ」

「どうすればいい? 諾人君はどこに?」

「とりあえず警察を呼んだわ。母親もヒステリックな感じだったけど、男の人も普通の人には見えなかったわね。人の家に上がり込んで来るんだもん」

 諾人が、母親とその男の人に暴力を振るわれるのを想像すると恐くなった。

「とにかく、家に戻るね。諾人君、守ってあげないと大変なことになっちゃう」


 諾人のことを良太に話すと、その日は別れることになり、タオは一人で家に戻った。

 家に入ると、玄関に物が散乱していたので、胸騒ぎを覚えながら食卓へ行くと、リョウコが沈んだ顔でイスに座っていた。キミヨも隣に座り心配そうにリョウコの隣に座っていた。

「お母さん、玄関どうしたの?」

 タオが話し掛けると、リョウコは重々しくこちらを振り返った。

「諾人君が、靴箱にしがみついてるところを無理やり母親が引きはがそうとして、物が落ちたのよ」

 リョウコの顔には悔恨の情と無力感が浮かび上がっていた。

「お母さん」

 タオが、母を呼ぶと、リョウコは拳を震わせていた。

「タオ、ごめんね、諾人君守ることできなかった。本島にいるときもそうだった。助けを求めているはずの子供たちが目の前にいるのに、助けられなかった。虐待死や生き残っても心の傷が消えなくて苦しむ子供をたくさん見てきたのに……子供たちを守れない無力感が嫌でこの島に来たのに、これじゃまるで一緒だわ」

「お母さんが悪いんじゃないよ。虐待する親が悪いに決まってるんだから」

「そうだよ、リョウコさん。それに、今は悔やんでる場合じゃない。どうにかしてあの子を助ける術を我々が考えないといけない。子供を助けられるのは大人しかいないんだ」

「とにかく、警察に電話してみる。島の駐在さんが諾人君を保護してくれるかもしれない。諾人君が通報しないでと言ってたけど、このままにしておくわけにはいかない」

 物々しい空気が流れ、タオはその場に立ち尽くしていた。

(どうしたらいいんだろう……乱暴な男の人がいるのなら、私たちだけで行くのも危険なだけだろうし)

 そう考えているところへ、玄関のドアが激しく叩かれる音が聞こえてきた。三人は虚を突かれたように動けなかったが、あまりに何度も叩かれるのでタオとリョウコの二人で玄関まで行くことにした。

 玄関のすりガラス越しに人影が見えた。

「どなたですか?」

 とリョウコがドア越しに声をかけると、

「あんたたちでしょ? また諾人を勝手に家に閉じ込めているのは」

 と外から女の人の声が聞こえてきた。

 すると、リョウコが眉間にシワを寄せて反論した。

「あなたさっきの諾人くんのお母さんでしょ? 諾人くんならさっきあなたたちが無理やり連れて行ったじゃない?」

「さっき諾人を乗せて車で家まで向かっていたら、信号待ちの時にあいつ車から飛び出してどっか行っちまったんだよ! 諾人! 早く出てきな! 家に戻るよ!」

 母親は、まるで家の奥に諾人がいるかのように大声を張り上げた。

 聞くや否や、リョウコが血相を変えて土間に降りて玄関を開けた。タオも一緒に下に降りた。

「諾人くんがいなくなった? うちには来ていませんよ! 迷惑ですからやめてください! そもそも諾人くんは徒歩なんでしょう? そんなすぐにウチに来れるわけないじゃないですか」

 すると、母親は威嚇するような剣幕で、じりじりと近づいてきた。

「あの子にはこの島に頼れる人間なんていないんだ! 一度かくまわれた家にあの子はまた戻るはずなんだ! どうせまたこの家に隠れているんだろう!」

「あなたカオリさんですよね? 今まで、諾人くんのこと置いてどこに行っていたんですか?」

 と諾人の母親であるカオリの質問には答えず、逆に問い質した。

「あんたには関係がないだろ! さっさと諾人を返しな!」

 とカオリは不貞腐れるように答えた。

「言わないとあなたが諾人くんを虐待していると警察に言いますよ?」

 カオリは後ろめたそうに視線を外した。

「ふん。私が働いているスナックで会った男が泊っているホテルの部屋だよ。ちょっと遊んでただけさ。ほんの数日間だけなのに、どうして言うことが聞けないんだろうね、あのバカ息子が」

 と言い捨てると、それにタオが業を煮やした。

「あなた……」

 声が震えているのが自分でもわかった。

「あなたよくそんなことが言えますね! あの子を縛って部屋に閉じ込めて、食べ物も水も与えないでおいて……あの子、もう少しで死んじゃうところだったんですよ?」

 すると、カオリが啖呵を切った。

「なんだいあんた、子供のくせに! 親が子供をどう扱おうが勝手じゃないのさ! そもそもあの子が悪いんだ、私の言うことを聞かずに。私は躾でやってるんだ、教育なんだよ!」

 タオも負けじと声を張り上げた。

「子供は親の物じゃない。少なくとも親に子供の命を奪う権利なんてないはずです。あなたがやっていることは、躾ではなくて立派な犯罪なんですよ」

「どう言われようが知ったことか。だったらあんたたちがやったことはなんなのさ、親の承諾なしに子供を家に連れ込むのは誘拐罪じゃないのかい?」

「あれは誘拐ではありません。保護しなければ、諾人くんは命を落としていました」

「ものはいいようだね、犯罪は犯罪だ」

「あなた、それでも母親なんですか?」

 続けざまにタオは声を荒らげた。

「死にそうな子供を見つけて放っておけっていうの? あなたなんか母親じゃない! あなたこそ立派な犯罪者よ! 自分の子供に危害を加えておいてなにが母親だ!」

「知ったような口を利くんじゃないよ! 私がどんな思いであの子を育ててると思ってるんだい! あの子の父親から暴力を振るわれながら、私だって必死に生きてきたんだ! ここに逃げてこなかったら、私だって殺されてたんだよ!」

「あなたなんか殺されればいい! あなたが死ねばいいんだ!」

 熱が加速していって、思わず口にした言葉に、

「タオ、それ以上は言うのやめなさい! どんな人間に対しても言ってはいけない言葉があるよ!」

 とリョウコが制止すると、二人は黙った。タオは怒りで肩を震わせ、息が荒くなっているのを感じながらカオリのことをじっと睨みつけた。カオリも怒りで目を震わせながらタオを睨みつけ、双方とも動かなくなった。

「とにかく、探す当てもないのだったら警察に捜索願を出してください。この家にはいないから、ここにいたって埒が明かないですよ。もしここでずっと大声を出すのだったら警察を呼びますよ」

 リョウコのその言葉に、カオリは突然、顔色を変えた。

「……わかったよ。ここにいないんだったら、警察に行くことにするよ」

 そうして背中を見せると、とぼとぼと歩いて帰っていった。

「あの人、一人で来たのかしら」

 とリョウコが呟いた。

「さっきは男の人と車で来てたのに、あの人だけ歩いてここまで来たってこと?」

 その問いにタオは答えることができなかったが、

「諾人くんのお母さん、警察に捜索願出すかな?」

 と尋ねると、

「……もしかしたら出さないかもしれない。警察が来るのを恐れてたみたいだから。とにかく警察には私から通報しておくわ。あの人の元に諾人くんが戻るとも思えないし、外に一人でいるなんて危険すぎる」

 リョウコはさっそく固定電話の前に立つと、警察に通報し、事情を話した。タオは諾人のことを考えると、不安が胸を襲った。


 晩御飯を囲っても、誰一人言葉を発しなかった。勇一郎もリョウコから聞いたのか、雰囲気が重く、テレビだけがやけに明るい音を発していた。家族が黙々と料理を口に運んでいる中、タオだけは目の前に並べられている食事を眺めるだけで手が付けられなかった。実は、リョウコが通報をしてから警察が様子を見にカオリの部屋まで行ったのだが、かたくなにドアを開けることを拒否され、なす術なく立ち去ったらしい。

 なかなか食事に手をつけないタオに勇一郎が、

「タオ、どうした? ご飯食べなさい」

 と声をかけると、タオは目の前のイカの煮物を目にしながら、

「ごめんなさい、私、ご飯食べられない」

 と言った。

「あの子のこと気になってるのか? お前が心配することじゃない。警察も本島の児童相談所に連絡してくれることになったんだから、そっちに任せればいい」

「だけど、こんなことしている間にも、あの子は一人で外にいるんだよ? どんな動物がいるかもしれないし、お腹も空かせてるだろうに頼る人もいなくて……私、今からあの子のこと探しに行ってくる」

 そう言うと、唐突に勇一郎が怒気を含ませて、

「いい加減にしないか」

 と声を荒らげたので、タオは身をすくめた。

「今、何時だと思ってるんだ? 祟りのことで心配をかけておいて、また心配をかけるのか」

「ごめんなさい……」

 タオが項を垂れて謝ると、勇一郎は箸を置いた。

「心配なのはわかる、俺だって心配だ。小さな男の子が一人で外にいるなんて……。だけど夜は探せないんだよ、探してる側も危険だからだ。明日から、俺も漁の仕事が終わったら一緒に探してやる。あのオチヨ様を探すのに協力してくれた男の子だと知ったら、遠見さんや、頭衆かばちさんや刺水主さしかこさんだって協力してくれるかもしれない。明日、声を掛けてみるよ」

「ホントに、お父さん? 一緒に探してくれるの?」

 勇一郎はゆっくりと頷いた。するとリョウコも、

「私も探しに行くわ、連れて行かれてしまったのに責任を感じるし。一刻でも早く保護してあげたいものね」

タオはその心強い言葉に、感謝を述べると、ご飯を箸でつまみはじめた。

 食事を終え、良太に諾人のことについてラインで事情を話すと、明日から良太も一緒に探してくれることになった。諾人が見つかるまで、櫛の捜索は一旦中止となった。


――。


 諾人はシロツメクサの群生地で月の光を浴びながら横になっていた。湿気を含んだ、葉の青臭さが立ち込め、虫が飛び交っていたが、暴力にさらされる恐怖がここにはなかった。

(じっと耐えていれば時間が過ぎる……じっと耐えていればやがて終わる)

 諾人はそう念じながら、薄明かりに揺れる白い小さな花の群生を見つめていた。

 食べ物は山になっている果実をもぎとって食べた。鼻が利くから、甘い匂いを辿ればそこには大抵果実があった。川もある。家の外にいれば、自由にご飯を食べることも水を飲むことだってできる。少なくとも、諾人にとっては家の中より外の方が安全だった。

 諾人は短パンのポケットから、道で拾った櫛を取り出し、月明かりにそれをさらしてみた。黒光りした櫛がとても綺麗に見えた。

(これが、タオが言っていたものと同じだとしたら、まだ祟りは終わらないで、いつか津波がこの島を襲うはずだ。そうしたら、俺……)

 諾人は大切な物を抱きしめるように、その櫛を胸元で包み込むように握った。胸に温かいものが込み上げてきた。彼は、何度か大きく呼吸をした。櫛を抱きしめていると、まるでオチヨが近くにいるみたいだった。諾人にとって同じ境遇の女の子が側にいると思うだけで、孤独から逃れることができた。

(オチヨ様、オチヨ様。早くこの世界を壊してください。なにもかも失くしてください。俺は、こんな世界が大っ嫌いです。大人も子供も、みんな俺の存在を否定して、まるで生きていたらいけないみたいに俺を見て、扱ったりする。俺がなにをしましたか? 俺には居場所がありません。俺にはなんにもないんです。お願いですから、お願いですから、俺を早くこの世界から解放してください)

 そう胸の内で呟くと、暑さの疲れから、やがて眠りに落ちてしまった。


 翌日から、諾人の捜索は始められた。タオと良太、それからリョウコは朝から島を歩いて探し回り、四人の父親は漁の仕事を終えてから捜索を始めた。

 タオと良太が諾人の名前を呼びながら島を歩いていたが、空に不思議な雲が出ているのを良太が見つけた。

「なんだ、あの雲。見たことない雲だな」

 太い飛行機雲のような雲が、線上になって地平線まで続いていた。二人で空を見上げていると、木の上に泊まっていた何十羽という鳥が、ギャアギャアと騒ぎ立てて海の方へと飛び立って行ってしまった。なにやら不穏めいたものを感じたけれど、意に介さず諾人の名前を呼び続けた。

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