第40話 妖狐竜リサ

ケンツ辺境伯 長老達と作戦を練る。


金狐族の辺境伯軍と 冒険者ギルドで募った兵力で 北門から進み


敵集落の正面から攻める。


トンネルを通り 後ろから奇襲する スミフ子爵がやられたら


リザードキングが 誕生してしまうから


なるべく戦力を 全面に集中させるのだ。


明日の正午くらいに トンネルが 開通するそうなので 朝9時頃、戦闘開始だ。



シリウスと 偵察に出る。


フェンでは 大きすぎて 白い。


目立ちすぎるのだ。


シリウスに 魔狼に狼化してもらい 背中に乗る。


リザードマン集落まで 半分ほど進むと

気配がした。 鑑定!


リサ リザードフォックス Lv32 潜伏睡眠


緑の草むらの中に 緑の体毛の少女が 眠っていた。


リサは 風呂係だ。


リザードマンは 生食なので火は使わない。


龍ではなく 恐竜が素なのでブレスもない。


ロードやリサの母親が、族長が死んだ頃


捕まえた金狐族を寵愛して、リサが生まれた。


金狐族が リサを連れて逃げたので


捕まえて殺した時、シャーマンに進化した。


その時 ロードやリサも 進化したのだ。


リザードマンは 変温動物なので、日光浴して温まらないと 動きが鈍い。


知恵のついた シャーマンは 風呂で温まるのを思いついた。


リザードメイジのリサに 火魔法で風呂を沸かせさせた。


リザードマン集落はそれから発展し始める。


11時頃から動き出すのが、朝7時には動けるのだ。


最初の頃は 魔力を使い倒れてたリサも


毎日 魔力切れまでを 繰り返すうちに


魔力総量が増え、小さな狐火も大炎柱になる。


風呂に入る人数も増え、浴槽も増えたが


余裕なのだ。


この頃は、魔力切れのフリをして 外で寝ていた。


姿が、狐獣人なので 集落では差別されて


風呂沸かした後の一食しかもらえないのだ。


自分で焼いたり 狩したりするので 


いつも外に出て 集落には寝る為に帰る。


リサ9歳。見た目は7歳。



近づくと リサの気配察知に引っかかったようで


目を覚まして こちらを見る。


自分等は リサに気づかないフリをして


通り過ぎようとした時 リサのお腹の虫が鳴った。


初めて気づいたフリをして ストレージから


三角竜トリケラトプスの肉を 取り出して 置き


そのまま集落に向かう。


気配察知で 後を見てみると 


しばらくした後 肉に近づき草むらに潜って動かない。


食べているようだ。

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