単品でも完成度が高いので、今作を読んでから前作を読む、という読み方もアリかもしれません。まあ私は前作からきたんですが。
前作のヒロイン、リップルちゃんが主役の今作、リップルちゃんの魅力がさらに詰まっているように感じます。やっぱりリップルちゃんは可愛いですね。そして前作で私が好きだった蟹のマサミちゃん、彼女も登場してくれて嬉しいです。キャラクターの魅力がこれほど伝わってくる短編というのはなかなか珍しいのではないでしょうか。
そしてキャラクターの魅力に勝るとも劣らない魅力が文章です。良い意味でライトかつわかりやすい文章が、キャラクターをよりイキイキさせていると言っても過言ではないでしょう。
ぜひご一読あれ。元気をもらえます。
単品としても読めますが、前作を知っていると主人公が余計に可愛いので是非そちらから。
ヒロインを主人公にした話が読みたいって感想を残したらスピンオフが始まりました。
こういうの作者⇔読者の距離が近いweb掲載の特権ですよ、皆さんも面白い作品にはどんどん反応していきましょう。
おっと話がそれました。こちらの作品、前作に引き続き軽い文体と掛け合いの面白さでぐーいぐい読み進めさせます。
ライトノベルってこうだよね!と、思わせてくれるサクサクとわくわく感。
完璧ではない抜けたところもあるのが魅力的なキャラクター達。
そして神話をベースにした敵キャラ造形がとてもいい味を出しています。思わず興味を引かれて調べだしてしまうなど、知的好奇心を刺激します。
どちらかと言うと児童書に近いのかなーという気がしました。主人公が特別な力のない等身大の女の子なので、成長物語を求めている女性読者にも刺さると思います。私は刺さった。