第39話 リザード バンデット
起き上がった ドワーフ達は 自分等に迫って来た。
突然、ロコが 前に出る。
’リナ伯母さん!'
ドワーフのなかの 紅一点、女性ドワーフは
ロコの父親 デニムの姉の リナらしい。
5歳のロコは 彼等の葬式に参列して
デニムに
'ドワーフの英雄の姿を しっかり その目に 焼きつけておけ'
と、言われたので ドワーフの誇りとして覚えていたのだ。
身内が いたことで、ドワーフ達の対応が変わり
話が できるようになった。
彼等は、リッチ!
肉体を持たないマナナノマシーン生命体なのだ。
脳の記憶は、完全にマナに転写されて
濃いマナの中で
肉体もマナに吸収されてしまったのだ。
彼等が存在できるのは、怨みだ!
リザードマンへの怨みが、霧散するのを食い止めているのだ。
彼等の生態がわかった。
10年の間、毎夜 ヨシダブルグからリザードマン集落まで、トンネルを掘っていたのだ。
リザードマンは、爬虫類。変温動物だ。
あさ、日を浴びて 身体を温めないと
素早く動けない。
夜なら集落の地下にトンネルを掘っても気づかれないのだ。
夜中に トンネルを掘り 昼間はカプセルでマナの吸収をする。
特に起きる手前は 急激に吸収するので、寒くなるのだ。
子爵たちを成仏(マナの離散。自分達のレベルアップになる)させるために協力することにした。
子爵達は、トンネル掘りに行った。
朝になると 自分は フブキと ケンツ辺境伯の城に相談に行く。
他のメンバーは 戦いの準備だ。
辺境伯に歓迎されて城に入る。
しばらくすると、長老になった金狐族の2人もやって来た。
自分、フブキ、長老2人、辺境伯、家宰の6人で対策を練る。
身体の温まった リザードマンは 力が強く素早い。
魔物や人々を襲い マナを吸収してるので
Lvも高い個体が多いのだ。
中には 存在進化して'リザードロード'になる個体もいる。
今回。1番恐ろしい展開は
こちらの指揮官クラスの 高Lvの者を倒して
'リザードキング'に 成られる事だ。
リザードロードくらいなら そこらの山賊とたいして変わらないし、
ロード同士では 縄張り意識があり 戦闘対象だが
キングになると 半径100kmくらいに居るリザードマンが集まって来て、
ロードは 忠誠を、誓い 幹部になる。
リザードジェネラルになるのだ。
キングやジェネラルは 倒した相手の知能や経験の 吸収効率も高く
ただ襲って来るのではなく戦略も使って来るし、
リザードメイジやプリーストなど派生職も生まれて来る。
このまま、スミフ子爵や指揮官クラスが倒され
キングに存在進化することだけは 阻止しなければならない。
リザードマン集落の情報を集めた。
今のロードは 10年前にヨシダブルグを襲って来た 族長の息子だ。
群れには ロードは1人。
ロードが居ると 他の個体はロードには成れない。その代わりにLvは上がりやすくなる。
家宰の話だと、
ロード1、ロードガード3、ナイト7、シャーマン1、メイジ1、アーチャー8、ソルジャー38、その他 雌や幼体が200くらい、ティラノサウルス1の集落だ。と言う。
リザードマンにシャーマンが居ると
ドワーフのダンジョンから恐竜を召喚する
日本に 恐竜が たくさんいるのは この為だ。
また、ロードは魔物を操る事ができる。
ロードガードは 前に襲って来た 族長の兄弟の生き残りで
甥のロードやナイトを鍛え上げた 歴戦の戦士だ。
族長が死んだ時 ナイトからガードに進化して
甥の1人がロードになるとロードガードになった。
ロードの兄弟は成体になるとナイトになる。
シャーマンはロード、ナイト達の母親で
族長の死んだ後 金狐族の魔術師を捕まえて寵愛して、娘を産み
娘を連れて逃げた魔術師を追いかけて殺した時シャーマンに成った。
知能も高く 実質 この集落の支配者だ。
メイジもこの時 存在進化した娘だ。
リザードハーフで、姿は金狐族。体毛は緑。
亜人は 亜人同士だと女の種族になり
人と亜人では 亜人になる。
コボルト、ケットシー、リザードマン、ハービィなどの魔人種と亜人では、ランダムでどちらかの種族か、ハーフが生まれる。
ハーフの子は 相手の種族。ハーフとハーフはランダム。相手が人の時は人以外のランダム。
魔人は 魔物、動物に人の遺伝子を加えた者。
亜人は 人に遺伝子を加えた者だ。
魔王エールの研究の成果なのだ、
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