第41話 偵察

リザードマン集落を 見下ろす事のできる 丘に着いた。


鷹の目を使い 偵察する。


集落から ヨシダブルグの方面に 


大きな集団が 集まっている。 鑑定!


オーガ20.オーク100.ゴブリン2000.魔狼40.ハービィ50.


集落の中も  鑑定!


ロード.シャーマン.ロードガード3.ナイト7.アーチャー8.ソルジャー38.


Tレックス《ティラノサウルス》Lv58.三角竜トリケラトプスLv62.剣竜アンキロサウルスLv55.


辺境伯軍の偵察隊の情報は 大体合ってるが


それに加えて 恐竜を切り札に持っている。


鑑定Lv1では 集落のやしろの中まで見れなかったのだ。




竜巫女シャーマンになった 母親によって 


神として ドワーフダンジョンから召喚したのだ。


竜巫女は 自分の権勢を脅かす恐れのある


リサをうとんで 差別するようにうながし 


毎日 魔力が尽きるまで 風呂焚きさせて


食事も 生きていけるギリギリしか与えなかった。


リサの面倒を みてくれたのは 竜巫女の弟


アーチャーのミゲルだけだが 叔父であるミゲルも


竜巫女の手前 おもてだって庇ってはくれない。




集落の 様子をみるに


大進行する 準備は 万端のようだ。


このまま 作戦通りに動けば 


辺境伯軍は 正面から 捨て駒のゴブリン達とぶつかり


疲れたところを 魔狼に翻弄されて


オーク、オーガ、ハービィ、剣竜、三角竜、Tレックス、リザードマンと


勝てても 大損害を被る《こうむ》だろう。


シリウスに乗り急いで帰る。


さっきの 草むらで 大きな気配がする。


鑑定!


リサ 妖狐竜 L v42 潜伏睡眠


Lvが10上がり、7歳くらいのみかけが


今は 15歳くらいに見える。


近づくと 眠りから覚め ニコニコしながら向こうから寄って来た。


三角竜トリケラトプスの肉は よほど美味かったようで ついてくるそうだ。


いっしょに シリウスに乗り 辺境伯城に向かう。


リサと話すと 今日は4時ごろ起こされて   


風呂焚きして、その上 朝食抜きだ。


ミゲルが 侵攻の準備で 忙しく朝食の残りを持って来なかったのだ。


肉をもらったのは すごくうれしかったのだ。




リザードマンと、竜が戦う事は まずない。


リザードマンには 竜の因子があるので 


同族認識するからだ。 なので


リザードマンが、竜の肉を食べる事もまずない。


しかし、クリムやホーク達が 同族の肉を食べて 急成長したように


リサも 竜の肉を食べて急成長した。


マナナノマシーンの管理プログラムが


同じ部分が多いと 血肉として取り込みやすいからだ。


ちなみに センパイ、タカを含めて


この現象に気づいている者はいない。


同族を食べると 感染症が、伝染うつったり、その集団社会で 生きづらくなる。


子供が 強くなる為に 親兄弟を食べる習慣があったらその種族は滅んでしまう。


マナナノマシーンのおかげで Lvを持つ者は感染症にならない。


実際には、同族を食べると 急成長するか


Lvが低い者が 高すぎる者を食べると混乱したり 乗っ取られたりする。


リサは、もともと Lv32と高くて問題なく


存在進化した。




ヨシダブルグに向かう途中で 包囲陣地設置隊と護衛部隊に出会った。


陣地なんて あの軍団には こっぱミジンだ。


隊長を 説得して北門要塞にいっしょにかえる。



リサは 見た目は 緑色の金狐族なので


いろんな亜人が住んでいる ヨシダブルグでは 違和感がない。


むしろ 古人族である 自分やタカ、ヤス


人型バイオアンドロイドであるフブキのほうが目立つ。


すんなり、辺境伯城に入り


自分、シリウス、リサ、ケンツ、家宰、長老2人の7人で


作戦会議だ。 このままでは


明日の正午には スミフ達が突撃してしまい


最悪では、リザードキングが誕生してしまう。

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